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中央・iプラザ 9:00-20:00
第一~第四 10:00-17:00
*7月21日~8月31日 
 火~土曜日:9:00-18:00
 日曜日:9:00-17:00
 

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おすすめ資料
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2026/01/19new

Dream Songs:The Essential Joe Hisaishi

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タイトル:Dream Songs:The Essential Joe Hisaishi
著者:久石 譲
出版者:ユニバーサル ミュージック
請求記号:C7CM/ヒ
資料コード:630322182

久石譲といえばスタジオジブリ作品や北野武監督作品の映画音楽で有名ですが、このCDにはこれらの作品の曲の他、長野県出身の久石氏が開会式総合プロデューサーも担当した1998年の長野冬季パラリンピックのテーマソングである『Asian Dream Song』や、CM等で使われた曲も収録されています。
演奏は久石氏によるピアノソロの他、オーケストラ等、他の楽器と共に演奏された曲もあります。
久石氏がピアノと指揮を担当した曲もあるので、久石氏がピアノを弾きながら指揮をする「弾き振り」をされたのかな?と想像が膨らみます。

個人的にはスタジオジブリ作品は作品そのものよりも音楽の方が好きかもしれません。
学生の頃から吹奏楽部でフルートを吹き、社会人となってからは習い事でフルートを吹いており、そこで出合った曲が『My Neighbour TOTORO 』『The Wind Forest』『Summer』『One summer’s Day』『Oriental Wind』です。

『My Neighbour TOTORO 』はスタジオジブリの宮崎駿監督の『となりのトトロ』の主題歌が原曲で、作詞は絵本『ぐりとぐら』の作者でもある児童文学作家の中川李枝子氏です。
『The Wind Forest』は同作の『風のとおり道』が原作です。
これらの曲が入った『となりのトトロメドレー』は吹奏楽で何度も吹いた思い出の曲です。

『Summer』は北野武監督の映画『菊次郎の夏』のメインテーマで、個人レッスンで習っていた時に吹いた曲です。
中央図書館が開館1周年を迎えた時に、何かイベントをやろう!となり、当時習っていた先生と同じ教室に通う方と先生の友人と私で城山体験学習館の視聴覚室でミニコンサートをやり、その時に吹かせていただきました。
17時まで仕事をして18時からコンサートで、あろうことか吹き始めるタイミングを間違えてしまい、やり直しをさせてもらった苦い思い出もあります。

『One summer’s Day』は宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』のメインテーマ『あの夏へ』です。
今習ってるフルートアンサンブルの一昨年の発表会で吹いた曲です。

『Oriental Wind』は緑茶のCMで流れた曲で、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
この曲は、今習ってる先生のコンサートのチラシを見て知り、どんな曲だろうと思って調べたらCMで聴いたことがある曲だとわかりました。
CMでは曲の一部しか流れませんが、CMでは流れない部分も素敵なので、ぜひ一曲を通して聴いていただきたい曲です。
この曲は月刊雑誌『ピアノ』に楽譜が掲載されています。

また、『Asian Dream Song』は1998年長野冬季パラリンピックのテーマソングです。
この曲は中学生の娘が学校の文化祭で全校合唱で歌っていた思い出の曲です。

サウンド&ヴィジュアル・ライターの前島秀国氏による解説も読み応えがあります。
スタジオジブリファン、北野武監督ファンだけではなく、多くの方に聴いていただきたいCDです。

『Oriental Wind』楽譜掲載資料
タイトル:『ピアノ』
巻号:2023年2月号
出版者:ヤマハミュージックメディア
資料コード:520217574

タイトル:『ピアノ』
巻号:2015年4月号
出版者:ヤマハミュージックメディア
資料コード:520089394


12:00
2026/01/19new

鑑定士と顔のない依頼人

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タイトル:鑑定士と顔のない依頼人 
監督:ジョゼッペ・トルナトーレ
請求記号:D7BH/カ
資料コード:63030734—6
 
 この映画の主人公はヴァ―ジル・オールドマン63歳。美術品への造詣が深く、誰しも一目置くほどの優れた鑑定眼の持ち主。西洋美術鑑定士でもあり、世界中の美術品を仕切る一流オークショニア(オークションの競売人)。オークションに当たっては作品の持つ価値を解説し、妥当な額から値段をあげて価格を競わせる、その手さばきは実に見事だ。
 しかし、相当にクセが強め。美術品に触る以外には食事中ですらずっと手袋をはめているという接触恐怖症。さらに、一人で食事を楽しむ行きつけの高級レストランではヴァ―ジル専用の食器棚があり、彼の名前の入った皿やグラスが用意されているほどの潔癖症。
 ヴァ―ジルの唯一の愉しみは豪華な邸宅の隠し部屋でソファに腰かけ絵画コレクションに包まれること。広い壁にかかった数多くの額はすべて女性の絵で、彼にまっすぐ視線を向けるよう配置されている。どうやら彼にとっての女性は絵画の彼女たちで、生身の女性には触れたことすらないらしい。
 しかも、これらの絵画はヴァ―ジルが自分のオークショニアの立場を利用し、贋作と紹介した後低い額からオークションを始め、知人に格安で落札させたのち引き取ったものだ。

 ある日、若い女性クレア・イベットソンから両親の遺した家具や美術品の鑑定を依頼された。大きな屋敷で広間の隠し扉の向こうに住みもうすぐ27歳になるクレアは、極度の広場恐怖症でもう何年も館から出ておらず、使用人すら彼女には会ったことがないという。鑑定の依頼をしておきながら声だけで姿を現さないクレアにヴァージルはいらだつが、地下室で何か相当に価値がありそうな機械部品の一部を見つけたことでこの屋敷に興味を持つ。さらに別の部品を見つけようと何度か屋敷に足を運び扉越しにクレアと接するうちに、ヴァージルはすっかりクレアに夢中になり、初めて恋を知った青年のように彼女に翻弄されるようになる。
 ついにクレアに実際に会い、親密になり、ともに将来を約束することになったところで、物語は思いもよらない展開を見せる。

 「本物」と「偽物」、「真実」と「嘘」が交錯する中で彼が手に入れた「本物」とは・・・

序盤から映画の世界にどんどん引き込まれ、131分の長さを感じる間もない展開でいつの間にか主人公と共に迷宮に迷い込んでしまったあなたは、エンドロールが流れ始めると「ん?ちょっと待って?どうしてこんなことになった?」と唖然としてしまうかもしれません。
気を取り直したところでいくつかの推理を思い浮かべ、伏線回収のためにもう一度最初から見たくなることでしょう。

この映画の見どころはヴァージル役ジェフリー・ラッシュの名演技。孤独に身を置いた偏屈な老鑑定士が次第に恋に翻弄される変化が見事すぎて、一緒にハラハラドキドキさせてくれます。友人の役でドナルド・サザーランドが出演しているのもうれしいところ。さすがの存在感です。
 
 もう一つの見どころは美術品の数々。特にヴァージルの絵画コレクションは、あれはルノアールかな?あちらはセザンヌっぽいな?その隣にあるのは・・・美術書で見たことがありそうな絵画ばかり(エンドロールで作品が紹介されています)。ヴァージルの住む白亜の豪邸は美術館さながら絵画が飾られ、ため息が出るほど素敵。クレアが住む古びた館の壁一面に描かれた絵も調度品も一つ一つが素敵で、画面にくぎ付けになってしまいます。
 
 稲城市立中央図書館には、監督のジョゼッペ・トルナトーレが映画の構想のために文章化した『鑑定士と顔のない依頼人』(61163949-7)の所蔵もあります。合わせてお楽しみください。


09:00
2026/01/15new

うめ版

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タイトル:『うめ版

著者:新明解国語辞典×梅 佳代

出版社:三省堂

請求記号:814/

資料番号:611065171

 

 

辞書。

皆様はどんな時、手に取りますか?

知りたいことがあれば、すぐにスマホで調べられる昨今。

辞書の出番は少なくなってきたように思います。

そんな今こそ、敢えてその魅力をお伝えしたい。

こちらの本は辞書あってこその、ユニークな作りになっています。

 

もともと、新明解国語辞典は好きでした。

『新解さんの謎』という本が好きで、親しみを感じていたのだと思います。

新解さん(新明解国語辞典のことです)は、他の辞書とはひと味もふた味も違います。

その語釈や用例がとにかく独特で、辞書なのに人格があるように感じられるのが特徴です。

例えば、魚の説明で味について言及したり。私情が入ってるのではないかという用例があったり。

今は版を重ねて、私が読んでいた頃から変わっているとは思いますが。

 

この『うめ版』は、第六版の新解さんの文に、写真家の梅佳代さんの作品をあわせた構成になっています。

見開きのページで、右は新明解国語辞典の辞書項目、語釈、用例を載せ、左に梅佳代さんの撮影した写真が載っています。

掲載された語句のチョイスも面白く、そのどれもが絶妙な組み合わせなんです。思わず声を出して笑ってしまうくらい。

写真には様々な世代の方が登場するのですが、特に子どもとお年寄りの写真がなんとも素敵です。

この生き生きとした瞬間の切り取りがたまりません。

出版されたのが20年近くも前なので、懐かしみもあり、人への愛おしさも込み上げてきます。

動物もまたいいんです!

私は特に『暮らす』『凝り性』『座席』『分からず屋』が好きです。

 

とにかく手にとって見ていただきたい。

笑ったり、しみじみしたり、この言葉にこの写真を持ってくるのか~と、その切り込み方に感心したり。

これは辞書を活かした、本という形でこそ味わえるものだと思います。

ひたすら楽しい一冊です。

 

 

併せて、楽しめる資料もご紹介いたします。

 

【資料紹介】

・『新明解国語辞典 第六版

 著者:山田 忠雄 ほか・編

 出版社:三省堂

 請求記号:R813.1/

 資料コード:610413673

 

・『新解さんの謎

著者:赤瀬川 原平

出版社:文芸春秋

請求記号:V914.6/ア 

資料コード:610360177

 

・『目でみることば

 著者:おかべ たかし・文 山出 高士・写真

 出版社:東京書籍 

請求記号:Y812/

 資料コード:611873060

 

・『舟を編む

 著者:三浦 しをん

 出版社:光文社

 請求記号:Y913.6/

 資料コード:611503040

 

 


09:00
2025/12/22

プラン75

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タイトル:PLAN 75
監督:早川千絵
請求記号:D7AF/プ
資料コード:630337265

 少子高齢化が加速する近未来の日本。超高齢化問題の解決策として、75歳以上の高齢者は生死の選択をする権利(要するに安楽死する権利)を持つことができる制度「プラン75」が施行された。
倍賞千恵子さん演じる主人公のミチは一人暮らしで身寄りもない78歳。ホテルの客室清掃員として働いていたが、高齢を理由に突然解雇される。次の仕事を見つけられず経済的に追い詰められたミチはついにプラン75を申請する…。

 私にとっては“映画=娯楽”です。なので、超難解なものとか何かの問題を世に問う的なやつ、胸糞映画・鬱映画は見ません。この『プラン75』は、あらすじを何となく知っていましたから通常なら避けるのですが、実はとても気になっていました。自分が歳をとってきてこういう問題が切実になっているからでしょう。視聴したという妹に感想を聞いてみたところ「倍賞千恵子さん、よくこんな映画に出たと思った(「こんな」は決して悪い意味の「こんな」ではなかったので誤解なきよう)。でもさすがだった」。
……これはもう、見るしかないか。

 本人がその気にさえなればすぐに申し込むことができて火葬も葬儀代も無料、事前にサポートカウンセリングをしてくれて支援金ももらえて、最後は後片付けまでの一切をしてくれる。至れりつくせりのプラン75ですが、もちろん問題大ありの制度です。一番いけないのは、日本人特有の「空気を読んで」とか「雰囲気に流されて」とかで死を選んでしまう人が大勢いそうなこと(それが国の狙いなんだけどね)。商店街の「歳末大売出し!」みたいなのと同じノリで「プラン75」と書かれたノボリがあちこちに立てられていて、明るくじわじわと強制してくる感じが怖い。悪用する輩がわらわら出現するだろうことも容易に想像がつきます。
しかしその一方で。この世を去るときには苦しいのと痛いのと怖い思いをするのだけは勘弁、と常々思っている自分としては、苦しむことなく逝けるというのが魅力的過ぎる。それに将来、家族も健康もお金も失い気力もなくなって…、という状況に絶対ならないとは言えず、そうなったら楽な方へ楽な方へと流れる性格の私はきっとプラン75してしまうであろう。
 こんなガバガバな制度が実現するなんてあってはならないし、まあ、ありえませんが、それでも非常に惹かれてしまう部分があるのも本当なのです。

 最後の場面を見て、少しネタバレになりますが「生きてるってやっぱり素晴らしい」「生きていればきっと良いことがあるよ」などと言うのは能天気過ぎるし、けれど夕日を見つめるミチは凛として美しかった。けれどけれど「この後どうなるんだ」とも思うしで、決してハッピーエンドではない。
 かすかな希望を感じられたのは、プラン75の申請窓口で働くヒロムと、電話カウンセリングをしている瑤子の存在です。当たり前のこととして淡々と業務をこなしていた若い二人ですが、ヒロムは二十年間音信不通だった叔父と申請窓口で偶然再開したことで、瑤子は規則を破って直にミチと会ったことがきっかけで、この制度に疑問を持ち始めるのです。
 だからと言って、一度こんな形に出来上がってしまった社会を変えようというのは容易でなく結局は何も変わらないのかもしれませんが、そして「これは映画の中のおはなしなんだから」と自分に言い聞かせながら見ているその自分の中でもすっきりしませんでしたが、でも、ラストシーンの夕日とミチが美しかったことだけは確かだったのでした。

 以前に何かで読んだのですが、お名前を失念してしまいましたが、高齢で、しかしご自分の分野(どんな分野だったかも忘れた笑)で現役で活躍されている方の言葉が印象に残っています。
「もういつお迎えが来てもいいわ。でも今日でなくてもいいわ」。
こんな心境で生きていける社会(当然プラン75なんかない)、そして自分であったら、どんなにか良いでしょうね。


09:00
2025/12/20

チリンのすず

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チリンのすず

著者/やなせ たかし

出版者/フレーベル館

請求記号/E/

資料コード/110160225

 

先日テレビで放送したアニメ映画『チリンのすず』は、自分の中でとても印象強く、深く余韻の残った作品でした。

それがきっかけになり、原作の絵本を読んでみたいと思い図書館で手に取りました。

 

チリンは、この春牧場で生まれたばかりの子ひつじです。

もしも谷底に落ちてしまってもすぐに分かる様にと、金色の鈴を首に付けています。

ある日、おおかみのウォーが牧場を襲い、チリンをかばったことでチリンのお母さんは命を落としてしまいます。

復讐を果たすために強くなりたいと願うチリンは、牧場を飛び出し、仇であるウォーに弟子入りをすることになりますが…。

 

『あんぱんまん』の原作者として有名なやなせたかしさんの絵本で、2025年度前期に放送された「連続テレビ小説」の「あんぱん」でも話題になった本書。

 

もし自分がチリンだったら、仇を取るためとは言え、生まれ育った牧場を飛び出すことが出来ただろうか。

ましてや、お母さんの命を奪った恐ろしいおおかみの住処へ…。

チリンのお母さんだったら、そしてウォーだったら、もし自分だったらどうしただろう、どうするのが良かったのだろう…とそれぞれの視点から様々なことを考えました。

 

表紙に描かれている、とても愛らしい子ひつじのチリン。

表紙をめくると、見返しには様々な表情のこれまた可愛らしいチリンの姿が描かれています。

大好きなお母さんとの別れに直面したチリンの運命は、これからどうなっていくのでしょうか。

 

「やなせたかしの名作えほんシリーズ」は、

生きる喜びと悲しみ、絶望とそのとなりにある希望や幸せを優しく描いた作品です。

下記にシリーズ本をご紹介しています。

子どもたちへ、そしてかつて子どもだった

すべての人々へ贈る絵本、ぜひお手に取ってみてください。

 

【資料紹介】

しろいうま

著者/やなせ たかし

出版者/フレーベル館

請求記号/E/

資料コード/612297170   

 

やさしいライオン

著者/やなせ たかし

出版者/フレーベル館

請求記号/E/

資料コード/612315081   

 

さよならジャンボ

著者/やなせ たかし

出版者/フレーベル館

請求記号/E/

資料コード/112534861

 

キラキラ

著者/やなせ たかし

出版者/フレーベル館

請求記号/E/

資料コード/612452699


09:30
2025/11/20

「アートのお値段」

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タイトル:「アートのお値段
監督:ナサニエル・カーン
請求記号:D7BK/ア
資料コード:630322772

「芸術の価値って、いったい誰が決めるんだろう?」

そんな問いを投げかけるようなドキュメンタリー映画が、「アートのお値段(The Price of Everything)」です。(2018年製作なので、コロナ前のお話です。)
言わずと知れた、ニューヨークにあるサザビーズでアート作品のオークションが迫る中、6週間にわたって美術界の有力者たちにカメラを向け、現代アート市場の華やかさと、その裏にあるお金の動き、思惑や本音をリアルに映し出した、アートとお金の関係を探ったドキュメンタリーです。

「いつからアートが商品になったのか?誰が何のために買っているのか?そもそも、アートの値段・価値って何だろう?」

映画の中では、オークショニア、ギャラリスト、評論家、コレクター、そしてジェフ・クーンズ、ゲルハルト・リヒター、ラリー・プーンズといった一流のアーティストたちが(名前はピンとこないけれど、作品は見たことがある!かも?レベルのずぶの素人の私。。。)、それぞれの立場で「アートの価値」について語ります。アートが「投資対象」として扱われる現実や、バブル化していく市場の熱狂とその裏側が映し出されていきます。
さらに、オークション当日の様子を通して、作品に付けられた「値段」が本当の意味でのアートの価値を決定づけるのか、という問いが投げかけられていきます。彼らの言葉からは、「芸術とは何か」「価値とはどこから生まれるのか」という答えのない答えに対して、皮肉や辛辣さを込めながらも、みな冷静に、真摯に、愛を持ってアートに向き合っていることが伝わってきます。

この作品を観ていて強く感じたのは、アートの世界は本当に水ものだということです。ある作品が誰かに高く評価されることで、突然その「価値」が跳ね上がる。けれど、意図してか意図せざるかにかかわらず、その評価が変われば、世の中の興味関心から一瞬にして消え去っていくのです。アーティストたちも、それを嫌というほど知っていて、その中で自分の本当に大事にしたいものは守りながら、日々創作活動を行っているのです。
また、アーティストだけでは完結しない芸術の中で、作品を生み出す人、買う人、見せる人、語る人、見る人、そのすべてが関わり合って初めて「アート」というものが成り立ち「価値」が生まれる。そう思うと、微々たるものですが自分もそこにかかわっているんだという思いと、ほんの少しですが、芸術やアートに対して背筋を正す気持ちにもなりました。

現代アートに詳しくなくても、アートという言葉の奥にある「人の価値観」や「お金との付き合い方」に気づかされる、そんな作品です。芸術が好きな人も、そうでない人も、「価値ってなんだろう?」と一度立ち止まって考えてみたくなる、そんなきっかけをくれる映画です。
そして何より、この映画を通して、画面越しにさまざまなアート作品を鑑賞することができます。
今はまだ、ぎりぎり秋!!芸術の秋ということで、美術館に足を運んで本物のアートにも触れてみたくなりました。



09:00
2025/11/20

今から身につける「投資の心得」10歳から知っておきたいお金の育て方

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監修:八木 陽子
資料コード:612270408
請求記号:Y338.1

まさにタイトルの通り、投資とは何か?というところから、とても分かりやすく解説している本で、稲城市立図書館ではYA(ヤングアダルト)の分類で入れていますが、小学生からでも親子でも、十分楽しめる知識本です。

実はこの本、最近株式運用を始めた子どものために借りたもの。
事の始まりは、タブレットで毎日のようにダウ平均株価の値動きをチェックしている子どもを見かけたことがきっかけでした。

もともと数字対して興味があり算数も好きだった我が子。最初はダウ平均が何のことなのかも知らず、たまたまタブレットのトップ画面にあったものを見つけ、「今日はすごい上がった!」など、毎日の数字の上下を楽しんでいるだけだった様でした。

私自身、前職が金融機関だった事もあり、自分の余剰資金でお小遣い稼ぎ程度に運用をしていましたが、今まで投資は子どもには縁のないものと勝手に思いこみ、話をしたことはありませんでした。子ども自らが相場に興味を示した事に、自分の知らない所で成長していたんだという驚きと、自分の固定観念を反省しつつ、「相場に興味があるなら、自分でやってみる?」と声をかけました。

この本に登場する先生方のように、未成年口座の開設をしたりドル円レート換算でお小遣いを渡すといった本格的な事はしませんが、手始めに私の証券口座で1つだけ株式を運用させてあげる事にしました。運用資金もミニ株投資しか出来ないような少額に設定しましたが、利益が出た分を自分のお小遣いにしてよい事にすると、本人なりに真剣に調べて株を選び、日々の相場をチェックするようになりました。

現状あくまでも本人の自己満足程度のものにしかなっていませんが、子ども自身が自分で投資の世界に足を踏み入れた事で、自然に社会やニュースに興味を持つようになり、世の中の動きを大きく捉えるように視点が広がった事は間違いありません。

自分が子どもの頃はこういった知識に対して無知であり、株の値動きや為替レートもテレビのニュースや新聞で横目に見ているだけであったのに対し、最近の子ども達は一人一台スマホやタブレット保有が当たり前で、最新ニュースや相場も簡単にチェックできる世の中です。

実は昔よりも意外とそばにある投資の世界をのぞき、学校の勉強ではなかなか得られないスキルを身につけるのも現代風の生き方の一つかもしれません。



09:00
2025/10/20

島津亜矢

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タイトル :「SINGER7
責任表示 :島津亜矢
請求記号 :C7CB/シ 
資料コード: 630326708


 先月、島津亜矢さんのコンサートに行きました。普段全く異なるジャンルの音楽を聴く私が島津亜矢さんのコンサートに行くと周りに話すと、みんな口をそろえて「え?どうしちゃったの?演歌に目覚めた?」と驚かれました。しかし、私の島津亜矢さんへの想いはかれこれもう3‐4年になります。テレビの大型の音楽番組で、たびたび彼女が様々なジャンルの曲を完璧に、オリジナル以上にカバーするのを耳にして、この歌唱力を生で聴かずにはいられないと、そのチャンスを何年も伺っていました。たまに島津亜矢さんのコンサートの情報を見ても行けるタイミングは会場が微妙に遠かったり、近くでやる時には私のタイミングが合わずに何年もコンサートに行くことを先延ばしにしていました。しかし、やっとこの夏の終わりに、私が子どもの頃から何度も訪れている地元のホールでコンサートがあることを目にして、すぐに母と叔母、叔父を誘って行くことを決めました。

 いざコンサート当日、座席は2階席、70を超えた母と叔母、90近い叔父にとっては2階席までの道のりがなかなか大変でしたが、座席に着いて周りを見回すと、アラフィフの私がおそらく最年少ではいかと思う年齢層のお客様でした。1階最前列にはおそろいの法被を着た親衛隊というのでしょうか?熱心なファンの方々が座り、私の席の近くにもペンライトを持った年上のお姉さまがウキウキと開演を待っている様子に、どのジャンルの音楽でもファンのアーティストに対する気持ちは同じなんだと、私もとてもウキウキして開演を待ちました。

 そしていよいよコンサートが始まりました。
 真っ暗な会場から島津亜矢さんの声だけが響きます。その声量と歌の迫力に全身に鳥肌立って一瞬にしてその世界に入りこんでしまいました。ライトが当たるとすてきな黒い着物を着た島津亜矢さんが鎮座していました。前半は松田聖子さんの「青いサンゴ礁」など、私がテレビで魅了されたカバー曲や、アレサフランクリンの曲。どんな曲でも自分のものにして歌い上げていました。休憩を挟んで後半は彼女の本領発揮の演歌です。これまでカバー曲しか聴いたことがなかったのですが、やはり彼女の良さが発揮できるのは演歌なんですね。マイクがいらないのではないかと思う声量で、1曲だけでもマイクなしでホールを響かせて欲しいと願いながら聞き入りました。歌の途中にファンからかかる「あーやちゃーん!」のコールがまた盛り上げに一役買っていました。

 そして私がもう一つとても心地よかったのは彼女のトークです。言葉遣いがとても美しく、謙虚でユーモアもあり、師匠や周りの人への感謝の気持ちがストレートに伝わってきました。

 私の貧弱な文章力では、彼女の歌の素晴らしさを伝えることは難しいです。図書館には島津亜矢さんのCDが、紹介した以外にもたくさんあるので手に取ってぜひ聴いてみてください。

 コンサートのタイトルである「歌怪獣襲来」。まさに歌怪獣というものすごいタイトルに打ち勝つような素晴らしい歌を聴くことができ、幸せなひと時を過ごすことができました。


09:00
2025/10/20

ジジイの片づけ

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著者   沢野 ひとし
請求記号 914.6/サ
資料コート 510747183



  沢野ひとしという作者を知ったのは、近著の「ジジイの昭和絵日記」を読んでからです。
ひどいタイトルだと思いながら読んでみると、読みやすいし、心にすっと収まる内容でした。なかなかいいねと思って、2冊目に手に取ったのがこの本です。

  「ジジイの片づけ」は、誰か進言する人がいなかったのかと思わせる、相変わらずひどい(あくまで個人的感想)タイトルですが、終活を意識する年代には、くすっと笑えるし、うなずくところも多くあるエッセイです。
著者が描いているこの本のイラスト、見覚えありませか?というか結構あちこちで見かけます。
 簡単に描いているようで、下手なようで何故かいいねと思わせてしまうのは、沢野氏のセンスと実力のなせる業です
エッセイのなか所々に国立・多摩・町田と、稲城市と近隣の地名が出てきて、沢野氏はこのあたりにお住まいだったようで、勝手に親近感がわきます。もしかして稲城の図書館に何くわぬ顔でふらっと立ち寄られているかもしれません。楽しみです。

 「明窓(めいそう)浄机(じょうき)」を心掛け、朝起きたら窓を全開にして新鮮な空気を入れるとか。沢野氏は雨でもご家族の顰蹙(ひんしゅく)を買いながら全開にするそうですが、その後10分を片づけに費やし、机の雑巾がけまでするそうですばらしいですね。でも朝を清々しい気分で迎えたのに、片づけから入るのはもったいない気がします。なぜ前日に10分かけて片づけないのか不思議だったのですが、プロの仕事人の沢野氏は、まえの晩の仕事に全力を尽くされ、余力がない状態なのかもと好意的に解釈しておきます。

 あまり物に執着しないという沢野氏が惹かれたものが、原稿用紙だとか。コクヨの原稿用紙で、作文を書いたことしかない身にとっては未知の世界です。私にとって高級品は伊東屋の原稿用紙ぐらいですが、そもそも値段的にも家計が傾くはずもなく、積み重なった重さで床が軋む程度でしょうか。そんなに色々あるものなのかと、検索してみると確かにありました。凝った原稿用紙でもお手頃な値段だけに、購買意欲をそそります。溜まりにたまったそれをただ廃棄するのではなく、必要とされている方に譲るため、まとめて船便で中国へ送り出し、スッキリ片づけを済まされたとか、喜ばしいかぎりです。まさに片づけの極意の実践です。


ジジイシリーズのご紹介
「ジジイの昭和絵日記」 資料コード211231932 510839632
「ジジイの文房具」   資料コード510817840 
「ジジイの台所」    資料コード510787250


09:00
2025/10/20

シューベルト:ピアノ・ソナタ第18番,幻想曲ヘ短調 他

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アーティスト: マウリツィオ・ポリーニ , ダニエレ・ポリーニ
請求記号: C7CQ/シ
資料コード: 630345347


 まだ昭和のころ、10代の私の推しは何といってもピアニストのポリーニでした。中学2年の時に、ポリーニの演奏するショパンの練習曲のレコードを買ったことがきっかけでした。

 ポリーニ様はもちろん卓越したデモーニッシュと言ってもよいほどのテクニックの持ち主ですが、しばしば彫像に例えられるように、奏でられる曲の構築が本当に素晴らしいのです。私のような素人はピアノを弾いているうちに「この曲はどうなっているの?わけわかんない」的な音楽の迷子になってしまいがち。そんな曲もポリーニ様の手にかかると、スッキリ解決、作曲家が表現したかったことはこのことかと納得し、才能の彼我を感じるのでした。

 そのポリーニ様の最後の録音は、シューベルトの18番のピアノソナタ、およびご子息ダニエレ君との幻想曲の連弾です。私はシューベルトの音楽は好きなのですが、ピアノ・ソナタ、特に後期のソナタは長大なものが多く、聴いていると途中で集中力がなくなります。これはシューベルトのせいでは決してありません。シンコペーションで心踊るリズム、和音の連打の強弱による緊迫した雰囲気、唐突な転調など変化に富んでいます。なんといってもメロディーが大変美しい!それでも今回18番のソナタを聴く前は不安がありました。曲の最後まで起きていられるかな…。

 しかし、それは杞憂に終わりました。曲の最初の静かに始まる和音の連打、しみじみとした語り口で私たちを音楽の中に誘います。その世界は穏やかで喜びに彩られ、深い悩みや苦しみもやがて平安へと導かれるのでした。私も年を経て音楽に刺激を求めるのではなく、安らぎを求めるようになったのかもしれません。

 付属のライナーノートを読んでいると、ポリーニ様の演奏会やディスコグラフィについて語られており、ラジオに齧り付いて演奏会の実況放送を聴いていたころのことを懐かしく思い出しました。

ポリーニ様は私の永遠の推しです!


09:00
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