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開館時間

中央・iプラザ 9:00-20:00
第一~第四 10:00-17:00
*7月21日~8月31日 
 火~土曜日:9:00-18:00
 日曜日:9:00-17:00
 

iブラリブログ

おすすめ資料
12345
2024/12/10new

『MOMENT〜今の向こうの今を〜』

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
タイトル:『MOMENT〜今の向こうの今を〜』
著者:ささき いさお
資料コード:630301718
請求記号:C7CE/サ


 TVなどでよく「アニソンランキング」というのを見かけることがあります。
上位は常連のものが多く、最近とても流行った曲なども少し入っています。
確かに良い曲がたくさん入っていますし、好きな曲もたくさん入っています。
でも、毎回ちょっとモヤモヤしてしまいます

そのモヤモヤの原因は、
「銀河鉄道999」
ここでランクインしている「銀河鉄道999」は、
「劇場版 銀河鉄道999」の主題歌でゴダイゴの曲です。
これはとても良い曲で、私も好きな曲なので、ランクインしていることに
不満はありません。当然だと思います。

ですが!
かなり個人的趣味の話にはなってしまうのですが、
「TVアニメ版 銀河鉄道999」の主題歌の
「銀河鉄道999」
も忘れてもらっては困ります。
これは声を大にして言いたい!
ささきいさおさんが歌うこの曲も、かなり名曲なのです。

ランキングでは劇場版の主題歌の影に隠れて忘れられてしまうのか、
同じタイトルの曲なので集計時に混ざってしまうのか、
名曲と思っているのは私を含め少数派なのか・・・
理由はわかりませんが、本当に良い曲なので、
昔から馴染みのある方はもちろん、今の若い人たちにも聞いてほしい1曲です。

このCDは、「宇宙戦艦ヤマト」をはじめ、
ささきいさおさんが歌ったアニメの主題歌だけでなく挿入歌や
ドラマ主題歌、シングル曲など収録されており、
ささきいさおさんの力強くもやさしい歌声の懐かしい曲がたくさん聴けます。

このCD以外にも「TVアニメ版 銀河鉄道999」の主題歌が収録されているCDはこちら

タイトル:ザ・ベスト 響く!懐かしのアニソン
資料コード:630315286
請求記号:C7CE/ヒ

タイトル:ザ・ベスト 思い出のアニソン 70’s
資料コード:530037927
請求記号:C7CF/オ                        
など
ぜひ聴いてみてください。

09:00
2024/11/20

絆 FOREVER

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
タイトル:『絆 FOREVER』
著者:LIBERA
請求記号:C7CQ/ リ/橙
資料コード:630337210

リベラはイギリスのプロデューサー・ロバート・プライズマンが、サウスロンドンに住む少年の中からオーディションにより選抜・結成した、ボーイ・ソプラノのユニットです。
彼らの美しく儚い歌声はドラマやCM、映画等で耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

このCDは創設者であるロバート・プライズマンが2021年に天に旅立たれて初めてのアルバムです。
ロバート・プライズマンが残した新曲と、かつてリベラのソリストとして活躍していたメンバーが作詞・作曲した作品も収録されています。
リベラのヒット曲『彼方の光』『天使のくれた奇跡』等、多くの作品をロバート・プライズマンと生み出した作曲家の村松崇継は、このアルバムのために『永遠の絆』を書き下ろしました。
『彼方の光』も最新メンバーによるニューバージョン『彼方の光2023』が収録されています。
この日本版のCDにはピアノバージョンも収録されており、解説書には「村松氏からのプレゼント」として手書き譜も掲載されています。
これは「演奏したり、歌ったり、リベラの歌声に浸ったり・・・、『永遠の絆』をより身近にご堪能いただけますように」との思いが込められています。

この原稿を執筆する数日前、20年来のお世話になった方の悲しいお知らせが届きました。
しばらくして聴きたくなった曲がリベラの『彼方の光』でした。
十数年前にCMで使われていて、私がリベラを知ったきっかけでもあるこの曲。
透き通るように美しくて儚い、神々しい歌声は、普段あまり合唱曲を聴かない私にも印象に残りました。
その後、この曲がフルートアンサンブルで演奏されているのを目にして以来、楽譜を購入し、フルートで吹くほど好きな曲になりました。
久しぶりに聴いた『彼方の光』、そして『永遠の絆』は、私の心に寄り添ってくれた気がします。
また、ロバート・プライズマンとリベラ、村松崇継は出逢うべくして出逢い、強い絆で結ばれているように感じました。

村松崇継のロバート・プライズマン、そしてリベラへの思いも詰まったこのアルバム。
私にとっても忘れられない大切な一枚になりそうです。
09:00
2024/11/15

休むヒント。

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タイトル:『休むヒント。
責任表示:群像編集部/編
請求記号:914.6/グ
資料コード:61239540-2


 休みたい、だけど休めない。。
この言葉がここ数年ずっと自分の頭の中でぐるぐる回ってている。一番下の子が乳児から幼児に成長し、少し子育てに余裕が出てきたと思って仕事も再開したが、子どもが成長するに連れてまた別の忙しさが襲ってきた。仕事の事、家の事、子どもの習い事、受験、親の事、年々新たな忙しさが積み重なっていき、「なんで今年はこんな忙しいんだ、こんな事なら去年やっておけばよかった。」と思うことが多くなる。そして、その結果、年々何か諦めていくものが増えていく。

近年こんな状態の私がおもわず手に取ってしまったのが、この本『休むヒント。』だった。

 角田光代さん、益田ミリさん、伊沢拓司さん…小説家からエッセイスト、声優、芸人まで、色々な人が休みたくて、休めなくて、試行錯誤しているエッセイ集だ。年代も幅広く、20代から80代までの30人以上の人が思いのままの休みについて書いているので、うんうん、そうだな。と同調できる考え方もあれば、ん?結局よく分からないな。と思うのもそれぞれで面白い。最初からきちんと読む必要はない。好きなところから、同調できる人のものを読めばいいと思う。

何より、みんな共通するのは忙しい日本人だ。

 本を読みすすめながら薄々気づいていたが、休みたいと言うものの、そもそも自分は休む事が苦手だと思う。思えば、よく母に「あなたは本当に、マグロみたいに生きてるね。マグロでも少しは休まないと。。」と呆れながら言われていた。回遊魚のマグロは常に泳いでいないと生きられない、寝るときでさえ泳いでいる、と聞いたことがあるが、自分も似たようなものなのかもしれない。休みたいと言いつつ、予定が空けばすぐ別の予定を入れて、気持ちが切り替わり、新しいモチベーションにつながる。自分と似たような人種をこの本の中に見つけながら、自分の休むヒントをもらった気がする。

ずっと泳いでいるマグロだって、急いで泳ぐ時と、ゆっくりだらだら泳ぐ時があるに違いない。
09:00
2024/10/20

世にも怪奇な物語

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タイトル:世にも怪奇な物語
監督:ロジェ・ヴァディム 他
請求記号:D7BA/ヨ
中央図書館所蔵コード:630342480

その昔、日曜夜のテレビ番組に『日曜洋画劇場』というのがありました。解説をされていた映画評論家の故・淀川長治さんの「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」という決めゼリフをご存じなのは何歳以上の方なのでしょうか。
その日曜洋画劇場でかつて放映された『世にも怪奇な物語』を見て「トラウマになるくらい怖かった」という人はかなりいるようで、私もその一人です。

『世にも怪奇な物語』はエドガー・アラン・ポーの3つの短編を原作とするオムニバス形式の映画で、出演者も監督もそれぞれ違います。私が「めっちゃコワかった」と覚えていたのは、そして大方の人もそうだろうと思われるのは、3話目の『悪魔の首飾り』の結末です。子どもだった私は「いいかげんにしてもう寝なさい!」と親に怒られる頃合いの時間に、まだ未練がましくチャンネルをガチャガチャ回していた(昔のテレビにはリモコンなどなくて、ダイヤル式のチャンネルが付いていたのですよ)ばかりに、たまたまこの怖い部分を見てしまったのです。見たのは5、6分、そして本当に怖いシーンはたぶん10秒ぐらいだったのに、その晩は怖さのあまりなかなか寝つけなかったことを覚えています。目を閉じるとあの場面が浮かんできて………、うわーーっ!!と。

改めてこの映画を見ると、やはり『悪魔の…』は怖い。不気味で怖い。
物語は原作の設定も筋書きも大幅に変えており、現代のローマが舞台。アルコール依存症+薬物中毒の主人公が高級スポーツカーでローマの街を猛スピードで疾走し、そのあげくに……、というストーリーです。何が不気味かって、出てくるのが異様に蒼白な顔の主人公と、仮面を貼り付けたような笑顔の人とか生気のないマネキンみたいな人ばかりだし、現実のローマの街並みではない、病み疲れた彼の頭の中を映し出したようなサイケデリックな風景が延々と流れるし。こちらの感覚までめちゃくちゃに引っ搔き回されて病んできそうです。そしてその結末が、…アレだもの。
監督はイタリアの巨匠、フェデリコ・フェリーニ。「短編に限って言えばフェリーニの最高傑作」という意見をネットで見ました。フェリーニ作品をそう知っているわけじゃないのに言うのは気が引けるけれど、同意。

『悪魔の…』にくらべて評価は高くないようですが、私は1話目の『黒馬の哭く館』に妙に惹かれるものがありました。
こちらも設定と内容を原作とは変えています。奔放・傲慢・残忍な伯爵令嬢の主人公は、従兄の男爵に心惹かれ誘惑しようとしたが拒絶されてしまう。プライドを傷つけられ怒った彼女は怖ろしい報復を企む…。このヒロインを若き日のジェーン・フォンダ、誘惑される男爵を実弟のピーター・フォンダが演じています。ともに美女美男で絵面的にはとてもキレイですが、見る側は彼らが実の姉弟だと知っているわけで、どうしたって背徳的というか妖しい雰囲気を感じるのです。
このあと、物語の真の主役と言うべき黒馬が登場します。彼女はこの馬を偏愛し、長い時間をいっしょに過ごすようになるのですが、彼女が馬と戯れるシーンや海辺を走る場面が実に美しい。最後の最後、ヒロインは愛する馬とともに破滅に向かって疾走して行きます。この時の彼女の表情…こういうのを「恍惚」と言うんだろうな。怖くはないですが、退廃、耽美、ロマンティシズム、といった雰囲気が好きな方にお勧めです。

最後に2話目の『影を殺した男』を簡単に。原作はよく知られた短編で、この『影を…』が最も原作に忠実に作られています。また3編の中で一番タイトル通りの“怪奇”な内容だと感じました。ドッペルゲンガーを扱った物語で、主演は「世紀の二枚目」アラン・ドロン。美貌の絶頂期にあったドロンが画面に二人とか、眼福かよ…と思ったことでした。

ついでですが原作のご紹介を。
・黒馬の哭く館 →『メッツェンガーシュタイン』
・悪魔の首飾り →『悪魔に首を賭けるな』
 ともに『Xだらけの社説』(資料番号:112533541 第一図書館所蔵)に収録
・影を殺した男 →『ウィリアム・ウィルソン』
 『アモンティラードの樽その他』(資料番号:111666552 中央図書館所蔵)他 に収録
09:00
2024/10/18

サンドイッチ サンドイッチ

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サンドイッチ サンドイッチ
著者:小西英子
出版社:福音館書店
請求記号:E1/コ
資料コード:612276840他


 まずは表紙の色を見てください。

 鮮やかなグリーンが明るく楽しげで、どんな絵本の世界が待っているのだろうとワクワクします。
表紙のおいしそうなサンドイッチの具材の絵に期待がさらに高まります。
表紙の色は最初、全く違う色に決まりかけていたそうです。
黒、そしてベージュ、赤など。いろいろ悩んだ末、緑になったそうです。


「サンドイッチ サンドイッチ さあ つくろう」
「サンドイッチ サンドイッチ ふわふわパンに なに のせる」


 ページをめくると、リズミカルなことばが呼びかけてきます。
ふわふわパンにバターをぬって、レタス、トマト、チーズ、おっきなハム、きゅうりにたまごにマヨネーズ、そしてパンをもういちまい。
できあがった美しい色合いのサンドイッチのなんとおいしそうなこと!
チーズやおっきなハムは塊で描かれているのです!
中でも塊のハムから一切れ切り取っている様子に私はうっとりしてしまいました。
なんておいしそうで素敵なのでしょう!
このハムの場面もそうですが、きゅうり・たまご・マヨネーズの場面ではきゅうりを切る様子、
たまごのカラをむく様子、マヨネーズを絞り出す様子から調理のスピーディーな動きが感じられて、こちらもまた私の好きな場面となっています。
三角形に切り分けられたサンドイッチは、たくさんの具材がはさまっていて思わず手に取って食べたくなるようなみずみずしさ。
絵本はここで終わりですが、その後の楽しい時間、みんなでおいしく食べるひとときが思い浮かびます。

 作者の小西英子さんのおいしいものいっぱい絵本のシリーズは現在5冊!
最近出版の『ケーキ』もおすすめです!
どの絵本も魅力満載です。
こちらの本とも合わせてぜひ手に取ってみてください!

おべんとう』請求記号:E1/コ 資料コード:611503120他 
カレーライス』請求記号:E1/コ 資料コード:611880190他 
のりまき』請求記号:E1/コ 資料コード:612126306他 
ケーキ』請求記号:E1/コ 資料コード:612424738他 



09:00
2024/09/28

佐藤愛子の役に立たない人生相談

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佐藤愛子の役に立たない人生相談
著者:佐藤 愛子
出版社:ポプラ社
請求記号:159/サ
資料コード:611857496 他

今回この原稿を書くにあたり、どの本にしようかと迷うこと数日…いや数週間。
図書館の「人生相談」の特集展示で見かけたこの本の表紙に目を奪われて、思わず手に取りました。

佐藤愛子さんと言えば、御年100歳の小説家でベストセラー作家。直木賞や菊池寛賞も受賞しています。

表紙には佐藤愛子さんの弾けるような笑顔に、吹き出しには「佐藤愛子の役に立たない人生相談」の文字。
役に立たない人生相談って何?どれだけ役に立たないの?と興味を持ち、本を開いてみました。

20歳のアルバイト学生が「人生に夢は必要?」と聞いていたり、20代の女性が彼氏の悩みを相談したり、30歳の主婦が母親の干渉について相談したり、45歳の母親が中学生の娘がどうすれば勉強に本気になってテストの点数を上げられるようになるか相談したり、62歳の主婦が「定年退職した夫がうっとうしい」と相談したり、75歳の男性が「老いらくの恋」について相談したり、あらゆる年代の人の悩みに、佐藤愛子さんが時に厳しく、時に温かいユーモアあふれる回答をしています。

佐藤愛子さんの顔のイラスト付きでズバッと答える一言は、「あんた、ナニ寝言いってんの!」「こりゃあかん!もう手オクレです。」「よくよくヒマなんだねえ、あなたは。」「そんなことでガタガタいいなさんな。」など、痛快で清々しくもあります。

タイトルに「役に立たない」とことわりを入れてますが、一度悩み始めると延々と悩み続けることもある私には、「こういう考え方もあるのか…!」と、目から鱗が落ちる思いです。
佐藤愛子さんのような人が身近にいたら、悩んで落ち込んでる時にズバッと言ってもらいたいな…と思います。

2巻目の『役に立たない人生相談 2』も出版されており、図書館に所蔵しています。
こちらはまだ読んでいませんが、近々借りて読んでみようと思います。

図書館には佐藤愛子さんの小説やエッセイも多数所蔵していますので、ぜひご覧ください。
エッセイとお悩み相談の展示コーナーもあります。



参考資料
役に立たない人生相談 2
著者:佐藤 愛子
出版社:ポプラ社
請求記号:159/サ
資料コード:612013133
09:00
2024/09/20

記憶にございません!

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タイトル:「記憶にございません!
請求記号:D7AG/キ 
資料番号:630323116

 このコラムを執筆するにあたり、とにかく気軽に観ることができて笑える作品にしよう、という思いがありました。私は普段韓国ドラマをよく観るのですが、ストーリーが緻密に練られていて面白い反面、いつもどこかに恨み・嫉妬などの感情が渦巻いており、観終わってどっと疲れてしまう時もあります。今回はそんな感情が一切なく、とにかく楽しい作品を求めていました。どの作品にしようか迷っていたところ、ここ数日テレビで三谷幸喜監督を目にすることが多く、彼の作品はコメディ要素があり、かつストーリーも面白く、この「記憶にございません!」を選ぶことにしました。

 まず、映画のタイトルである〝記憶にございません”はロッキード事件で証人喚問を受けた政治家が喚問に対してこの言葉を連発し、当時流行語にもなりました。

 主人公の総理大臣・黒田啓介(中井貴一)は傲慢で国民からも嫌われる存在で支持率2.3%という憲政最低を記録しており、そんな中、演説中に投げられた石が頭に当たり記憶を失います。記憶を失ったことでかつての横暴な人間性を忘れ、周りの人との新たな関係性を築いていく過程を描いています。登場人物の一人ひとりがユーモアに満ち溢れていて、何度もゲラゲラと笑わされ、出演している俳優もチョイ役であっても実は大御所で驚かされたりと、あっという間の2時間でした。

 私がこの映画の中で印象的だったのは、黒田の小学生の時のエピソードです。当時作文に「将来は総理大臣になる」と書いていましたが、周りからは「おとなしいから無理だ」と言われていました。しかしそれは自分自身を出し切れていないからであり、自分が変わるきっかけを求めていたのでした。そんな時にサッカーボールが頭に当たったことをきっかけに明るい性格に変身したのです。そして夢であった総理大臣に就任したのです。人は変わるときになにかの「きっかけ」があれば変われるのかもしれません。なにか自分の背中を力強く押してくれるものがあれば変わることが可能なのでしょう。

 そんなことを感じた映画でしたが、そんなに難しいことは考えずに観られる、笑いと感動が織り交ざった作品で、観たあとに心が温かくなりました。

 日々の仕事や生活に追われていても、娯楽によって心をほぐす時間も必要ですね。
09:00
2024/08/20

とっとこハム太郎 ベストソングコレクション

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とっとこハム太郎 ベストソングコレクション

請求記号:C7CF/ト
資料コード:630076418
発売元:コロムビアミュージックエンタテインメント


 まさか、あのハムスター達がこんなに歌っていたとは。

 皆様は、「とっとこハム太郎」というアニメをご存知でしょうか。
2000年代に放送されていた、ハムスター達がわらわらと登場し、活躍するアニメです。
自分がまだ子どもと見なされていた時分、好んで見ていました。

 ひょんなことから、先日、そのアニメを目にする機会があり、久しぶりに何話か楽しみました。
 こんなに平和なアニメだったのね、とそれはそれで良かったのですが、なんと一緒に見ていた家族から、作中に出てきた歌をもっとよく聞きたいという声が上がったのです。
 それは、生き別れになった双子のハムスターの妹が、兄を探すための手掛かりとなる歌でした。
 
 もう、20年以上前に放送されていたアニメです。
しかも、劇中歌なんて……と思いつつも、図書館にハム太郎の資料が残ってないかしら、と調べてみました。

 そこで出てきたのがこちらのCD。
なんとばっちり収録されておりました。(disk2の8曲目。「なかよしくるるん」です)
 このアルバム、それ以外にもアニメ登場ハムスター達が、続々と歌い上げているではありませんか!

 これはすごい! 今欲しくてもなかなか聴けない音源ではないかしらん。

 当時のオープニングやエンディングは懐かしく、各々のキャラのBGMに歌詞がつけられていたりなど、新たな発見も楽しめました。
 
 おすすめ資料として、何を取り上げるか悩んでいたのですが、ここのところ我が家ではこのCDが、他のものの入る余地がないくらいリピートされております。
 この機会にどうでしょう、と注目してみることにしました。


 図書館は、このように昔の資料が待っているところが魅力の一つだと思います。
 皆さんの思い出も、調べてみてはいかがでしょう。
 ノスタルジックな邂逅があるかもしれません。
09:00
2024/07/30

『弐』

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タイトル:『

著者:優里
請求記号:C7CA/ユ
資料番号:630336615

息子が私に言いました。「この曲めっちゃいいよ」と・・・

教えてくれたのは優里さんの「ビリミリオン」という曲で、初めて聞いたとき、自然と涙があふれました。
直接的な歌詞と、力強いメロディに、老若男女問わず励まされる応援歌だと思います。

始まりはこうです。


 老人が君に言いました 残りの寿命を買わせてよ
 50年を50億で買おう 人生をやり直したいと


曲は、老人と若者との対話形式で進みます。
良いことばかりではない毎日。
若者は50億と引き換えに、残りの寿命を売ってしまうのか…!?

ぜひ聞いていただきたいと思います。
そして、この曲が心に響いた当時小学生の我が息子。
子どもながらにいろいろと悩んで感じていることに気づかされました。
この曲に背中を押してもらいながら、これからの人生を力強く歩んでいってほしいと願います。


優里さんの曲は、力強い歌詞が印象的です。
優しい声に乗って、言葉に込めた想いが聞く人の心の奥まで届きます。
アルバム『弐』には、美しくしっとりとした曲や、元気が出るアップテンポな曲など、
様々な曲が収録されており、とても聞きごたえのある1枚です。
それぞれの曲が紡いでいる物語を、ぜひお楽しみいただきたいと思います。

スマホで手軽に曲が聞ける時代だからこそ、歌詞カードを見ながら、
CDから流れてくる音に耳を澄ますのは、格別な気がします。
中央図書館では、CDを14種のジャンルに分類して配架しています。
いろいろなCDをぜひお気軽にお手に取ってみてください。
数々の素晴らしい曲との出会いがありますように。


今回ご紹介した「ビリミリオン」は、
これから先の私にとって、息子との時間を思い出させてくれる特別な曲になることでしょう。

今日は、残りの寿命の最初の1日。
がんばろう。


09:00
2024/07/19

絵で読む*広島の原爆

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絵で読む*広島の原爆 
著者:那須正幹/文、西村繁男/絵 
出版社:福音館書店  
請求記号:319/ナ


 今年ももうすぐ8月6日がやってきます。

 広島出身の私にとって、子供の頃から原爆というものがつねに身近に存在していたように思います。戦後広島で育った方の多くがそうであるように、小学校の頃から学校や地域で、折に触れて原爆について多く学んできました。当時の写真や、被爆者の方の話などを見聞きするたびに、子供だった私には、それらはただただ恐ろしく感じたことを、今でも覚えています。

 昨年広島に帰省した際、小学生の息子と一緒に何十年かぶりに原爆資料館を訪れました。資料館を見学したことをきっかけに、息子にも原爆について知ってほしい、大人になった自分自身も改めて原爆を知りたい、と思っていた時に、この絵本を知りました。初版は1995年だそうです。

 著者の那須正幹さんといえば、ズッコケ三人組シリーズがあまりにも有名ですが、広島で生まれて3歳で被爆をした那須さんは、生存者の証言をもとに当時の広島の町の様子や人々の暮らし、広島市内の被爆状況、そして原爆の開発から投下にいたるまでの歴史的背景、核兵器の原理、放射線障害など、風化させてはならないテーマをこの本の中で多角的に書いています。また絵をてがけた西村繁男さんは、実際に1年近く広島に住んで町を取材し、たくさんの証言や資料を集めて、複雑な内容を子どもたちにも分かるように丹念な絵で描いています。

 この本は、個人の被爆体験というよりも、あとがきにあるように原爆の全体像が描かれており、一貫して上空から俯瞰した視点で、広島の町の様子が描かれています。ページをめくる度に見開きに大きく広がる町の光景は、まさに広島の歴史を絵で読んでいるかのようです。

 最後は、以下の文で作品が締めくくられています。

毎年、毎年、くり返し、くり返し、わたしたちは、あの日のことを思い出そうではありませんか。
たとえ被爆の体験がなくても、あの日、広島でおこったことを記憶して、絶対に忘れないことが、残された者のつとめだと考えるからです。



 那須さんは被爆者でありながらも、その事実からできるだけ離れたところから客観的に原爆について書かれている分、この最後の言葉には胸に響くものがあり、読み手が各々の立場で、知ることや考えることの大切さを教えられているように感じます。


こちらは絵本ではありますが、対象は、小学校上級~大人まで、となっています。是非この夏、手に取ってご覧頂ければと思います。


09:00
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