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おすすめ資料
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2025/08/26new

「YOASOBI」

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「YOASOBI」
タイトル『はじめての』
著者 島本理生 , 辻村深月 , 宮部みゆき , 森絵都/著  
請求記号 Y913.6/シ
資料番号 612254576

 世界的な人気を誇る音楽ユニットの「YOASOBI」。代表曲である『アイドル』や『夜に駆ける』は誰もが耳にしたことがあると思います。
 このYOASOBIは「小説を音楽にするユニット」としての側面もあるそうで、彼らのCDアルバムには短い小説がついており、そのタイトルも『THE BOOK』『THE BOOK2』『THE BOOK3』となっています。アルバムについている短い小説を読むと、曲の歌詞がより理解できるという点で、音楽性はもちろんのこと、このような一面も彼らの人気を後押ししているのかなと思っています。

 さて、今回オススメしたい作品は『THE BOOK3』のアルバムの最後の曲『好きだ』を小説化した『ヒカリノタネ』(森絵都/著)です。この作品は『はじめての』という4篇の短編小説の中の1つです。
 もともと何げなくこの『好きだ』を聞いていて、歌詞がとても面白く突っ込みどころがたくさんで、結末がとても気になっていたのです。
 「いざ彼に4回目の告白を」(え?同じ人に4回?!)
 「初めて想いを伝えた10年前」「次の5年前も軽すぎたし、次の3年前もそうだ」(ずいぶん長いこと一人の人が好きなんてすごいけど、ちょっと重い?)
 「さあタイムトラベルだ あの日まで取り返そう」(すみません、もう意味わかりません)
 「失敗してもいい、もう一度言うよ、私君のことが・・・」(で、結末どうなった?)
こんな歌詞なのです。そして更にこの恋愛の結末が気になる原因はボーカルのikuraさんの歌い方です。ハッピーなの?どうなの?と気になりすぎる歌い方で曲が終わるのです。私の中ではこの歌い方で結末を予想していました。しかし、『ヒカリノタネ』を読んでみると、ここではネタバレできない内容が多く、曲の理解度がとても上がりました。
 小説の内容を少し紹介すると「タイムトラベル」とは本当に自分の人生をやり直すべく、過去の3回の告白する瞬間に時間を戻して、告白を阻止しに行くのです。これまでの3回の告白をなかったことにして、今回の告白を初めてということにしたいという思惑です。タイムトラベルは成功し、彼女は4回目の告白をすると心に決め、実行に移します。さあ、結末やいかに!
 もしもこの作品に興味を持った方がいらっしゃれば、まず先入観を持たずに曲を先に聴いてみてください。そしてその答え合わせとして小説を読むことをオススメします。
 
 ご参考
『はじめての』
・私だけの所有者(島本理生/著)曲名「ミスター」
・ユーレイ(辻村深月/著) 曲名「海のまにまに」
・色違いのトランプ(宮部みゆき/著)曲名「セブンティーン」
・ヒカリノタネ(森絵都/著) 曲名「好きだ」
『夜に駆ける』
著者星野舞夜 , いしき蒼太 ,しなの ,水上下波, 橋爪駿輝/著  
請求記号 Y913.6/ホ
資料番号 612176952
(YOASOBIの楽曲:『夜に駆ける』『あの夢をなぞって』『たぶん』「アンコール』「ハルジオン』

視聴覚資料(CD)『THE BOOK3』
資料番号 530044930(iプラザ所蔵)
請求記号 C7CA/ヨ




 


09:00
2025/08/16

『あかり』

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タイトル:『あかり

著者:林木林

請求記号:Eハ

資料番号:611725138


図書館で働いていると数多の本が目の前を通り過ぎていきます。

その中でも「家に置いておきたい本」に出会えた時、数多くのアイドルの中からイチオシを見つけた時のような高揚感を感じることがあります。


今回はそんな「家に置いておきたい本」を紹介したいと思います。(図書館なので、まずは借りてみていただけると嬉しいです)


『あかり』という絵本で、詩人でもあり童話作家でもある林木林(はやしきりん)さんの作品です。


この絵本は、赤ちゃんの幸せを願ってお母さんが作ったひとつのろうそくのおはなしです。
生まれて、成長し、老いるまでのいのちをテーマにした絵本となっています。


幸せを感じる時、

家族が増えた時、

好きな人ができた時、

ケンカした時、

一人暮らしを始めた時、

不安な時、

孤独を感じる時、

ろうそくにあかりを灯す。


ろうそくは優しくそっと隣に寄り添ってくれているよう。

あかりを灯しては短くなっていくろうそく。


心の奥が静かにオレンジ色で包みこまれ、子供、大人問わず、心に残る絵本です。


林木林さんの著作には他に、

『こもれび』や『ひだまり』があります。

『二番目の悪者』も現代社会において考えさせられる名著です。


参考資料

タイトル:『こもれび

請求記号:Eハ

資料番号:612140074


タイトル:『ひだまり

請求記号:Eハ

資料番号:411346874 

資料番号:510710281 


タイトル:『二番目の悪者

請求記号:Y726.5ハ

資料番号:612444759



09:00
2025/08/11

火垂るの墓

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タイトル:『火垂るの墓
請求記号:D7AJ/ホ
資料コード:630006100
監督:高畑 勲
原作:野坂 昭如

 本当はこの映画あまりに悲しすぎて、嫌いです。

 最初に見たときは、涙が止まらず、ティッシュが山を築いていたほどでした。
もう紹介するまでもない有名な映画ですが、「昭和20年9月21日 ぼくは死んだ」という不思議な場面からスタートします。戦争末期の神戸三宮辺りが舞台です。
 「海軍さん」と呼ばれた軍艦乗りの父親を戦争でとられ、心臓の持病を抱える母親と少年と幼い妹の三人が暮らしている町が空襲にあい、母親を亡くし自宅も焼き出されてしまいます。その後頼った親戚には辛く当たられ、それならばと二人だけで生きることを選択します。
 二親そろっていても生きづらい戦中戦後の世の中、まだ幼い二人ではなんともすべなく、食べるものもなく栄養失調でやせ細り、ついには力尽き相次いで亡くなってしまうというものです。
 幼い妹が大事に大事になめていたドロップのあき缶に、少年が自分で火葬した妹の骨を納め、少年が力つきるまで持っていたことと、駅員さんが投げ捨てた缶の中から妹の白い小さな骨のかけらがこぼれ落ちるさまは胸がつまる思いです。
 タイトルの「ほたる」とは、映画でも沢山舞っている、はかない命の光をともす昆虫の蛍だとずっと思い込んでいましたが、空襲の時の焼夷弾が降り注ぐ状況で、火の粉の「火垂る」でもあるとその後知りました。

 唐突ですが、花火大会のニュースで、打ち上げ花火を真下から捉えた映像を見た時がありますがまさに火垂る状態で、戦争では殺傷能力があるこんな物が降り注いでくるかと思うと恐ろしいかぎりです。
戦争を経験された方が、花火大会はあの音と光が空襲当時を思い出させるので、嫌いだと話されていたことがありました。

 今回久しぶりに映画を見返してみると、涙にくれるより、あの兄妹がどうにか戦後を生き延びるすべはなかったか強い憤りを感じました。
高畑監督はこの作品は反戦映画ではないと述べておられたようですが、戦禍が弱い者に及ぼす惨劇を淡々と見せることは、とても大きな意味があると思います。
まだ地球上で戦火がたえない国や地域では、この映画の兄妹のような子どもたちがいて、今も増え続けていると思うと胸がしめつけられます。
 日本では戦後80年となりましたが、決して忘れてはならない映画です。


09:00
2025/07/20

何度でも食べたい。あんこの本

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タイトル:「何度でも食べたい。あんこの本」  
責任表示:姜(かん)尚美(さんみ) 著 
出版社 :京阪神エルマガジン社
請求記号:588.3/カ  
資料コード:611349263

あなたはあんこが好きですか?それとも苦手ですか?
あんこが好きな方は、つぶあん派ですか?それともこしあん派ですか?
またあんこが苦手な方は、やはりあの甘さが苦手なのでしょうか?

この本は、あんこが苦手だった著者が取材でおとずれたお店であんこのおいしさに開眼し、あんこのおいしさを知らなかった日々を取りもどすがごとく、京都の街を出発点に訪ね歩いたあんこを知る旅の記録です。

また、紹介されているお店は和菓子屋さんにとどまらず、パン屋さん、小豆を扱う雑穀屋さんまでと幅広く、厳選された小豆や作り手の方のこだわりから生み出されるさまざまなあんこは、見ているだけでわくわくしてきます。

巻末には、あんこの栞と題されたあんこに関するさまざまなことが書かれており、あんこの歴史やあんこ偉人伝、しるこ/ぜんざい問題(違いはご存知ですか?)、またアンパンマンの中身は粒あんなのかこしあんなのかという話までぎっしりつまっています。

実は先日、この本に掲載されている『みつばち』というお店に行ってきました。
自称あんこ女の友人が、この本を読んで以前から行ってみたかったそうです。
豆かん、あんみつ、ぜんざい、もうどれもおいしそう、できることなら全部食べたい!!と、さんざん迷ったあげく、私は「白玉あんみつ抹茶アイスのせ」を注文しました。(あ〜もう一度食べたい!)
あんこは粒がしっかり残っていて食べ応えがあり、添えられたあんずは大きくてほどよいやわらかさ、寒天はぷりぷり食感、そしてなによりあんこ独特の甘ったるさがなく、あと味さっぱりでした。
実はこのお店の店主の方もあんこが苦手だったとか。苦手な人をも魅了してしまう「あんこ」、奥が深い食べ物です。

よもぎ餅の上にたっぷりのせられた艷やかなあんこの写真が表紙のこの本は、おそらくあんこ好きの方以外は手にとらない本かもしれませんが、ぜひあんこが苦手な方にもページをめくっていただけたらと思います。

また、あんこのエッセイを楽しみたいという方はこちらもご賞味あれ。

タイトル:「ずっしりあんこ」 
責任表示:杉田淳子、武藤正人 編 
出版社 :河出書房新社
請求記号:914.6/オ  
資料コード:612134970



09:00
2025/07/20

ピアノウタヒメ

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自分の時間がない。

以前のコラムにも書いたかもしれないが、数年前からの私の悩みだ。

仕事や子育てに追われてなかなか自分自身の時間がとれない主婦によくある悩み。
みんなそれぞれ、日々のルーティンワークをこなしながらも、スキマ時間を見つけて自分の趣味や好きなものに没頭し、リラックスしたり気分をリフレッシュさせていることだろうと思う。

私の場合、子どもの習い事に合わせて実家にあった古いアップライトピアノを数年前に我が家にお引越しさせてからというもの、時間を見つけてピアノを弾くことが自分のリフレッシュタイムだった。気分が沈んでいるときはスローテンポのゆっくり弾ける曲、気分が乗っている時はアップテンポのポップスカバー曲。ストレスが溜まっているときはとにかく小一時間ざっとクラシックをメドレーで弾く…など。下手でも間違っててもとにかく自己満足に弾く事で、気分も良くなり、頭もスッキリしてとても良いリフレッシュが出来ていた。

ところが、最近そのピアノを弾く時間すらとれていない。
朝からルーティンワークや仕事に忙殺されていると、気がついた時にはあっという間にピアノを弾ける時刻を過ぎている。

このままだとストレスが溜まってしまう。どこか、スキマ時間を見つけなければ。


そこで思いついたのが、子どもを車で送迎している間でピアノの曲を聴くこと。

家族で出かけたり遠方へドライブ中は、子供たちの好きなポップスやみんなで歌えるノリノリな曲をかけるのもいいが、日々の送迎や一人で車で出かける時は、やはり電子的な音よりもピアノの音を聴く方が私には聴き心地がよく、とてもリラックス出来る。信号待ちなどで思わず、こんな感じかな?指が動いてしまうことも多々有り。

ただのルーティンワークだと思っていた子どもの送迎の中にも、ささやかリフレッシュタイムを見つけ、なんだかマイナスがプラスに転じた様で良い気分だ。

色々なピアニストがカバーしているCDがあるが、最近聴いている中の一つをご紹介。

タイトル:『ピアノウタヒメ
アーティスト:松尾 優
請求記号:C7CN/マ
資料コード:630343647


09:00
2025/06/16

冒険の書 AI時代のアンラーニング

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タイトル:『冒険の書 AI時代のアンラーニング

著者:孫泰蔵

請求記号:002.0/ソ

資料番号:112534389他



アンラーニングとは・・・


『自分が身につけてきた価値観や常識などをいったん捨て去り、あらためて根本から問い直し、そのうえで新たな学びにとりくみ、すべてを組み替えるという「学びほぐし」の態度をいいます。』


 

この本は、常識や“~ねばならない”でがんじがらめになっていた私の思考をほぐし、新しい視点や発見をたくさん授けてくれました。


「教育と社会は両輪であり、社会を変えたければ教育も同時に変えないといけない」と著者は言います。


「なぜ大人は勉強しろっていうの?」「好きなことだけしてなぜいけないの?」「じゃあ、これからどうすればいいの?」などの疑問を抱き、その問いに対して、古今東西の様々な思想からヒントを得て、答えを導き出していきます。トマス・ホッブズ、ジョン・ロック、ジャン=ジャック・ルソー、ロバート・オーウェン、内村鑑三・・・。数々の名著が、次々と登場します。



『つくるべきは、ルールではなく、「試行錯誤できて、失敗から学べる環境」』


『子どもの差別こそ、「人類の最後の差別」だ』


『自立するとは、頼れる人を増やすことである』


などなど・・・、目から鱗がボロボロと落ちる内容ばかりですが、その中でも、私が特に感銘を受けたのは、「役に立つとはどういうことか?」について書かれているところです。それは、マルセル・デュシャンの「自転車の車輪」という作品と、荘子の「無用之用」という言葉の解説から紐解かれています。


ここ数年、“コスパ”や“タイパ”という言葉をよく耳にしますが、私たちは、とかく時間に追われ、効率や合理性ばかりを気にしてしまいがちです。しかし、私たちの生活の中で、何が役に立って、何が役に立たないのか、その判断基準は様々であることに気付かされました。そして、一見役に立たないもの(こと)にも価値があったり、むしろ、役に立たないもの(こと)にこそ価値があったり、あとから価値が生まれたり・・・、年齢を重ねてきた今、そんなことが少しずつ分かってきた気がします。


そして、「新しい意味を見いだすことができるのが私たち人間の持つ可能性なのだ」と続いていきます。



『私たちは大きな円のごく一部の小さな欠けた弧にすぎません。しかし、「欠けた弧」だからこそ、多くの小さな弧が集まって、みんなで大きな円を描こうとできるのです。大きな円の、最初の欠けた弧になること。もしくは、たとえ自分が最初の弧になれなくても、誰かが描いた大きな円に連なる弧となること。』



この本からたくさんの勇気をもらいました。


だからこそ、私も1つの小さな弧となって、この本をおすすめしたい!


ぜひたくさんの方に読んでいただきたい1冊です。


09:00
2025/06/15

『僕のワンダフル・ライフ』

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タイトル:『僕のワンダフル・ライフ

資料コード:630322306

請求記号: D7BF/


 愛する飼い主の少年と再び巡り会うために、何度も生まれ変わりを繰り返す犬の生涯を描いたドラマです。


 ある夏の暑い日、車に閉じこめられ苦しんでいたゴールデン・レトリバーの子犬は、8歳の少年イーサンとその母親に命を救われます。


 "ベイリー"と名付けられた子犬は、イーサンと共に成長していき、やがて固い絆で結ばれ、お互いにとってかけがえのない存在となります。


 そして寿命を迎えたベイリーは、愛するイーサンにまた会いたい一心で、生まれ変わりを繰り返し、様々な犬として生きてゆきます。


 警察犬のジャーマン・シェパード、一家団欒に恵まれたコーギー、そして愛のない夫婦に飼われることになった、セントバーナードとオーストラリアンシェパードのミックス犬

 50年間で3回の生まれ変わりを果たし、様々な飼い主に出会うなかで、ベイリーは人間の心の奥深くに触れていきます。

 果たしてベイリーは、最愛の飼い主、イーサンにもうー度巡り会うことができるのでしょうか。


 ベイリーの根底には、「最愛の飼い主にもう一度会いたい」という強い想いが常にあります。

 しかし、生まれ変わりを経て出会う人間たちにも常に向き合い続けていく姿、愛することを決して諦めない姿が、何とも健気で涙を誘います。

 犬の視点から描かれる人間との絆、全ての命には意味があると伝えるメッセージ性の高さにも心温まる作品です。


 犬の輪廻転生という大きなテーマを主軸に物語が進んでいきますが、これまでの動物もの映画にはないストーリー展開がとても興味深く、見応えがあります。


 私自身は実家にも、今の自宅にもペットの家族はいないのですが、子どもの頃祖父母の家に、シェットランド・シープドックの"ルーラ"という子がいました。

 怖がりで寂しがり屋、会いに行くと長いしっぽを振って出迎えてくれる、そんなルーラのことが大好きでした。

 この映画を観て、私ももう一度、可愛いあの子に会いたくなりました。


 下記に本作の続編もご紹介しています。

 続編では再び生まれ変わりを繰り返しながら、イーサンとの約束を果たそうと、イーサンの孫娘のために奮闘するベイリーの姿が描かれています。

 ぜひ併せてお楽しみください。


 【資料紹介】

 タイトル:『僕のワンダフル・ジャーニー』

 資料コード:630322736

 請求記号: D7BF/


09:00
2025/05/20

Who were Beatles?

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タイトル:Who were Beatles?
著者:Geoff Edgers 
出版社:Penguin workshop 
請求記号:F933.7/O
所蔵コード:612194905

 中央図書館には数多くの英語多読資料があります。
 英語多読資料というのは英語学習者向けに書かれた英語の読み物をいいます。今回はそんな英語多読資料の中から、歴史上の登場人物をとりあげたWho was〜?シリーズの『Who were Beatles?』をご紹介します。

 多読資料を読むにあたって、英語多読の3つの原則、「1.辞書は引かない 」 「 2.分からないところは飛ばす」 「3.合わないと思ったら投げる」 を忠実に守って読み進めていくことにします。
辞書を引かない代わりに、わからないと思ったらイラストを見て場面を想像することにします。わからなければ飛ばせばよいし、いざとなったら「投げる=読むのをやめる」ことでクリアです。しかも、ビートルズのことはある程度なじみがあるのでなんとか読めるのでは?
 
 この本は11の章で構成され、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターそれぞれの育ってきた環境とその後音楽へと傾倒していく過程のこと、バンドを組むまでの4人の出会い、ビートルズという名前の由来、ドイツのハンブルグで活動していたこと、イギリスに戻り曲がヒットし始め、アメリカでも熱狂的に迎えられるようになったこと。
 超売れっ子になってしまった彼らに起こり始めた葛藤と活動中止。個人に分かれての活動、そして衝撃的なジョンの死。ジョージの病死、などが書かれています。

 すべての文章が理解できなくても、大体どんなことが書いてあるかぼんやりわかればよしとしながら、何とか最後まで行きつきました。
とはいえ、日本語で読む文と違ってアルファベット。少しずつ情報をつかみながら読み進めることが求められる気がします。逆に、複雑な内容ではないのに、読んだ後に印象に残るものが多いのは頑張って英語で読んだぞという満足感がなせることでしょうか。

 実は、お小遣いをもらって初めて買ったレコードはビートルズのレット・イット・ビーでした。1966年、彼らが来日して号外が出たというニュースを地方都市からぼんやりテレビで見ていた記憶があります。1980年12月8日、ジョンが撃たれたというニュースが駆け巡った日、ずっとラジオにくぎ付けでジョンの曲を聞いていました。

『Who were Beatles?』を読みながら、音楽の変遷や彼らから始まったファッションなど、思い出深いものがあったのと同時に、彼らの幼少期の家庭環境やメジャーになる前の活動など知らなかったことも書かれていて興味深かったです。

ビートルズファンの方も彼らと同世代の方も、ぜひ次はあなたが英語で読んでみませんか。

  Who was(is)〜?シリーズにはこのほか、ビル・ゲイツ、ジョン・F・ケネディ、スティーブ・ジョブズ。エルヴィス・プレスリー、マザーテレサなどもあります。ぜひ英語多読に挑戦してみてください。

 最後にご案内。
中央図書館では毎月第2土曜日に『いなぎ多読らぶ』を開催しています。
ご参加をお待ちしています。


英語多読とは…
単語や文法を暗記したり、問題集を解いたりはしません。
イラストのみの絵本からスタートして、やさしい絵本をたくさん読むという学習方法です。
「いなぎ多読らぶ」では英語絵本の感想会やブックトーク、英語多読に関する相談会などを行っています。
みなさんそれぞれのペースで英語多読を楽しんでいます。
初めての方にも詳しくご説明いたしますので、安心してご参加ください。

【令和7年6月の「いなぎ多読らぶ」について】
日時:令和7年6月14日(土) 午後2時~4時
場所:中央図書館 レファレンスコーナー
申込:事前の申し込みは不要です。当日会場にてお待ちしています。

途中入室、途中退室OKです。

09:00
2025/05/20

駆込み女と駆出し男

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タイトル:『駆込み女と駆出し男
監督:原田眞人
出演:大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり
請求記号:D7AF/カ
資料番号:630219646

2025年。巷では、江戸時代が舞台の大河ドラマが流行っている。
多分にもれず私もそのうちの一人。
何に興味を惹かれたかというと、江戸言葉と人情である。
まだまだ身分制度であった江戸時代に、庶民たちが粋に人情たっぷりに日々を生き抜いた様を江戸言葉が表していると思う。

江戸の言葉遊びで有名なものは、語尾を語呂合わせで遊ぶ言葉遊び。
「ありがた山のかんがらす」や「驚き桃の木山椒の木」なんてのもこの時代のものだそう。
ただのダジャレじゃないかと思ったりもするが、江戸っ子は生活に遊び心をたっぷり取り入れる。またそれをまくしたてるように早口で話すのも粋。
この時代には判じ絵、文字絵なども流行ったが、このような言葉の遊戯性に江戸人の時代を生き抜く心意気が感じられる。

映画でも江戸の雰囲気を感じられる作品はないものかと探してみたところ、この作品に出会った。

時代設定は江戸後期。天保12年(1841年)老中・水野忠邦による「天保の改革」が発表され、贅沢禁止令なるものが発令された年。
あれ?200年しか経ってない、なんて思いながらもまだまだ女性からは離縁できない時代。

舞台は幕府公認の駆け込み寺、鎌倉の東慶寺。
追手が来たらとりあえず下駄でもなんでも投げ込めば成立。駆け込み成就。
駆け込む人ってそんなにいるの?と思ったが、江戸時代の離婚率は現代の2倍だったとか。なんと!驚き桃の木山椒の木。

戯作者に憧れる見習い医者である信次郎(大泉洋)は、駆け込んできた女たちの身柄をあずかる御用宿に居候している。
御用宿の主人(樹木希林)と共に、様々な事情を抱えた彼女たちの訴えを聞き取り調査し調停していくのだが、口八丁手八丁、奇抜なアイデアで女たちを手助けしていく。

駆け込み寺に必死の形相で駆け込む女2人。
放蕩DV旦那から逃げてきた”じょご”を戸田恵梨香、妖しい色気が漂う豪商の妾”お吟”を満島ひかりが演じている。この2人が演じる”じょご”と”お吟”を見ていると、粋とはまさにこのことか、と圧倒される。

まさに”人情”というい心の機微が強く優しく描かれていて、”健気に精一杯生きた江戸の人々”を感じられる作品なのだ。

大泉洋さんの口上のおもしろさ、スピード感、ものすごく喋るけれどイやな感じがしないのも魅力のひとつ。時に舞台調で、また笑ってしまう要素もあり、2時間半が短く感じられる作品であること間違いなし。

原作は、井上ひさし著「東慶寺花だより」。
劇作家でもある著者が10年かけて完成させた連作短編集。
こちらの作品は静かな感動に満ちていて、美しい四季がより感じられる名著作。
読んでいただけたら※桐の木かと。

※桐材は琴の材料に適していることから、琴によい、すなわち「殊に宜しい」の意味で使われた江戸の言葉遊び

参考文献:『東慶寺花だより
著者:井上ひさし
請求記号:913.6イ
資料番号:611403081(中央図書館所蔵)


09:00
2025/05/20

CITY POP GROOVY '90s -Girls&Boys-

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資料コード:630343496
請求記号: C7CA/シ

ここ数年、70年代以降のシティポップがブームと言われていますね。
70年代も80年代も好きですが、いちばん聴いていたのが90年代。
90年代は、これまでのおしゃれで洗練されたシティポップを基調とし、
現代風にアレンジされた渋谷系と言われる音楽が流行していました。

ちょうどこの頃、私の通学のお供は
今はもうほとんど見かけなくなった、MDプレイヤー。
当時、私は好きなアーティストの曲ばかりを繰り返し聴くタイプだったのですが、
毎日の長い長い通学時間。
流石にちょっと飽きてきてしまい、
何か違う曲も聴きたいと思うようになりました。

それを音楽に精通した友人に話すと、
「きっと気にいるよ!絶対好きだと思う!」と
ICEのアルバムを貸してくれました。
(さすが友人、私の好みを理解している)

ICEを気に入った私は、もっといろいろ聴いてみよう!と
CDショップに通っては、視聴のヘッドホンで聴きまくり、
好みの曲をチェックしては集め、オリジナルMDを作りました。
当時はシティポップであるとか、渋谷系であるとかっていう意識はなく、
直感的に好きだなと思えるサウンドを集めて聴いていました。

そして、今このアルバムの収録曲を見た時はビックリ!
“それぞれのアーティストの曲の中からシティポップっぽい曲を集めた“
という印象なのですが、
誰もが知っている有名な曲というわけではない(と思う)のに、
あの時、聴いていた曲が何曲もが入っている!
音楽というのは不思議なもので、聴いていると
当時の通学風景が脳裏に浮かび、懐かしい気持ちになりました。
推しも友人お薦めICEも入っていて聴き応え抜群です。

初めましての曲も雰囲気が似ているからか、すんなりと耳に入ってきて、
どれも良い~!
今聴いても色褪せず古さを感じないとは。
90年代最高!


09:00
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