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第一~第四 10:00-17:00
*7月21日~8月31日 
 火~土曜日:9:00-18:00
 日曜日:9:00-17:00
 

iブラリブログ

スタッフコラム
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2025/01/10new

イチオシグッズ

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新しい年がスタートしましたね。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

先日、『今年イチオシの読書グッズ』って何かありましたか?という記事が目にとまりました。

みなさんはどんな読書グッズをお使いですか?

私が使用しているのは、読書クリップ、ステンドグラス風しおり、読書記録ノート、そしてイチオシが文庫袋です。

この文庫袋は、京都を訪れた際に一目惚れして購入しました。
生地がしっかりしているので、かばんの中で表紙やページが折れたりすることもなく、またなんといっても袋に描かれている絵がかわいい❢
京都に工房があると知り、次回はそちらに足を運んでみたいと思っています。

そして、今、探しているのが読書記録ノート。

現在は、お気に入りの柄のノートに、完読した日付、書名、著者名、出版社名、あらすじや簡単な感想を羅列しているのですが、あとから読み返したり記憶をたどりたい時にちょっぴり、いや、かなり不便なのです。

工夫して読書記録をつければよいのですが、いい方法がみつからず⋯。
最初から振り返りやすい体裁が整っているノートだと見返しやすく、書くのもより楽しみかなと。

今年はお気に入りグッズを手に、ブックカフェで思う存分読書にふけるのが夢です。

ネットで検索すればさまざまなグッズがありますが、実際に使われている方の声を参考にするのが一番❢

みなさん、おすすめのイチオシ読書グッズがありましたら、ぜひ教えてくださいね。



09:00
2024/12/30

最前列マジック

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某日。初めて2.5次元の舞台を観に行きました。

某男子アイドル育成ゲームの推しのキャラクターの「彼」が主役の舞台で、同じ「彼」を推している友人と行きました。(いろいろ勘案して全て某です。)
1回目は自分でチケットを取った最後列端っこ。
2回目は友人が取った最前列ど真ん中。
3回目は配信。

観に行く前。私はあの麗しいキャラクターを人間が再現できると思っていませんでした。美しいイラストや、アニメ、2Dモデル、立体になっても3Dモデルでしか見た事がなく、そういう「もの」だったので、それを人間がやるってどうなのよ…と思っていました。ポスターを見てもあまりピンときませんでしたし、遠くから見ればそれらしく見えるのかなぁ…などと考えておりました。

私が浅はかでした。
最前列で観た時が一番リアルに「彼」でした。動いている姿が圧倒的に「彼」でした。というか、「彼」以上に「彼」でした。動揺するほど「彼」そのままでした。下瞼のキラキラが瞳をキラキラ輝かせ、それが「彼」全体をも輝かせ、指先からつま先の動きまで「彼」そのもの。顔のしかめ方も眉の動かし方も目線の動かし方も「彼」そのもの。とても嬉しいくせに全く嬉しくないという表情をするのも「彼」そのもの。その上「彼」はキャラクターなので声優さんがいるのですが、演じてくださった方はその声優さんではないのに、同じ声で同じ歌い方…
食べ物を食べるシーンでは本当に食べていると思い込み(配信でよく見たら食べていなかった…)、苦悩するシーンでは一緒に苦悩し、喜びあふれるシーンでは一緒に喜び…

こんなにも世界に引き込まれたのは初めてでした。
役者さんって…本当にすごいなぁ…と思いました。

極端な性格のキャラクター設定を観客以上に理解し、それを表現できるだけの技量があるという事…この役者さんはどんなに「彼」を研究してくださったのかと思うと、とても嬉しかった。私の推しの「彼」を私以上に研究してくださって、その持てる技量の全てをつぎ込んでくださった事が本当に嬉しかったのです。
という事で、すっかり最前列のマジックにかかって帰ってきました。
楽しい観劇でした。


文章を書くのに参考にした本
私(わたし)を伝える文章作法』 森下育彦/著 筑摩書房
「好き」を言語化する技術』 三宅香帆/著 ディスカヴァー・トゥエンティワン



09:00
2024/12/10

50年越しの宿題提出

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
 小さい頃に読んでもらったけど、タイトルもあらすじも覚えていない絵本や、表紙がとても素敵で気になっていた本はありませんか?

 今から50年以上前、田舎の小学生だった私にとって学校の図書室は特別な場所でした。今のようにゲームや遊びの選択肢がなかったからだけではなく、やはり本が大好きだったからでしょう。6年生のある日、入り口に近い高学年エリアの高い棚に「肥後の石工」と書かれた本を見つけました。「肥後」も「石工」もよく意味が分かりませんでしたが、何だかその硬いタイトルに見過ごしてはいけないような力を感じました。「次はこれを読んでみよう」と思いながらそのまま素通りしてしまったのは、卒業間近できっと気ぜわしかったからでしょう。

 でも、中学生になっても高校生になっても社会人になっても、あの「肥後の石工」という本のタイトルは忘れられなかったのです。
「小学校の図書室のあの場所にあったなぁ…」「どんな内容だったんだろう…」。宿題なんか平気で忘れる子だったのに、その宿題だけはいつまでも心に引っかかって忘れられません。

 ようやく「何とかしよう」と思ったのは、2016年に発生した熊本地震がきっかけでした。熊本城を始め震災で傷ついた多くの建物と一緒に報道された益城町の通潤橋(つうじゅんきょう)。江戸時代「肥後の石工」と呼ばれた技能集団が各地で見事なめがね橋を構築した、そのひとつだと。

 やっと重い腰を上げました。図書館のHPから「肥後の石工」を検索し予約して届いたのは岩波少年文庫。もちろん50年前のあの装幀ではありません。
でも一気読みして、やっと胸のつかえが取れました。
「こういうストーリーだったんだ!」

 「肥後の石工」が出版されたのは1965年。日本児童文学者協会賞、国際アンデルセン賞国内賞など数々の賞を受賞しているそうです。今読んでみても大人の鑑賞にも耐える力強い作品です。

 作品の内容ももちろんですが、一番満足したのは50年前のあの日に残してきた宿題をやっと片付けたという達成感。

 皆さんにも「大事なことではないけれど気にかかったままになっている」というものがありませんか?もしそれが本にまつわることなら、どうぞお近くの図書館カウンターにおいでください。ほんのちょっとしたヒントからでも、スタッフが一緒にお探ししてみますよ。  

肥後の石工」 今西祐行作 2001年 岩波書店 岩波少年文庫
資料コード:611234274
請求記号:G913/イ

09:00
2024/11/23

ロードレース

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この夏、人生で初めてロードレースに参加しました。
きっかけは中学生の娘の「お母さん、一緒に3km走ろうよ!」の一言。
昨年、娘は小学生の部の3km、夫は一般の部で10km。
私は荷物係兼応援係でエントリーせず。
それより前も娘と夫は親子の部で大会に出たことはありますが、私は荷物係兼応援係。

今回、娘に誘われたものの、エントリーはギリギリまで迷いました。
長距離を走るのは学生の時の体育の授業以来!?というくらい久しぶりで、運動とは無縁の人生。
昨年10kmを走った夫は、高低差が激しく、平坦なところがほとんどないコースがキツすぎて「今年は出ない」と決めてましたが、娘の「3人で出よう!」の声に「こんなことを言ってくれるのは今だけかも…」と、根負けしました。
ただし、娘には「夏休みの宿題をやること」という条件付きで。

「断トツビリは避けたい」と思って、夏休みに娘と夫と近所を走ること数回。
娘と夫にはあっという間に置いて行かれ、暑さもあってか思っていた以上に自分が走れないことがわかりました。
近所もそれなりに高低差のあるコースですが、娘の「大会のコースは、もっと高低差がキツイよ。平坦なところはほとんどないよ。」の声に絶望し、「断トツビリでもいい。登り坂は無理せず歩く。」と開き直って走ったら、大会ではまさかの6位入賞!
人生で初めて両手を挙げてゴールテープを切り、ビギナーズラックやランナーズハイを身をもって知りました。
そしてゴールした後に食べたキュウリやスイカのおいしかったこと!
途中、十数年ぶりに履いたランニングシューズの靴底が片方ずつ剥がれるアクシデントもありましたが、それはそれで話のネタになりました。
また、途中で娘に追いつき、話したり励ましあいながら並走するも、余力の残っていた私は最後の最後に娘を追い抜き、大人気ない・空気を読めてなかったのでは…と、少し反省もしました。
それでも娘は病み上がりながら中学生の部で5位入賞!よく頑張ったと思います。

「これからは趣味で走ろうかな?また大会にも出ようかな?」と思ってランニングシューズを新調しましたが、「暑いから…」「天気が悪いから…」「疲れてるから…」と、自分に言い訳すること数ヶ月。
大会への出場も、迷ってるうちにエントリーが締め切られてました。
結局、大会に出場どころか一度も走ってない…という状況ですが、まずは近所を走るところから始めたいと思います。


09:00
2024/11/10

収穫のとき

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ミカンが好きです。
ポピュラーなミカンの基本ともいえる温州ミカンももちろん好きですが、我が家の一番人気は「せとか」です。

せとかは「清見オレンジ」「マーコット」「アンコール」という3週の柑橘を交配して誕生した果物です。3種の柑橘がベースなので甘く、香り高く、鮮やかなオレンジ色が美しいミカンです。ズボラ者ばかりの我が家では皮も袋も薄く、手で皮を剥くだけで食べられる点も高評価です。

もう10年くらいにはなるでしょうか?園芸店の果樹苗売り場でせとかの苗を見つけ、購入しましたが、何度春を迎えても蕾すらつけない状態が続いていました。ミカンの北限はじわじわと北上していますが、ここ多摩丘陵の地はやはり気温が低いのでしょうか?それとも成長がゆっくりなのでしょうか?

苦節10数年、昨年、とうとう白い花が咲きました。花からは柑橘系の爽やかさとフローラル系の優しく華やかな香りがしました。花が散った後は親指の先ほどの小さな緑色の実がなりました。次の早春にはせとかが食べられるかもと期待が高まります。

順調に大きくなる実を見守り続け、10月になったときにはたと気づきました。せとかの実は人間だけでなく、鳥にも大人気ではないだろうか?きっと空から鳥たちが我が家のせとかを狙っているに違いない、今までは香り高い葉っぱに集まる虫たちしか気にかけていませんでしたが、新たに対策を考えなくてはなりません。早速防鳥ネットを注文しました。

ネットをかけて一安心とお思いでしょうが、油断はなりません。いかなる手段を使うのか、気づくとこっそりとこちらからは見えない場所が嘴で突かれています。その度、注意深く木を観察し、ネットの微調整をします。

こうして攻防を続けること数ヶ月、鮮やかなオレンジ色のせとかを10数個収穫することができました。大きさもお店で売っているものと遜色ありません。自家栽培したせとかは甘くて美味しくてジューシーで……大変幸せなお味がいたしました。

収穫が遅かったせいか、今年の春、またもや、せとかは花を咲かせませんでした。新たな挑戦の始まりです。もっと研究と工夫を重ねて安定した収穫を目指したいと、密かに拳を握る私なのでした。
12:00
2024/10/25

元気なら万事OK!

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「よし!明日はスタッフコラムを書くぞ!」と意気込んでいた矢先、6歳の息子の足の裏に赤い発疹が…。聞くと、歩くときに痛いとのこと。発疹…、嫌な予感しかしない…。よく見ると、手のひらにも赤い斑点がちらほら。インターネットで検索すると、手足口病が警報レベルで流行しているらしい。

翌日、熱はないが発疹が残っているため小児科へ。診断結果はやはり手足口病だった。熱や痛みがなく、通常の食事がとれるようなら登校してよいとのことだが、その晩から熱が上がり始めた。まずい…。向こう数日の予定のキャンセルを覚悟する。

またしても、感染症が我が家に来てしまった。私の中で、出口が見えない病ループの記憶が蘇る。ここ数年では、新型コロナウイルス、溶連菌、インフルエンザA型・B型が我が家に来て、3兄弟の間で次々とうつり、ときには私がかかるときもあった。食事を用意し、薬を飲ませ、病人が用を足すたびにトイレを掃除…。昨年の9月は、そんな状況が3週間ほど続き、私は疲弊した。この病ループはいつ終わるのか。でも、「この苦しみは終わりがある苦しみだ」と自分に言い聞かせた。また、「これは神様がくれた休暇だ、のんびりしよう」と、ときには開き直った。
苦しみの中でよく聞いていたのが、Mrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」だ。『ここを乗り越えたら 楽になるしかない』というフレーズに何度勇気づけられたことだろう。

病気にかかると、当然だが、健康のありがたみを痛感する。子どもに関しては特にそう思う。心と体が元気ならば、それだけで万事OK!思い返せば、妊娠中も同じことを願っていた。五体満足で元気に産まれてきてくれれば、それだけで万事OK!それなのに、子どもの成長と共に日々を過ごしていると、そういった気持ちを忘れてしまう。親は子どもにいろんな期待をしてしまう。また反省だ。

今日は、野菜を食べなくても、ゲームをやりすぎていても、宿題をやらなくても、小言を言わないようにしよう。怒らない日にしよう。

秋から冬にかけ、感染症が流行する季節がやってくる。
みなさま、栄養と休養をしっかりととり、気を付けてお過ごしくださいね。

息子たちよ、お願いだから、手洗い・うがいはしっかりね!ハンカチも忘れずにね!


【参考資料】
 タイトル:ANTENNA
   著者:Mrs. GREEN APPLE 
 請求記号:C7CA/ミ
資料コード:630338208
09:00
2024/10/20

登山最高

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 2年前、ようやく子育てがひと段落して、自分の人生を見直した時、自分のやりたいことはなんだろうと考えていた。
ところが、自分にはなんにもない!と気づいた。
前に友達に50歳になったら、一緒に富士山に登ろう!などと言われたことを思い出した。
そんなに簡単に登れるのだろうか?とあれこれ調べて見たら、そんなに簡単ではなかった。
元々、東北出身の私は小さい頃から山には登りに行っていたので、山に対して抵抗もなくむしろ好きな方だ。
それなら富士山へ行こう!と目標を富士山に定め、私の登山活動が始まった。

 靴と靴下、リュックと雨具を最初に揃えた。
さっそく、高尾山に行くと、ものの数分でハアハアと息切れ。
こんなに辛いものなのかと思いながら登った。
途中、休憩で食べたお菓子の美味しさは今でも鮮明に残っている。
だいぶ時間はかかったものの、山頂までいき、富士山が見えた時は、達成感と喜びでいっぱいだった。

 今はだいたい月1くらいのペースで山登りをしている。(夏と冬はちょっとお休み)
去年、12月に高尾山から、ダイヤモンド富士が見られたのが最高の思い出だ。(写真参照)
帰りは寒さと暗闇で心細くなったが、相方が頼もしく、楽しく下山できた。

 今年は、鎌倉アルプスにも行ってきた。
建長寺を通っていく太平山は、159mと低い山なので、軽装で大丈夫だろうと油断してしまい、
急な坂道や段差を降りた頃には、転んでドロドロ、汗はダクダク。
とんでもない山登りになった。
しかし富士山も見え、すれ違う人との会話もとても楽しかった。
そのほか、御岳山、大山と楽しく登っている。
来年こそ、富士山へ行こうと思っている。
これから2000m以上の山にも行こうと計画中だ。日々のトレーニングも。
今月は、高尾山に行ってきた。知らない小さいお子さんに、「どうしてのぼってるの?」と聞かれた。
すかさず私は「そこに山があるから」と答えた。

高尾山からのダイヤモンド富士

【参考図書】
東京近郊ゆる登山』西野淑子/著(資料番号411384884)
富士登山パーフェクトガイドはじめてでも安心!』(資料番号211219464)




09:00
2024/09/20

道路

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近所に一本の道路を挟んで、右に保育園、左に介護施設が建っています。
道路は車2台が無理なくすれ違える幅なので約6メートル弱くらいでしょうか。


保育園の朝は早く、親御さんと一緒に着替えなど沢山の荷物を抱え、赤ちゃんから小学校入学前の年齢の子供たちが集まってきます。
夕方には、一日の仕事を終え迎えに来た親御さんにせかされながらも
子どもの顔を見てほっとしたような様子や、
まだ遊び足りなくてあちこちに引っかかる子どもに手を焼きながら
仲良く親子で家路につく姿を微笑ましく見ています。


かたや介護施設のグループホームはひっそりとしています。特にこの夏は朝から猛暑となり、
午前中のお散歩は取りやめにしている様子でした。
夕方のうだるような暑さではなおさら建物から出る気配もないようです。 
パジャマやシーツなど大きな洗濯物が風ではためいているのを見るのみです。


唐突でしたが、この幅約6メートルの道路に人の一生が凝縮されているようで、
どきっとしたことがありました。

お世話してくれる人を必要とする両施設ですが、乳幼児として保育園で遊び成長し、
学校に入り卒業し、大人になり働き家庭を持ったりあるいは持たなかったりして、
やがて老人と呼ばれる年頃に落ち着き、介護施設でお世話になる方もいます。
この二つの施設の間で人生が完結するようではかなさを感じました。
体の節々に痛みが出始め、目もかすみがちで老眼になったわが身は、
だいぶ介護施設寄りにきていると認めざるを得ません。

道幅6メートルを右から左へ行く人生が、年齢を反映しただけのものなら話は簡単ですが、
何故そうエネルギッシュなのと感嘆する先輩も周りに多くいますし、
年下の者でも人生を受け入れいるような人も見かけます。

この秋我が家では家人が退職を決め、もう一歩介護施設寄りに進む局面を迎えようとしています。
残りの時間(距離)を満足して使い切るために、ない知恵をしぼってすることは沢山あるようです。

09:00
2024/09/10

水族館めぐりと写真の沼

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 水族館が好きだ。天気や気温に左右されない室内も良いし、生き物たちが悠々自適に過ごしている姿も癒される。稲城市でも2026年に予定されている東京ジャイアンツタウンに併設される水族館も楽しみにしている。

 さまざまな水族館をめぐって気が付いたのは、人気の水族館は、コンセプトがはっきりしているということ。例えば大阪にある海遊館は「地球とそこに生きるすべての生き物は、お互いに作用しあう、ひとつの生命体である。」という考えの基「すべてのものは、つながっている。」をコンセプトに、エスカレーターもしくはエレベーターで8階まで上がり、そこをスタートとして3階まで真ん中の巨大水槽を中心にスロープ状に下って、生き物が見られる設計になっている。建物自体が「つながり」を表現し、様々な角度、時間で生き物を見ることができる楽しさや、階段がないのでバリアフリーにも特化していて、とても感動した。また、それぞれの水族館で力を入れている生き物がいる場合もあり、すみだ水族館はペンギン、鴨川シ―ワールドならベルーガ(飼育員の声を復唱できるベルーガが一頭)、美ら海水族館はサメなど、それぞれの強みと愛が詰まった空間をぜひ皆さまにも楽しんでもらいたい。

 水族館で私が一番すきなイベントは、イルカショーなどの動物たちのショーで、特に飼育員さんと動物たちの信頼関係に感動してしまう。言葉が通じない中で、ショーのためにハンドサインと餌で練習をしていくが、それだけではない、言葉を超えたコミュニケーションがあると思っている。飼育員さんはイルカたちのパフォーマンス一つ一つに、成功したら心から喜び、たとえ失敗しても「次、頑張ろう」と口パクしている姿も見たことある。人間関係も言葉で伝える以前に信頼する事をまず大切にしていきたいと、柄にもなく深い事を考えてしまう。


 最初から水族館めぐりが好きだったわけではなく、きっかけは、家にあったCanonのミラーレスカメラだった(後に弟の物だと判明)。誰も使っていないみたいだったので、はじめはペットの犬や近場を散策しながら撮っていたのだが、だんだん「もっと違うの撮ってみたいな」と思い、考えた末の水族館だった。最初は楽しく撮っていたのが、Instagramやフォトコンテストの写真を見ていくうちに、「写真はカメラのシャッターを押せば誰でも撮れる」中で「いい写真」とは何だろう?と、どんどん沼にハマっていき、たぶん今は腰までつかっている気もする。今はまだ「(画質が)きれいな写真」としか言われないが、いつか「いい写真」と周りに言われるように精進していきたい。

 ひとつのカメラが、東京からほとんど出たことがなかった人間を、各地の水族館をめぐる事から、沖縄で体験ダイビングを、奄美大島の大海原に浮かんでクジラを見せるまでになるとは、想像もしていなかったなと自分でも驚いている。


≪おすすめ図書≫
水族館めぐり』(510755579) G.B.
水族館飼育係だけが見られる世界 毎日は発見と感動に満ちている』(612393533) 下村 実/著 ナツメ社
うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(112540644) 幡野 広志/著,ヨシタケ シンスケ/イラスト ポプラ社


09:00
2024/09/05

おはなしを語る

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 皆様は、『ストーリーテリング』を知っていますか?

 『ストーリーテリング』とは、昔話などの物語を本を見ずに語ることです。読み聞かせやブックトークと一緒で子どもたちにお話しを楽しんでもらう大事な活動のひとつです。
 と、偉そうに言っておりますが、かく言う私もこうして図書館事業に関わらなければ、ストーリーテリングという単語自体身近なものではなかったと思います。実際意識し出したのは、ここ最近です。
 しかしながら、少しずつストーリーテリングに触れる機会が増えていくと、自分の子どものときを思い出すようになってきました。

 小さい頃、私の家は母方の祖母の家と同じ市内だったので、頻繁に遊びに行ったり泊まったりしていました。祖母の家の近くには国道が通っており、2階から見下ろせる距離にありました。国道の近く、というのは便利でもありますが同時に車の音が目立つデメリットもあり、特に田舎の国道というのは夜になると、やんちゃな少年たちが夜な夜なバイク音を響かせておりました。そんなバイクの音が怖く、よく眠ることができずにいたのですが、それを見た祖母が「かぐや姫」や「ラプンツェル」などのお姫様のお話しを時々話してくれていました。

 そして、ふと思いました。あれ?これって、もしかしてストーリーテリングでは?と。

 いま活動されている語り手の方のお話は、しっかりと話を覚えたうえで語っておりますが、祖母が私に聞かせてくれた「かぐや姫」は、時々オリジナリティに溢れていたので(“私のように”かわいい女の子が――と追加してあったり、、、)またイベントで語るストーリーテリングとは違うものだと思います。
 だけど、その時祖母が語ってくれた声や部屋の暗さや布団の温もりは、今でも心地よい思い出として記憶に残っています。
 きっとストーリーテリングの大事なところって、こういうところなのかな、としみじみ感じております。

 大人になった今、ご縁があって語り手という立場に1回立たせていただきました。まず物語を一言ずつしっかり覚え、自分で解釈を深め、子どもたちに語りました。とても難しく、途中言い間違えたりしてしまって、これを何回もやってきた先輩たちには尊敬しかありません。そんな下手な私の語りでも、子どもが反応して笑ってくれたり、想像したりしてくれているのが伝わって、感動しました。とても緊張しましたが、語ることができて良かった!

 そしてただいま、二つ目のお話しを特訓中です! 
まだまだ勉強中の身ですが、子どものとき祖母にしてもらった思い出を、大人になった私が子どもたちにまた伝えていけたらいいな、と思います。
 
さて、そんなストーリーテリングですが、稲城市立図書館でも毎週土曜日に中央図書館で子ども向けにおはなし会を開いています。ストーリーテリングの活動をしている稲城市の団体さんが毎週色々なお話しを語ってくれるので、ぜひ一度足を運んでくれたら、と思います。

 子どもだけでなく、大人向けのおはなし会も定期的にやっております!
 大人も子どももおはなしの世界に浸ってくれたら嬉しいです。
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