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中央・iプラザ 9:00-20:00
第一~第四 10:00-17:00
*7月21日~8月31日 
 火~土曜日:9:00-18:00
 日曜日:9:00-17:00
 

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スタッフコラム
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2024/10/20new

登山最高

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
 2年前、ようやく子育てがひと段落して、自分の人生を見直した時、自分のやりたいことはなんだろうと考えていた。
ところが、自分にはなんにもない!と気づいた。
前に友達に50歳になったら、一緒に富士山に登ろう!などと言われたことを思い出した。
そんなに簡単に登れるのだろうか?とあれこれ調べて見たら、そんなに簡単ではなかった。
元々、東北出身の私は小さい頃から山には登りに行っていたので、山に対して抵抗もなくむしろ好きな方だ。
それなら富士山へ行こう!と目標を富士山に定め、私の登山活動が始まった。

 靴と靴下、リュックと雨具を最初に揃えた。
さっそく、高尾山に行くと、ものの数分でハアハアと息切れ。
こんなに辛いものなのかと思いながら登った。
途中、休憩で食べたお菓子の美味しさは今でも鮮明に残っている。
だいぶ時間はかかったものの、山頂までいき、富士山が見えた時は、達成感と喜びでいっぱいだった。

 今はだいたい月1くらいのペースで山登りをしている。(夏と冬はちょっとお休み)
去年、12月に高尾山から、ダイヤモンド富士が見られたのが最高の思い出だ。(写真参照)
帰りは寒さと暗闇で心細くなったが、相方が頼もしく、楽しく下山できた。

 今年は、鎌倉アルプスにも行ってきた。
建長寺を通っていく太平山は、159mと低い山なので、軽装で大丈夫だろうと油断してしまい、
急な坂道や段差を降りた頃には、転んでドロドロ、汗はダクダク。
とんでもない山登りになった。
しかし富士山も見え、すれ違う人との会話もとても楽しかった。
そのほか、御岳山、大山と楽しく登っている。
来年こそ、富士山へ行こうと思っている。
これから2000m以上の山にも行こうと計画中だ。日々のトレーニングも。
今月は、高尾山に行ってきた。知らない小さいお子さんに、「どうしてのぼってるの?」と聞かれた。
すかさず私は「そこに山があるから」と答えた。

高尾山からのダイヤモンド富士

【参考図書】
東京近郊ゆる登山』西野淑子/著(資料番号411384884)
富士登山パーフェクトガイドはじめてでも安心!』(資料番号211219464)




09:00
2024/09/20

道路

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近所に一本の道路を挟んで、右に保育園、左に介護施設が建っています。
道路は車2台が無理なくすれ違える幅なので約6メートル弱くらいでしょうか。


保育園の朝は早く、親御さんと一緒に着替えなど沢山の荷物を抱え、赤ちゃんから小学校入学前の年齢の子供たちが集まってきます。
夕方には、一日の仕事を終え迎えに来た親御さんにせかされながらも
子どもの顔を見てほっとしたような様子や、
まだ遊び足りなくてあちこちに引っかかる子どもに手を焼きながら
仲良く親子で家路につく姿を微笑ましく見ています。


かたや介護施設のグループホームはひっそりとしています。特にこの夏は朝から猛暑となり、
午前中のお散歩は取りやめにしている様子でした。
夕方のうだるような暑さではなおさら建物から出る気配もないようです。 
パジャマやシーツなど大きな洗濯物が風ではためいているのを見るのみです。


唐突でしたが、この幅約6メートルの道路に人の一生が凝縮されているようで、
どきっとしたことがありました。

お世話してくれる人を必要とする両施設ですが、乳幼児として保育園で遊び成長し、
学校に入り卒業し、大人になり働き家庭を持ったりあるいは持たなかったりして、
やがて老人と呼ばれる年頃に落ち着き、介護施設でお世話になる方もいます。
この二つの施設の間で人生が完結するようではかなさを感じました。
体の節々に痛みが出始め、目もかすみがちで老眼になったわが身は、
だいぶ介護施設寄りにきていると認めざるを得ません。

道幅6メートルを右から左へ行く人生が、年齢を反映しただけのものなら話は簡単ですが、
何故そうエネルギッシュなのと感嘆する先輩も周りに多くいますし、
年下の者でも人生を受け入れいるような人も見かけます。

この秋我が家では家人が退職を決め、もう一歩介護施設寄りに進む局面を迎えようとしています。
残りの時間(距離)を満足して使い切るために、ない知恵をしぼってすることは沢山あるようです。

09:00
2024/09/10

水族館めぐりと写真の沼

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 水族館が好きだ。天気や気温に左右されない室内も良いし、生き物たちが悠々自適に過ごしている姿も癒される。稲城市でも2026年に予定されている東京ジャイアンツタウンに併設される水族館も楽しみにしている。

 さまざまな水族館をめぐって気が付いたのは、人気の水族館は、コンセプトがはっきりしているということ。例えば大阪にある海遊館は「地球とそこに生きるすべての生き物は、お互いに作用しあう、ひとつの生命体である。」という考えの基「すべてのものは、つながっている。」をコンセプトに、エスカレーターもしくはエレベーターで8階まで上がり、そこをスタートとして3階まで真ん中の巨大水槽を中心にスロープ状に下って、生き物が見られる設計になっている。建物自体が「つながり」を表現し、様々な角度、時間で生き物を見ることができる楽しさや、階段がないのでバリアフリーにも特化していて、とても感動した。また、それぞれの水族館で力を入れている生き物がいる場合もあり、すみだ水族館はペンギン、鴨川シ―ワールドならベルーガ(飼育員の声を復唱できるベルーガが一頭)、美ら海水族館はサメなど、それぞれの強みと愛が詰まった空間をぜひ皆さまにも楽しんでもらいたい。

 水族館で私が一番すきなイベントは、イルカショーなどの動物たちのショーで、特に飼育員さんと動物たちの信頼関係に感動してしまう。言葉が通じない中で、ショーのためにハンドサインと餌で練習をしていくが、それだけではない、言葉を超えたコミュニケーションがあると思っている。飼育員さんはイルカたちのパフォーマンス一つ一つに、成功したら心から喜び、たとえ失敗しても「次、頑張ろう」と口パクしている姿も見たことある。人間関係も言葉で伝える以前に信頼する事をまず大切にしていきたいと、柄にもなく深い事を考えてしまう。


 最初から水族館めぐりが好きだったわけではなく、きっかけは、家にあったCanonのミラーレスカメラだった(後に弟の物だと判明)。誰も使っていないみたいだったので、はじめはペットの犬や近場を散策しながら撮っていたのだが、だんだん「もっと違うの撮ってみたいな」と思い、考えた末の水族館だった。最初は楽しく撮っていたのが、Instagramやフォトコンテストの写真を見ていくうちに、「写真はカメラのシャッターを押せば誰でも撮れる」中で「いい写真」とは何だろう?と、どんどん沼にハマっていき、たぶん今は腰までつかっている気もする。今はまだ「(画質が)きれいな写真」としか言われないが、いつか「いい写真」と周りに言われるように精進していきたい。

 ひとつのカメラが、東京からほとんど出たことがなかった人間を、各地の水族館をめぐる事から、沖縄で体験ダイビングを、奄美大島の大海原に浮かんでクジラを見せるまでになるとは、想像もしていなかったなと自分でも驚いている。


≪おすすめ図書≫
水族館めぐり』(510755579) G.B.
水族館飼育係だけが見られる世界 毎日は発見と感動に満ちている』(612393533) 下村 実/著 ナツメ社
うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』(112540644) 幡野 広志/著,ヨシタケ シンスケ/イラスト ポプラ社


09:00
2024/09/05

おはなしを語る

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
 皆様は、『ストーリーテリング』を知っていますか?

 『ストーリーテリング』とは、昔話などの物語を本を見ずに語ることです。読み聞かせやブックトークと一緒で子どもたちにお話しを楽しんでもらう大事な活動のひとつです。
 と、偉そうに言っておりますが、かく言う私もこうして図書館事業に関わらなければ、ストーリーテリングという単語自体身近なものではなかったと思います。実際意識し出したのは、ここ最近です。
 しかしながら、少しずつストーリーテリングに触れる機会が増えていくと、自分の子どものときを思い出すようになってきました。

 小さい頃、私の家は母方の祖母の家と同じ市内だったので、頻繁に遊びに行ったり泊まったりしていました。祖母の家の近くには国道が通っており、2階から見下ろせる距離にありました。国道の近く、というのは便利でもありますが同時に車の音が目立つデメリットもあり、特に田舎の国道というのは夜になると、やんちゃな少年たちが夜な夜なバイク音を響かせておりました。そんなバイクの音が怖く、よく眠ることができずにいたのですが、それを見た祖母が「かぐや姫」や「ラプンツェル」などのお姫様のお話しを時々話してくれていました。

 そして、ふと思いました。あれ?これって、もしかしてストーリーテリングでは?と。

 いま活動されている語り手の方のお話は、しっかりと話を覚えたうえで語っておりますが、祖母が私に聞かせてくれた「かぐや姫」は、時々オリジナリティに溢れていたので(“私のように”かわいい女の子が――と追加してあったり、、、)またイベントで語るストーリーテリングとは違うものだと思います。
 だけど、その時祖母が語ってくれた声や部屋の暗さや布団の温もりは、今でも心地よい思い出として記憶に残っています。
 きっとストーリーテリングの大事なところって、こういうところなのかな、としみじみ感じております。

 大人になった今、ご縁があって語り手という立場に1回立たせていただきました。まず物語を一言ずつしっかり覚え、自分で解釈を深め、子どもたちに語りました。とても難しく、途中言い間違えたりしてしまって、これを何回もやってきた先輩たちには尊敬しかありません。そんな下手な私の語りでも、子どもが反応して笑ってくれたり、想像したりしてくれているのが伝わって、感動しました。とても緊張しましたが、語ることができて良かった!

 そしてただいま、二つ目のお話しを特訓中です! 
まだまだ勉強中の身ですが、子どものとき祖母にしてもらった思い出を、大人になった私が子どもたちにまた伝えていけたらいいな、と思います。
 
さて、そんなストーリーテリングですが、稲城市立図書館でも毎週土曜日に中央図書館で子ども向けにおはなし会を開いています。ストーリーテリングの活動をしている稲城市の団体さんが毎週色々なお話しを語ってくれるので、ぜひ一度足を運んでくれたら、と思います。

 子どもだけでなく、大人向けのおはなし会も定期的にやっております!
 大人も子どももおはなしの世界に浸ってくれたら嬉しいです。
09:00
2024/08/05

にわか鉄道ファンの極小旅行

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 先日、小学生の娘がいきなり「新幹線に乗ってみたい」と言い出しました。
どうやら最近好きで見ているロボットアニメに影響を受けたようです。

 新幹線に乗ると言っても、今から遠出の旅行を計画するのはちょっと難しそう……
ということで急遽、小旅行ならぬ極小旅行を決行することにしました。

 旅程はこうです。
 
 まず稲城から東京駅に行き、東京~大宮間を新幹線で移動。その後、大宮の鉄道博物館に立ち寄って帰路は在来線で、という非常にコンパクトな日帰り旅行です。

 ちなみに東京駅から大宮駅までは、高崎線を使うと所要時間は約35分ほどで運賃は大人580円。
それが新幹線になると所要時間は約25分に短縮される代わり、お値段は自由席で1670円となります。
ある意味贅沢というか、酔狂というか……
個人的には、これまで遠方への旅行に使ってきた新幹線をこんな風に利用したのは初めてのことです。

 たった25分間の乗車でしたが、娘はお目当てのE5系に乗ることができてご満悦でした。
新幹線ならではの滑らかな加速や、揺れや騒音の少なさに感心している様子は何だかいっぱしの「鉄」のよう。
その後の大宮鉄道博物館でも体験展示や運転士教室などを楽しみ、にわかながらも鉄道愛を深めているようでした。

 新幹線ファンの娘に対し、私の方は作家・内田百聞のファン。
鉄道博物館には『阿房列車』の一場面を思わせる昭和中期の鉄道車輌が展示されていたり、
レトロな食堂車を模したレストランがあったりと、百聞好きにとっても見ごたえたっぷりでした
(もちろん、東京駅のステーションホテルも外せない「聖地」の一つです。いつか宿泊したいものですが……)。

 『阿房列車』の
なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」 
ならぬ、
なんにも用事がないけれど、新幹線に乗って大宮へ行って来ようと思う、という一日。
思い立ったが吉日でふらっと出かけた小さな旅行でしたが、親子ともに、思いのほか充実した一日にすることができました。

【参考図書】
 タイトル:『阿房列車』
   著者:内田百聞 
 請求記号:915.6/ウ 
資料コード:650012006 


09:00
2024/07/20

運動音痴考 更に

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
 先日のスタッフコラム「運動音痴考 再び」を読みましたら、考察の中で「司書になるような人は運動の得意でない人たちなのだろうと思っていたら、結構スポーツをやっていた人が多かった」というようなことが書かれておりましたが、やはり割合的には運動が得意でない方が多いのではないかしら。

 というのも、大学時代の体育の授業を思い出したから。
バスケやら、テニスやら、野球やら陸上やらのメジャーな運動の他にフォークダンスがありまして、学生はどれか一つ選択し単位をとらなければならなかったのです。
そして、フォークダンス選択者のなかの図書館学を学ぶ専攻の学生の異常な多さ。
8割方そうだったような・・・。
もちろん、私もその一人。

しかし、「フォークダンスならなんとかなるだろう」と選択してみたものの、普段寝転がって本ばかり読んでいる身に2時間踊り続けるのは、想像以上にきつい。おまけに、振りが覚えられません!!

 そんな中、華麗に踊っていたのは、マスコミ学専攻の学生さん。ほんの2~3人しかいないマスコミ専攻の方々の華麗な踊りを見本に、もたもた踊る司書の卵たち。資質の違いをひしひしと感じました。あの授業は、今も友達の間で語り継がれております。

 そんな私も年とともに、ふくよかになってきて各種数値もうなぎのぼり。何か運動をしなくてはと焦り、こりずに「そうだ、フラダンスとか盆踊りとかなら何とかなるのでは!?」と思い立ちました。
調べてみたら、盆踊りのサークルのようなものが開催されているのですね。勇気を出して参加してみたら、やっぱり振りがおぼえられません。三つ子の魂百までというか、三つ子の運動オンチ百まで。

めげずに調べてみたら、図書館にこんな本がありました。

 東京盆踊り天国 踊る・めぐる・楽しむ 
   佐藤智彦/著 山と渓谷社 2022.7

東京には面白そうな盆踊り大会がいっぱいあるではありませんか。メモ、メモ!
しかし、いざ盆踊りのシーズンがきてみると・・暑いですね。
運チの上に、暑さにも弱い私。やはり、室内のフラダンスかしら・・と思う今日この頃です。

09:00
2024/07/10

稲城の大切な風景

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 暑くなってきました。これからの季節に食べたいもの…梨やぶどう!
稲城市内は、梨農家さんが身近なところで見られます。
通勤ルートに大きな梨農家さんがいくつかあり、図書館に通いながら、楽しく眺めています。

 春は桜の花と同じころに、かわいい梨の白い花が咲きました。同じバラ科だけあって、桜によく似た可憐な花です。
 花が終わると、若葉が出てきて、あっという間に大きな葉をたくさん茂らせます。
 5月、6月…しばらく変化なしだなと油断していたら、いつの間にか茶色の袋が葉の間から見えることに気づきました。実に被せる袋があちらにも、こちらにも!もう梨が実ってきているのですね。
ところどころ、薄緑色のきれいなぶどうも見えます。小さいけれど、シャインマスカット?
 春からずっと農家さんのお仕事ぶりを見てみたいなあと思っていました。
朝8時前には誰もいません。夕方もやはり誰もいません。昼間お仕事されている時間は私も図書館にいるので、なかなか会えないわけです。

 そうこうするうちに7月になり、暑くなってきました。
そして…念願が叶いました!農家さんのお仕事が7時台となり、毎日作業をされている様子を、通勤中に見られるようになったのです。

 雑草を刈っていたり、枝を見上げて作業していたり、農業機械で畑内を移動していたり…丹精込めて梨やぶどうを育てている様子を拝見できて、ワクワクします。

 出荷されるのは8月中頃でしょうか。今年も買いに寄りたいです。
稲城のおいしい梨やぶどうが世代を超えて、ずっと生産されますように。
稲城の大切な風景が子ども達に残っていきますように。
図書館でも梨の本を夏の終わりに展示したいです。



〈参考文献〉
ナシの絵本』(410846278)澤村豊/へん,梶浦一郎/へん,青山友美/え 農山漁村文化協会
しらべよう!47都道府県のくだもの』(411338881) 河鰭 実之/監修 野菜・くだもの探検隊/編著 汐文社 p.34~35


09:00
2024/06/25

運動音痴考 再び

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オリンピックイヤーである。

 ずいぶん以前のやはりオリンピックが開催された年に、この欄で「運動音痴考」という文章を書いた。
 究極の運動音痴…って今はあまり言わないな。今ふうの言い方だと、身体能力の著しく劣った…は表現としてちょっとマズそうだ…身体能力が究極に高くない私と、オリンピックパラリンピック(長いので以下オリパラと言いたい)の選手の方たちとの間に流れる深い深い、絶対に越えられない深い河はどこから流れてくるんだろう、という素朴で切実な疑問から始まる、「考」というより愚痴、嘆きのような内容だった。

 またオリパラの年が巡って来たが、疑問は解けない。
もちろんオリパラの選手だって、持って生まれたものだけで選手になったわけではないことはようく分かっている。私などには想像もつかないような厳しい練習、鍛錬、努力を重ねてきたうえであの場にいるのだ。

 でも。あの人たちと私とでは土台、スタート地点が違うというのもまた事実である。
 オリパラから急に小学校の体育レベルの話になって恐縮だが、「逆上がり」を思う。
あれ、はしっこい子だったら幼稚園ぐらいでひょいっとできちゃうだろう。昔むかしの話だが、私は4年生になってもできなかった。さすがに恥ずかしくて、2カ月ぐらい早朝特訓をして、ようやく、ようやくできるようになった。しかしその頃友だちは、足をそろえてキレイにカッコ良く速く回るとか連続何回転とか手が届かないくらい高い鉄棒に挑戦するとかしていたのだ。私は2カ月特訓してやっとの思いでみんなのスタート地点にたどり着いたが、それより先にはもう進めない。

 それにしても最近は『1週間でできる逆上がり』とかそのたぐいの本やDVDがたくさんある。逆上がりって子どもの運動能力のひとつの指標的なものなのだろうか。

 さて、中学の体育の女性教師は学校を出たてで、その学校時代は私が最も苦手な分野である器械体操の選手だったという、私には天敵のような人だった。若いので友だちのように親しみやすく特に女子に人気があり、私も嫌いではなかったが、天敵は天敵である。
 今思うに、失礼ながらあの先生は、こんな簡単なことがなぜコイツにはできないのかと本気で分からなかったんじゃないか。自分も周囲の人間も身体能力エリートという人生を過ごしてきて、生徒を教えた経験も少ないのだから、当然かもしれない。未だに覚えているのは、鉄棒の授業で(また鉄棒だ。よほど因縁があるとみえる)出席簿を小脇にはさんだ格好のまま結構な高さの鉄棒をひょいと飛び越えてみせて、「こんなふうにやってみて」と言ったことである。「やってみて」って。「こんなふうに」って、あなた。お手本を見ただけで「そうか、そんなふうにやればいいのね」ってできちゃうなら誰も苦労はしないのよ。

 だからと言って、できない生徒を馬鹿にするような言を吐いたり、無茶ぶりで叱ったりしなかったことには感謝しているけれど。運動が苦手な人間って、中学生高校生の時にはそのことにものすごいコンプレックスを持っていて(もちろん体育というものがあるからだ)、そのため往々にしてひがみっぽいのだ。

 ひがみっぽいと言えば。
 あれから何十年も経ち、現在私は図書館に勤めている。これは完全に私の思い込みで何の根拠もないことなのだが、司書になるような人は、さすがに私ほどではなくても運動の得意でない人たちなのだろうと思っていた。ところが同僚に聞いてみると、学生時代テニスをやっていた、バスケをやっていた、陸上だ、バドミントンだ、ダンスだ、とまあみなさん華やかなのだ。…………なんだか非常に裏切られた気分である。

 …また「考」ではなく、単なる思い出ばなしと愚痴の繰り返しになってしまった。で、結局何が言いたいのかというと、オリンピックパラリンピックを楽しみにしてるよー、自分にはとても手の届かない高みに行った方たちの活躍を応援してるよー、である(取って付けたようだけれども)。私がこの先スポーツ全般を得意になることはありえないが、観戦と応援は好きなのだからそっちは得意になろう。
09:00
2024/06/15

始めました おいしい生活

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 夏の終わりに面白いくらいにすってんころりと足を滑らせ、尾てい骨を道路に打ち付けてしまった。痛みで呆然とうずくまりながら、骨折かひびか、もしかして寝たきり生活が始まるのかなど最悪な状況が頭をよぎった。

 幸いひびも骨折もないとの診断。ついでに骨粗しょう症が気になっていることを相談してみた。体格や体質の似ている母が、晩年骨粗しょう症のため脊椎圧迫が起こり、痛みやしびれに苦しんでいたので、いずれは自分も同じような状態になるのではという恐れを持っていたのだ。

 骨密度の指標は、若年成人(2044歳)の骨密度の平均値を100%で表し、80%以上を「正常」、7080%を「骨量減少」、70%未満を「骨粗しょう症」と判断されるとのこと。

骨粗しょう症率は50代以降の女性で高くなり始め、60代女性では5人に1人、70代女性では3人に1人が骨粗しょう症であるといわれているくらい、加齢との関連が高いものらしい。

 懸念通り、「骨粗しょう症」のレベルに達していたことが判明した私は、飲み薬での治療を受けることになった。ただ、骨密度は急に上がったりしないものらしい。むしろ低下するスピードを抑制する効果をねらうとのこと。薬の服用に合わせ、ストレッチで柔軟性を保つこと、ビタミンDやカルシウムを含む食品を摂ることを推奨された。

 

 さて、ビタミンDは天日干しの食品に多く含まれる。天日干しが家で簡単に作れ、日常的に摂取できる食品として、シイタケを思いついた。ベランダで干しておけば、お天気次第で3、4日で作れる。あらかじめ細めに切ってから干すともっと短時間で干しシイタケになる。干すことによってビタミンDが増えるだけでなく、味も深くなり、さらに冷凍庫で長期間の保管も可能となり一石三鳥だ。豆腐が好物なので、朝食に戻したシイタケと一緒に湯豆腐でいただいている。シイタケの素材にもこだわりたいので、遠出した際には道の駅に必ず立ち寄る。風味豊かな肉厚のシイタケに出会えたときはことのほかうれしい。

 

 次にカルシウム。我が家では煮干しで味噌汁のだしをとる。そのため、出殻を再利用すればカルシウムも日常的に摂れることに目を付けた。家人がいろいろなレシピを試し、オリーブオイルでカシューナッツを炒め、出殻の煮干しを加えたら砂糖、みりん、しょうゆでからめるのが、最も手軽でおいしく頂けることを見つけてくれた。

 

 災い転じて福となす。骨粗しょう症から始まるちょっとおいしい生活。これからも健康第一に過ごしていきたいものだ。


09:00
2024/06/10

いつかきっと!

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3月の半ばごろだったでしょうか、

埼京線に乗っていた時のことです。

いくつか向こうの線路を見覚えのない、

ベージュっぽい色の列車が並走していました。

少しゆっくりと走っているその列車は、

車両によって窓の形が違っていました。

少しずつその列車を追い越しつつ見えた車両の中には、

お座敷のような畳の部屋だったり、ソファーのような椅子だったり、

レストランのようなテーブルなどがありました。

 

鉄道に詳しいわけではない私ですが、

特急列車や風変わりなローカル鉄道などは

出会うと嬉しく、写真に撮ってみたり、乗ってみたいなと思います。

そしてふと、

『四季島』っていう列車かな?

と思い至り、早速スマホで検索してみると

大当たり!

『四季島』でした。

名前しか知らないその列車に

俄然、興味が湧いてきた私は、更にサイトを読み進んでみることに。

『四季島』とは、周遊型寝台列車(クルーズトレイン)と言って、

12日〜3泊4日の旅のコースがあり、

その旅程でしか運行されない、特別な列車でした。

 

車両の色はどうやら“シャンパンゴールド”というらしいです。

1つ1つの車両は、

1号車と10号車が展望デッキ(ソファに見えた椅子があるのはここ)、

5号車がラウンジで、6号車がダイニング、

7号車は四季島スイートとデラックススイート

それ以外の車両はスイートという客室になっています。

(お座敷のような畳の部屋は四季島スイートの中の和室だったようです)

 

食事は列車内でとったり、旅先のレストランなどでとるようになっていて、

どちらも一流シェフの豪華な料理が堪能できます。

(中華、和食、フレンチなど様々!)

そして時々停車しては、その土地を観光。

日程が長いものになると、現地の宿に泊まることもあるようです。

そうやって周遊しつつ、出発と同じ上野駅に戻ってくるのです。

季節にあった旅程が組まれ、行き先は近いところだと山梨や長野、

遠いと北海道とかもあるようです。

どんどん興味は増すばかり。

 

乗ってみたい!

しかし、同じ旅程で何日かの設定はあるものの、

1回の定員は34名という狭き門。抽選は必須です。

しかもこれだけ豪華なのでお値段もそれなりに・・・

でも、いつかきっと!

私の新しい夢ができました。


09:00
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