蔵書検索


 
詳細検索
新着資料検索

利用方法
 

休館日

開館カレンダー


 中央 第四月曜日
 年末年始・特別整理期間
 第一
 第二
 第三
 第四
 月曜日
 祝日・年末年始
 特別整理期間
 iプラザ
 第二・第四月曜日
 (祝日の場合は翌日)
 年末年始・特別整理期間
 

開館時間

中央・iプラザ 9:00-20:00
第一~第四 10:00-17:00
*7月21日~8月31日 
 火~土曜日:9:00-18:00
 日曜日:9:00-17:00
 

iブラリブログ

スタッフコラム
12345
2025/11/24new

親子三代!

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
ひと昔前の話 になりますが、学生だった私が帰宅すると母が衣類の整理をしていました。
要るもの、要らないものを分けていた時、要らないものの山に見慣れない
紺色の革のコートが入っていました。
広げてみると…

『レトロかわいい!』そう思った私は母に尋ねました。
「これは?まだキレイに見えるけど、捨てるの?」
すると母は、
「若い時は良かったけど、もう重くて。
形も体型に合わなくなったし、着ないのに置いといてもしょうがないから」と。
「じゃあ私が着ようかな?」と言うと
「こんなに古いのを若い子が着る?」と半信半疑。
そのまま譲り受けることになりました。

母が着ていた時は、コートに太い共布のベルトが付いていたのですが
当時、太いベルトより細い紐のようなベルトが流行っていたこともあり
ベルトだけ、同じ色の細い紐に変え、
時にはフカフカの毛皮のマフラーを足してみたりして、
ヘビロテ確定!
妊娠する頃まで、かなりお世話になりました。

時は令和7年、歴史は繰り返す…

若い頃には頻繁に着たコートでしたが、
子育て中は軽くて暖かいブルゾンが重宝し、ほとんど着なくなり、
年齢が上がってくると重く感じるようになり、
さらに年齢が上がると体型にも合わなくなり…
と母と同じように思うようになり(理由も繰り返す!)
親子二代で充分、着きったので、いよいよ処分に踏み切ります。

すると今度は、学生の娘が『!!
「なにそれ、かわいいじゃん、捨てちゃうの?」

デジャヴ?

毛皮のマフラーと共に娘の元へ。
今度は紐のベルトは流行らないし、太いベルトも捨ててしまったので
ベルトなしで着ることとなりました。
もうすでに50年以上経過しているコートですが、
革という材質のせいか、見た目がそんなに変わっていないのが不思議です。

よく、着物は三代着られる、と聞きますが、まさか、コートが三代着られようとは!
嬉しいものですね。
こうなったら、目指せ!四代!?

  
09:00
2025/11/14

富士登山

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
 昨年、スタッフコラムで富士山を登ると宣言した私は、7月無事念願の富士山に登頂することができました!

 2年間登山の経験を積みました。1月は鎌倉アルプス、2月は弘法山、3月は筑波山、5月は富士山0合目から5合目まで、6月は金毘羅山(あじさい山)、大山、陣馬山を登り、富士山を登るために訓練しました。自分にも厳しくし、出勤前は猛ダッシュで職場に行き、自宅のマンションは全て階段を使いました。富士山へいく前の1カ月間は、おやつ禁止、カフェイン禁止、お酒禁止!もちろん健康診断もして先生から許可ももらいました。
 さて、富士登山当日、ツアーに参加。参加人数24人、富士山5合目からのスタート。5合目は、すでに2000m越え。気圧が低く空気も薄いので、まずは体をならし、少しずつ足を進めます。休憩もかなり多く取ります。私はみんなの様子がよく見える列の最後に付きました。途中どんどん遅れる人が出てきました。おやつをあげたり話をしたりし、トラブルはありましたが、全員9合目の山小屋(天皇陛下が皇太子の時お泊まりになった)に到着。カレーを食べて、8時には就寝し、夜中の1時に起床。
いよいよ、ご来光を見るため山頂目指して出発しました。3000mは初めての体験。とても寒く、少し歩いただけで心臓はバクバク、息がハアハアあがりました。とにかく、長い長い道のりです。休憩では富士山に寝転んで星を見ました。なかなかできない体験でした。ようやく辺りが明るくなってきた4時半に到着。ところが雲が厚くご来光は無理かも、、、と諦めかけたその時、なんとなんと光が見え始め、奇跡的にご来光を拝むことができました!感動で仲間と抱き合って泣きました。そのあと食べた温かい生姜入り豚汁が、最高でした♪
  どうして山に登るのか?と自分に聞いてみると、それは…、山頂からの景色が見たいから。
登らなければ見られない景色があるし、その日その日で見える景色は違います。その楽しみがやめられないのだと思います。
 下りはあっという間で、帰りは温泉に入り、美味しい海鮮丼を食べました。やっぱり山は最高!毎月どこに行こうかと悩むのも楽しみです。これからどこに行こうかなぁー?あ、もちろん熊鈴を付けていきます!

参考図書
『鈴木みきの富士登山ご案内』鈴木みき/著 株式会社イースト・プレス
『はじめてでも安心!富士登山パーフェクトガイド』大人の遠足BOOK JTBパブリッシング
『バテない登山技術』野中経隆/著 山と渓谷社


09:00
2025/11/08

編み物

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
 今年に入ってから編み物にハマっています。世の中でも流行っているみたいです。
個人的なきっかけはぬいぐるみに服や帽子を作ろうと思ってでした。作っていくうちにだんだん自分の使う小物や帽子になっていって、結局ぬいぐるみのものは最初の方に少し作って満足してしまいました。

 最近は本当に便利な世の中で、100均にいけば大抵のものがそろいます。毛糸はもちろん、かぎ針、とじ針、段数マーカーなんかも全部100均です。すごいですねえ。
 編み方や編み図は、動画サイトを検索して見たり、毛糸のメーカーのサイトを見てみたり・・・。さらに図書館にもたくさん可愛いものが編める本があったりします。
 コツコツやるのがちょっと・・・な飽き性な方にはモチーフ編みをおすすめします。
なんと、ひとつでも編めばコースターに、たくさん編んでつなげるとストールやバッグに変身するのです!
自分自身とても飽き性で、簡単なストールを編もうとしたところ、なかなか大きくならないし・・・変化もないし・・・と飽きてやめてしまったものがあります。向いてないのかしら・・・と一瞬考えもしましたが、気を取り直してモチーフ編みの本を手に取ってみたら、カラフルなデザインの見本がたくさん載っていて、可愛くて最初は色替えを楽しみながら編んでいました。だんだん楽しくなってきて、最初は小さいものから作っていきました。

 飽きる前に次のモチーフに進めるのが楽しくて、どんどん作っていって小さなモチーフをつなげていくと、魔法のようにおおきな作品ができあがっていくのもわくわくします。
 色替えをしなくても、デザイン自体が可愛いので、単色やグラデーションの毛糸でたくさん編んでつなげて帽子やバッグを編んだりしました。しっかり作品が完成すると達成感があってまた次の作品でどんなものを編もうかといろいろ探してしまい、どんどん自宅が毛糸に侵食されて行っている現状です。大変なことです。
 現在は真冬に向けてカーディガンやニット帽を編んでいます。皆さんも冬に向けて編み物に挑戦してみてはいかがですか?

《実際に借りておすすめだったかぎ針編みの本》
『はじめてでも楽しく作れる!かぎ針編みの小もの』(411402946)
『かぎ針編みのモチーフ 色づかいと配色の見本帖』(411274677)




09:00
2025/10/15

「この夏、実物、大集結!」

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者

 ここ数年、夏の暑さは尋常ではありませんね。

夏といえば、夏休み。各地では賑やかにイベントが開催されたり、博物館やデパートの催事場で特別展があったりします。

 

我が家もいくつかの展覧会に足を運んだのですが、正直に申しますと、疲れたという記憶が強く残っております。

事前にチケットを購入していても、熱い中行列に一時間以上並んで、やっと会場に入れるということがあったりしました。

そうなってくると、いざ展示会場に入った時にはもう疲弊していて、じっくり展示物を見る余力もありません。

ここに来るまでに交通費もかかったし、入場料も払ったのだから!という考えもあり、堪能はしたいのです。

新しい知識も得たいのです。

が、とにかく人が多い!

会場内も混雑していて、ゆっくり立ち止まって観るのがためらわれるくらいです。

キャプションを読むのもままならなかったりします。

 

家族に気を配りつつ、周りの人にも配慮し、現物を味わうことに神経を使い、それにこの暑さ!

もっと時間と体力があったなら、という気持ちのところへ現れるは、会場出口の物販コーナーですよ。

それはもう、なにか買いたくなってしまいます。

ああ、なのに図録が予算オーバーで買えない!

などなど重なり、自分はうまく展覧会を楽しめていないなぁと残念に感じたりしました。

 

しかし、実物はやはり素晴らしい!

観に行った甲斐があったと思わせてくれます。

百聞は一見に如かずです。

 

なんとかもっと上手に楽しめないもんかな、と考えたところで、図書館をふと思い浮かべました。

比較的家の近くにあり、しかも無料で利用できます。

これって実は相当すごいことなのではないかしら。

展覧会へ行く前に、図書館へ行ってみるのはどうでしょう。予備知識をつけて挑めば、いざ現地へ行った時に、躍起にならずに済むかもしれません。

現地に行くことで知識は補完され、理解は深まり、いわゆる「ご本人登場」をもっとありがたく思えたはず……。

 

図書館の資料は、印刷物であったり、録音されたものであったりするけれど、自分のペースで楽しめます。

館内には休憩スペースだってありますし、利用カードがあれば、貸出期限の間は自宅に持ち帰ることすら出来る!

お得ではありませんか。

 

それぞれのいいところを見つけて利用していきたいと思えた夏でした。

これからも、好きなものの展示会、イベントには是非とも馳せ参じたい!

それにはまず、体力をつけることが課題です。


09:00
2025/09/20

映画と小説のお得な関係

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
 このところ、映画館で映画を見ることをささやかな趣味にしています。
 
 映画館のいいところは何と言っても作品に没頭できる点でしょうか。スマホの電源を切り、肘掛けいすにゆったり腰かけてスクリーンと向き合う時間は何かとせわしない毎日の中で貴重な一時です。
 それに映画館そのものの雰囲気も。ポップコーンの香りが漂うロビーや薄暗い劇場、袖すり合うも多生の縁というのか、たまたま同じ映画を見るために集まった見知らぬ人たち。エンドロールが終わった後にそんな人たちが三々五々立ち去っていく何とも言えない空気も妙に癖になります。
 AmazonプライムやNetflixなどの動画配信サービスを使えば家にいながらにしていくらでも映画が見られる時代ですが、それでも映画館にはわざわざ足を運びたくなる魅力がある、と思います。

 最近見た映画の中でこれは!という作品は、吉沢亮・横浜流星主演の「国宝」です。二人の鬼気迫るような演技に、三時間の長丁場もあっという間に感じました。周囲のお客さんの息を呑む音、うっとり漏らす溜息の音まで含めて素晴らしい体験でした。
 その他にもホラー映画「近畿地方のある場所について」や、数ヶ月ほど前に小学生の娘と見に行ったアニメ映画「野生の島のロズ」も印象深い作品です。

 実は、この三作品の共通点は「小説の原作があること」。
 原作付きの映画は、文章と映像で二度楽しめるところがお得に感じてとりわけ好きです。小説を読んで膨らませたイメージを映像として見るのも良し、映画で語りきれなかった子細を文章に補ってもらうのも良し。どちらが先でも楽しめます。

 2025年は、これからも原作付きの映画が続々と公開予されます。
 『遠い山なみの光』『宝島』『盤上の向日葵』『爆弾』『火喰鳥を、喰う』などなど、邦画だけでもこれほどあって今から楽しみは尽きません。

 そういえば、個人的には「国宝」に匹敵するほど面白かった映画が「教皇選挙」なのですが……原作はイギリスの作家ロバート・ハリスによる英語の小説。邦訳版はまだ出ないのでしょうか……。心待ちにしています。


今年公開の映画原作小説(一部)
国宝 上』 国宝 下吉田修一/著 朝日新聞社 
近畿地方のある場所について』背筋/著 KADOKAWA
野生のロボット』ピーター・ブラウン/作・絵(「野生の島のロズ」原作)福音館書店
遠い山なみの光』カズオ・イシグロ/著 早川書房
宝島』真藤順丈/著 講談社
盤上の向日葵』柚月裕子/著 中央公論新社
爆弾』呉勝浩/著 講談社
火喰鳥を、喰う』原浩/著 KADOKAWA


09:00
2025/09/06

光を求めて・・・

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
 カフェで本を読むのが大好きです。

 昔からです。友達と待ち合わせの時は30分ぐらい早くついて、待ち合わせ場所付近のカフェでちょっと読書をするのを楽しみにしてきました。

 しかし、最近その習慣に異変が。加齢による老眼・白内障で小さい文字および薄暗いムーディな場所での読書が大変困難になりました。出張に行くといつも寄っていた英国風の素敵な喫茶店で文字が読み取れなくなったときのあの衝撃・・紅茶を飲んで、ただ瞑想にふけりました。

 最近ではカフェに入ると、まず、明るい席を探します。夫ともよくカフェに行きますが、二人とも同年代、状況は同じです。お店の人が席に案内してくれるところも多いですが、ソファーのゆったりした席に案内などしてくれると、昔なら「やったー」と喜んだところ、「明るい席のほうが良かったね・・」とこそこそ二人でささやきあったりしています。

 この状況を何とか打開すべく、いろいろ努力をしてみました。

 なんといっても、求めるものは光です! ある日、眼鏡の両脇に小さな豆電球がついている眼鏡を発見。これはいいぞ!とさっそく購入しました。

 確かに良かった・・・しかし、カフェで装着するにはかなり怪しく、友人たちに両眼を光らせたマイフォトを送りつけたところ、「外ではどうなの?」と疑問を呈され、なんとなくお箱入りに。残念!

 カフェだけでなく、このごろは家での読書でも光が足りません。布団で読書♡も私の愛する習慣ですが、どうも読みにくい。スタンドをつければいいではないか? うーん、家族から寝るのに邪魔と不評でして・・・。

 でも、またまた新兵器を見つけました。LED付クリップです。本を開いてクリップでとめるとLEDのライトがページを照らしてくれるという優れモノ。ただ、ページをめくるたびにクリップを付け替えないといけない煩雑さが。あと、重い。

そうだ、自分に装着すればいいじゃんとひらめき、自分のパジャマにクリップを挟み下からライトアップ。ページの上はちょっと光が届きにくいという不満はありますが、だいぶ読みやすくなりました。


これからも光を求めて邁進していきます!って
もしかしたら、白内障の手術をすれば良いのかも?

 図書館にある朗読CDもおすすめです。光がなくても物語を楽しめます。
藤沢周平のとか良いですヨ。
途中で寝てしまい、結末がわからないことが多いという弱点はありますが。


09:00
2025/09/01

大相撲にわかファン歴 約7年

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
大相撲にわかファン歴 約7年

大相撲中継(名古屋場所)を見ていたある夏、祖父と相撲中継を見ていた幼い日を
思い出し、数十年ぶりに相撲愛がめきめきと復活…! 
それ以来、“大相撲にわかファン”としてお茶の間で活動中です。 
 
相撲の沼は奥深く、好きなところは語りつくせないのですが…
他のスポーツはない、良い意味で特殊すぎる感じ?に心惹かれています。

~大相撲の大好き&気になるポイント~
  ★服装&いでたち★
帯の色や化粧まわしに個性があって、どの力士も似合っていてかっこいいです。 
色とりどりの帯の色は力士を見分けるヒントになり、押し力士を見出すのに、にわかファン的にgoodでした。
化粧まわしを身に着けた力士の土俵入りはとにかく映えまくりで圧巻! 
屈強な力士がキャラクターの可愛らしい化粧まわしを着けることもあり、真剣な顔で土俵入りする姿とのギャップがたまりません。
浴衣や着物を日常から着こなしている姿も素敵です。力士の日常の様子を垣間見る
ことができる相撲部屋の動画にもはまっています。
  ★所作★
一番好きなのは「三役揃い踏み」!
千秋楽の残り三番の取り組み=「これより三役」の時に、三役の力士がそろって土俵に上がり、四股を踏みます。緊張感がある状況の中、そろった所作が見ものです。
千秋楽の山場で、主役級の力士を拝むことができて、なんだか得した気分になります。
  ★インタビュー&解説★
取り組み後の力士のインタビューが大好きです。あまり多くを語らず、「一番一番、自分の相撲をする」といった感じなのが、硬派&クールでしびれます(武士のよう)。
一方で引退して親方になった力士が解説を担当すると、現役時代は寡黙なイメージだった親方が意外と饒舌で話上手だったり、優しそうなお人柄が垣間見えたりして、これまた感慨深いです。
★その他いろいろ★
「懸賞」の多さ! 特に最後の取り組みのでの懸賞が、積み重なってクラッチバックみたいになっている様子は、大相撲ドリームが感じられて好きです。
他にも…優勝力士への巨大マカロン授与、多彩な決まり手、弓取式、相撲字etc… 

などなど相撲の好きなところは語りつくせませんが、相撲は図書館で読み物&絵本でも楽しめます! 特に相撲をテーマにした絵本はどれもユーモア・迫力があって面白く、リズム感もあり、読み聞かせでも盛り上がります。 ぜひ読んでみませんか?


【相撲がテーマのおもしろ絵本】
『はっきょいどーん』 やまもと ななこ/作 講談社 
『どひょー』 丸山 誠司/作 絵本館
『とっています』 市原 淳/作 世界文化社
『どすこいみいちゃんパンやさん』 町田 尚子/作 ほるぷ出版
『どうぶつ勝負 はっけよい!』 大橋 慶子/さく 教育画劇

【分かりやすい&興味深い 相撲読み物】
『裏まで楽しむ!大相撲』 ダグハウス/編 KADOKAWA
『全部わかる大相撲ガイド』 田中 亮/著 成美堂出版 
『大相撲決まり手大図鑑』 ベースボール・マガジン社 


09:00
2025/08/20

ある夏の一日

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
連日の猛暑の中、一大決心をして出かけた。
目的:『リト@葉っぱ切り絵展』を見る。目的地:吉祥寺美術館。



リト@葉っぱ切り絵(ここまでが名前!)さんは、ありふれたごく普通の葉っぱを使って切り絵作品を作る葉っぱ切り絵アーティスト。私はたまたま見たテレビ番組で葉っぱ切り絵を知り、とても興味を惹かれていた。展覧会が開催されているならぜひ見なきゃ!となったのだが、それにしても、だ。ぜひ見たいが、そのために外出することを一瞬ではなく三瞬ぐらい躊躇したほど暑い日だったのに、吉祥寺に来てみると駅前や商店街は人で大いに混みあっていた。みんなすごいな。

幸い展覧会場ではそれほどの混雑はなく、でも、それなりに賑わっていた。
さっそくいそいそと最初の作品の前へ。と、思わず「おおお!!」とヘンな声が出そうになってあわてた。だって何となく想像していたのよりずっと小さかったんだもの。考えれば当たり前の話で、普通の葉っぱなのだから大きめのものでもせいぜいおとなの手のひらぐらいの大きさだ。で、今度は心の中で我が身を罵倒した。最近とみに老眼の度が進んでいるのに、老眼鏡を持ってくるのを忘れたのだ。繊細で細かなものをよくよく見たいがために急に5歩ぐらい後ずさりしたり、かと思えば、私には元々軽い近視もあるので作品にくっつきそうになるほど近づいたりと、傍迷惑でアヤシイ動きをすることになってしまった。作品の実物とともに拡大撮影された写真パネルが展示されているので老眼でも充分楽しめるのだが、実物があればやはりそちらもじっくり見たくなる。

…などと言う前に、私はそもそも思い違いをしていた。葉っぱなのだから時間が経てば枯れたりしぼんだりして、作品の実物は無くなってしまうのだろうと思っていたのだ。実際は、枯れた状態だが弾力と柔らかさを保っている「ドライリーフ」というものに加工してから制作する、多少変色するが保存も可能になる、とのことで、これも考えてみれば当然の話だった。自然のままではすぐに乾燥してパリパリになってしまって、細かく切るなんてできやしないものね。せっかく完成した作品が1日やそこらで枯れてしまうなんて、はかなくて切なくて(…その感じもちょっと悪くない気がしなくもないが)、もったいなさ過ぎる。だから、そうだったそうだった。会場に入ってすぐ、作品の小ささに驚く前に、まず「実物がある!」とびっくりしたのだった。お詫びして訂正します。
けれどいくら加工したとて葉っぱはやはり葉っぱで、葉脈はあるし厚みが均等じゃないかもしれないし、紙とは違ってずいぶん切りにくいところもあるだろうに、1ミリ以下の極細の線でつながっている部分があったりするのだ。繊細で緻密で正確な技術に驚嘆する。

技術も凄いが、同じぐらい、いやそれ以上に絵柄がとても素敵。私が受けた印象に一番近い言葉は“happy”だろうか。もっと的確に言い表わす言葉がありそうな気がするが、語彙力がなくてパッと思いつけないのがもどかしい。
作品のほとんどは動物が主人公。絵柄自体は、ごく一例をあげると、仲良しの動物たちの誕生日パーティの場面、とか、カモのおかあさんが迷子になっていた子ガモたちを見つけた瞬間、といった絵本などにもよく出てきそうな風景で、特に奇を衒ったものではない。けれど、おしゃべりや笑い声、音楽まで聞こえてきそうだったり、大冒険が始まりそうな予感があったり、そしてユーモアにあふれていて、手のひらの大きさの中にhappyな物語がいっぱい詰まっている。
もう可愛くて楽しくて、なんだかうれしくなって、気付けば自分もにまーっと笑っているのだった。アヤシイ人だったのがアブナイ人になっていた。だが思い返すと、見ている人の大半がなんだか幸せそうな笑顔だったような気がする。たとえば、機嫌良くにこにこ笑っている赤ちゃんを見ているとこちらも意識せずに自然と笑顔になってしまう、そんな感じかなあ。
残念ながら言葉ではうまく説明できなかったhappyに興味を持っていただいた方は、ぜひ吉祥寺美術館にお運びを。

図書館にもリト@葉っぱ切り絵さんの作品集があります。
『葉っぱ切り絵 いきものずかん』(第二図書館所蔵) 資料コード:211221918
『まねっこカメレオン』(中央図書館所蔵) 資料コード:612351990

蛇足だが、せっかく猛暑の中を頑張って吉祥寺まで来たのだからと、帰りはもうひと頑張りして井の頭公園を通って帰った。私は井の頭公園が好きでたまーに散歩しに来るのだが、あれほどがらんとした井の頭公園は初めてだった。名物白鳥さんボートも一艘きり。商店街はあんなに混んでいたのに。いつもはわさわさ人がいる銭洗い弁天で、初めて100円玉を洗うことができた。これで宝くじを買おう。きっと当たる。

うん、暑かったがなかなか良い夏の一日だった。


09:00
2025/08/02

伊東市いっとこ

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
 先日静岡県伊東市に行ってきました。周りには、熱海市、伊豆市、という観光都市に囲まれていますが、伊東市も海水浴場や温泉などで人気のスポットです。

 伊東市に行くきっかけは、友人の『イルカを見に行きたい!』という願望をかなえるためでした。私はてっきり水族館にショーを見に行くものだと思っていましたが、友人が私に送ってきたURLはイルカと触れ合いを楽しめる体験施設でした。プログラムによっては、イルカと泳いだりダイビングができたりするようでしたが、私たちが選んだのは、足元が濡れるだけの触れ合いコース。当日は生け簀のような場所に案内され、足が濡れる程度のところに腰を下ろすと、ガイドさんが吹く笛の音を聞き、イルカが顔を出しました。イルカたちは触らしてくれたり、(イルカのお腹はナスの感触でした)写真や動画を撮らしてくれたり、合唱を披露してくださったり、最後にはほっぺにキスをしてくれ、大満足なコースでした。
 


 メインイベントはこれだけではありません。次に行ったのは、伊豆シャボテン公園。あの有名な温泉に入るカピバラが見られる地です。さすがに暑いので温泉ではありませんでしたが、水にプカプカ浮かぶカピバラは見ることができました。しかし、魅力ある動物はカピバラだけではありません。リスザルに、レッサーパンダ、カワウソにフェネック、かわいこちゃんがいっぱいおります。そして何といってもおやつをあげられるのが魅力的!おやつをあげたあの瞬間は、中々に至高な瞬間でした。



 最後は、アンモナイト博物館に行きました。個人がやっているこぢんまりとした博物館でしたが、色んな時代のアンモナイトが飾っており、実際にアンモナイトを石から発掘する瞬間も見させていただきました。大なり小なり様々な形のアンモナイトは美しく、最後にはお土産にとても小さいアンモナイトの化石をいただきました。実際にアンモナイトも販売していました。思わず手がでてしまうくらい良心的なお値段。キラキラ光るアンモナイトなども購入できます。私の家がきれいだったら間違いなく買っていたのに、とその日一番無念に思いました。

 伊東市には個人がやっているような個性的な博物館が色々あります。他にはテディベアミュージアムやねこの博物館などなど。博物館めぐりだけでも一日楽しめそうです。
 
 こんなに魅力ある観光地を訪れないのはもったいない!という気持ちでいっぱいです。

 動物に触れあうのもよし、博物館をめぐり未知なる世界に浸るのもよし。夏休みの旅行どうしようかな、とまだ悩んでいる方、ぎりぎり日帰りができる伊東市に旅行はいかがでしょうか。



09:00
2025/07/20

我が家流ポイントカード

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者
我が家では、子どもたちが使えるポイントカードがあります。
どんなときにポイントがもらえるのかというと…

①ママが出したご飯や、給食を全部たべたら1ポイント
②お手伝いをしたら1ポイント
③失敗をしたら1ポイント
④本を1冊読んだら1ポイント

という感じです。

初代のカードを見てみたら、『やさいとくだものを1にち3しゅるいたべたら1ポイント!』とだけ書かれていました。偏食がちな長男に対して、どうにかしたいという思いから始めたことを思い出しました。時の流れとともに、子どもに期待することが変化し、気付けば項目は4つに増えていました…。なんて欲深な私…。

カード1枚は、30ポイントまでつけられます。1枚がいっぱいになると、ご褒美に、本か小さいおもちゃなどを買ってもらえます。ご褒美がないと取り組まない子になってしまうのではないか…という心配も少しありますが、我が家では、たまにならご褒美も良いと思っています。

最もポイントをゲットしてきた次男のカードは、いまや25枚目です。子どもたちが大きくなった今は、カードを子どもと一緒に作るときもあります。画用紙をカードくらいの大きさに切り、折り紙やシールで、子どもたちが好きなように装飾します。

この話をママ友たちの間で話したとき、あるママから「失敗って、あとから考えると失敗じゃなかったってこともあるよね?」と言われました。たしかに!『人間万事塞翁が馬』という言葉もあります。しかし、我が家の③ポイントは、そこまで深く考えてはいません。子どもが何かにチャレンジをして、うまくいかずに悲しんでいるとき、まずはそのチャレンジを讃えたいです。家を汚されたり、物を壊されたりしたときも、決して怒らず、まずはそのチャレンジを褒めたいです。「失敗ポイントだね!」と励ましたいです。でも、ときにはイラっとして、怒ってしまうときもありますが…。

さあ、夏休み!
ポイントカードを活用しながら、元気に楽しく過ごしたいと思います。

【関連資料】
タイトル:失敗図鑑
著者:大野正人 
請求記号:G280オ
資料コード:612054584


09:00
12345