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iブラリブログ

スタッフコラム
12345
2018/07/04

図書館へ、ぶらりとお立ち寄りください

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者

ビールのおいしい季節になりました。
私自身、お酒は飲まないのですが、
飲んでいる雰囲気と色々なおつまみが出てくるのが好きで、
よく観る番組があります。

酒場詩人である男性が、とある駅に降り立ち、その町の歴史や文化にふれ、
商いや人々の生活を紹介しながら一軒の酒場にたどりつき、
地元の方や常連客と楽しく盃(さかずき)を交わすという内容です。

2003年から放送が始まったそうで、人気番組になりました。

番組を見始めた当初は、
「のんべえ(呑兵衛)のおじさんが酒場を飲み歩く番組か」と思っていたのですが、
続けて観ているうちに、そのおじさんのお酒の飲み方や立ち振る舞いから、
「タダモノではない」と感じるようになりました。


訪れる酒場は日本各地で、出てくる酒も肴もさまざまです。
日本という国は、こうしてどこへ行っても酒場があって、
一日の疲れを癒したり、仲間と楽しいひとときを過ごしたりできて、
「平和な国なんだなぁ」、といつしか思うようになりました。


ここで、皆さんにご提案です。
図書館も、酒場のように地域の身近な場所として、使っていただけたらと思うわけです。
酒や肴のように、いろいろな本があります。
本との出会いで、心が癒されたり、
新たな発見があったりすることを期待して
いつでも、ぶらりとお立ち寄りください。

スタッフは、いろいろなメニュー(本)を楽しんでいただけるよう、
面出し〔=めんだし。本の表紙が見えるように並べること〕、
別置〔=べっち。テーマに沿った本を集めたコーナー〕、
そのほかの企画も用意して、皆さんのご来館をお待ちしております。
利用は、もちろん無料です。


【参考】
番組名:BS-TBS「吉田類の酒場放浪記」月曜よる午後9時から
著 書:『酒場歳時記(日本放送出版協会)』『酒場詩人・吉田類の旅と酒場俳句(KADOKAWA)』
『酒場詩人の流儀(中央公論新社)』『酒は人の上に人を造らず(中央公論新社)』


12:55
2018/06/14

梅雨のころ

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者

6月は梅雨の季節、雨がしとしと降る日が続くと気持ちが滅入ってしまいますね。


子どものころ、私の一番好きな月は6月でした。
私の誕生日があるからです。
近年ではやや喜びが薄れてきましたが、ご馳走を食べて、ケーキを食べて、
「おめでとう」と言ってもらえるのはやはり嬉しいものです。
これは小さな頃、私が影の薄い真ん中っ子で誕生日ぐらいしか
注目してもらえなかったからかもしれません。


私の記憶している中で一番嬉しかった誕生日は6歳の誕生日です。
このとき、私ははしかにかかっていました。
当時、はしかの予防接種はなく(かろうじてガンマブログリンを注射してもらいました)、
子どものかかる病気の中ではちょっと心配な病気といえました。
普段は丈夫が取り柄の私も熱は高いし、口の中が痛くて食事はままならないし、
自分ではさほど大変だという自覚はありませんでしたが、なかなか病状が重かったようです。


ある日、兄弟から隔離されて奥の座敷に横になっていると来客がありました。
雨の中、祖母と叔母がわざわざ私の誕生日のお祝いに来てくれたのです。
予想もしていなかっただけに喜びもひとしおでした。
その時のプレゼントはよく覚えています。
かわいいピンクのドレスを着たお人形と絵本でした。
祖母たちが帰った後、普段は大勢の家族の世話で忙しく、
読み聞かせなど望んでも無理だった母が特別にその絵本を読んでくれました。
これまた私には大変嬉しいことでした。


その絵本は長らく私のお気に入りで繰り返し読むことになりました。
絵本の見開きに母の字で「6歳の誕生日に。祖母より」と書いてあります。
表紙を開いてこの文字を見るたびに私はあの誕生日を懐かしく思い出します。

その絵本とは、やしまたろうさんの『あまがさ』です。
美しい色彩とリズミカルな言葉とで雨の日が楽しくなるような絵本です。


『あまがさ』 やしま・たろう/〔さく〕福音館書店 E /ヤ 


09:50
2018/06/06

西瓜の名産地

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者

関東で早くも夏日となった5月のある日のこと、近所のスーパーの店先で西瓜が売られていた。
季節外れの暑さだからって果物まで合わせることはないでしょ、と友人話したら、
熊本出身の彼女の口からは「地元では4月から5月が収穫のピークだよ、産地なの」
と、まさに今が旬宣言。

ええっ、それは知らなんだ、と私はびっくり。
ネットで検索してみると、熊本県は昭和30年ごろからビニールハウス等で栽培が始まり、
西瓜生産第一位。出荷は3月から6月とある。(※)
てっきり西瓜は真夏の食べ物だとばかり思いこんでいたが…収穫と食べるのはタイムラグがある
ということか。

「銀座〇☆屋」とか「新宿△野」あたりでは、通年でしかも法外な値段で売られていることも
あるだろうが、そうなんだ、桜が散ったころから熊本県では西瓜が出回るんだ、
暖かいところだもんなと勝手に納得する。

友人はさらに「皮も浅漬けにするよ、種だけかな食べないのは」という。
さすが産地、所変われば食べ方も色々あるのだと、感心する。

そういえば、西瓜の前は夏ミカンというか柑橘類が、こんなに品種があるのかと驚くばかりに
店先に並んでいた。

思い込みのイメージに囚われていると、本質を見逃してしまう。
スーパーの果物売り場がなんとなく気になり、買い物もないのに
ついつい寄ってしまうのである。

※JA熊本市 http://www.ja-kumamotosi.jp/index.php


17:15
2018/05/15

公園でのお楽しみ

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ゴールデンウィーク、みなさんはどのように過ごされましたか?

私は仕事があり連休ではなかったので、電車で30分程の公園に出かけました。

元々、家でボーっとしているのが好きな私ですが、公園や植物園に行ってボーっとしているのも好きです。
その時の気分で、ふらっと、のんびりと。

お天気も良く、色々な花も咲いているこの時期、今回は菜の花を見に行くことにしました。
あたり一面、黄色一色の菜の花畑。
とてもきれいで、元気をたくさんもらいました。
他にも青いネモフィラの花、赤いポピーの花も咲いていました。


帰りがけに、ゲートでスタンプを押そうと思い、子供たちの後ろに並びました。
実は『御朱印帳』ならぬ『公園記録帳』!?を私はつけています。
記録帳とは名ばかりで、場所と日付と一言。
そして、スタンプ等がある公園ではそれを押す。という簡単なものです。
お気に入りのノートに、何となく続けているだけで、書き忘れてしまう時もあるくらいです。

ふと、前にいる女の子の持っているノート見ると、可愛らしい花の絵が描いてありました。
公園にたくさん咲いていた菜の花だと思いました。
いいなと素直に思いました。
そして、私も描いてみたいと思いました。
全く絵心のないセンスもない私ですが、上手ではなくても、
公園で見た草や木や花のちょっとしたイラストが加わったら…。
きっと私だけの素敵な『公園記録帳』になるかも…と想像をしたら何だか楽しくなってきました。


帰宅して、撮影した菜の花の写真があったので、試しに見ながら描いてみました。
やはり思い通りにはいかず、不格好な菜の花になってしまいました。
実物を見ながらだったら、もう少し上手く描けるかも…
段々と描いていくうちに少しずつ…と自分を励ましました。
思うような出来栄えではありませんでしたが、
イラストがあるだけでカラフルになり、ノートが明るくなりました。

公園には、専らボーっとしに行っていましたが、お弁当やおやつを食べる以外に目的ができました。
飽きっぽい私に、いつまで続くかわかりませんが、今はやる気満々です。


早速、“はじめてのイラストの描き方”の本を図書館に借りに行こうと思っています。


12:30
2018/05/09

今夜は、府中の六社明神の祭礼であった。俗に、くらやみ祭といわれる。

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「今夜は、府中の六社明神の祭礼であった。俗に、くらやみ祭といわれる。」
―司馬遼太郎『燃えよ剣 上巻』より

稲城市から川を隔てて隣の府中市。その府中に位置する大國魂神社では、
この時期、年に一度の例大祭「くらやみ祭」が開催されます。
 
元々は神の御霊を移した神輿が人目に触れないように
明かりを消したことから「暗闇祭」と称されたとのこと。
その歴史は古く、武蔵国の国府が置かれていた頃からともいわれ、
司馬遼太郎が土方歳三を描いた小説『燃えよ剣』にも登場します。

メインの神輿渡御は5月5日ですが、3日・4日に行われる競馬式や
万燈大会も見ごたえ十分。山車巡業では、宵闇の中にいくもの
山車が列をなし、提灯の明かりの中、おかめやひょっとこ、
狐などの面をつけた子どもたちが舞う姿が幻想的で、
夢と現のあわいにいるような、なんともいえない心持ちになります。
 
さすがに大きなお祭だけあって、露店の数も圧巻です。
神社境内をびっしりと露店が埋め尽くし、そこかしこから
漂ってくるいい匂い…。昔ながらのたこ焼きやあんず飴もあれば、
日本全国、いや世界各国料理の屋台が並び、あれもこれもと
つい目移りしてしまいます。

それにしても、屋外で飲むビールってどうしてあんなに
美味しいのでしょう。時に温くて泡ばかりだったとしても。

いつでも行ける、という近さゆえに、足を運び損ねている場所って
あると思います。大國魂神社の創建は西暦111年、なんと弥生時代後期。
そんな歴史的な神社がすぐ近くにあるのに、見逃しているとしたら
もったいないですよね。

「もう『くらやみ祭』は終わってしまったし…」という方。
ご心配なく。七月には「からす団扇」を頒布する「すもも祭」、
九月には栗を売る屋台が多く出る「秋季祭」、そして十一月には
商売繁盛を願う「酉の市」と、大國魂神社の祭事はこれからも盛り沢山です。

最後に。大國魂神社の境内には松が一本もないそうです。
さらに府中では、正月に立てる門松にも、松を立てずに
竹ばかり立てる習慣があるとのこと。
これには、大國魂明神にまつわる謂れがあるのですが。。。
お知りになりたい方は、ぜひ図書館で調べてみてください。

参考資料:『大國魂神社の歳時記』監修:大國魂神社・文:桜井信夫 
      T204.5/サ
     『燃えよ剣 上巻』司馬遼太郎 V913.6/シ
     『縁日お散歩図鑑』オオカワヨウコ T386/オ
     『府中の風土記』東京都府中市役所編 T20.45/フ
     『まつはきらい』文:小沢俊夫 T386/オ


17:19
2018/05/02

おてらのおしょうさん

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久しぶりのスタッフコラムに何を書こうか迷ったのですが
昨年度一番の衝撃を書こうと思います。


図書館では、ほぼ毎週おはなし会を開催しています。
カウンターにいるとおはなし会のお話が聞こえてくることがあり
今日はどんなお話かな?とつい耳を傾けてしまいます。

そんな中、お話とお話の間の手遊びに
♪ おてらの おしょうさんが かぼちゃのたねを まきました ♪
と昔懐かしのフレーズが聞こえてきました。

いつの時代も変わらないんだなあと思いながらその歌を聞いていると
♪ めがでて ふくらんで はながさいたら かれちゃって ♪
あれ!枯れちゃうの?
私が知っているのは ♪ はながさいたら ジャンポン ♪ のはず!!

それなのにその後も、

♪ にんぽうつかって そらとんで ♪
えっ!忍法使って空飛ぶの!!

♪ とうきょうタワーに ぶつかって ♪
えっえっ!東京タワーにぶつかっちゃうの!!

♪ ぐるりとまわって ジャンケンポン! ♪
やっとジャンケンなの!?

まさか、こんなことになっているとは…衝撃でした。
近くにいた20代のスタッフに聞いてみると
同じく驚いていたのですが、よく聞くと忍法を使って
空は飛んでいたとのこと。

そうなると、ここ10年で東京タワーにぶつかるようになったようです。
それからインターネットでいろいろ調べてみましたが、
宇宙人に遭遇するバージョンや救急車で運ばれるバージョン、
地域性が強いものなど様々あるようでした。

スカイツリーではなく東京タワーにぶつかるところに
なぜか親近感?安心感?を覚えたものの、
10年後20年後にはどんなフレーズが増えているのか
衝撃ながらも、今からとても楽しみになりました。


08:35
2018/04/19

我が家にやって来た小さなAI

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ある日のこと。

我が家に小さなAI (Googl●ホーム)がやって来ました。
家族の勤務先のイベントでの賞品。
不意の来客。新しい物好きな家族は嬉しそうですが…

リンゴ印のスマートフォンに付いてくるsir●さんもシャットアウトしている私。
なぜって自分の趣味趣向や行動が果てしない所まで飛んでいるんじゃないかな、
思いもよらぬ情報まで漏れてしまうんじゃないかな・・・と、
掴みどころのない不安を感じるのです。
家族は「使わない不利益の方が多いんじゃないの?」と笑っています。


数日後Goog●ホームはリビングに接続されました。
家族が話しかけると天辺がカラフルに光って返事が。
なんだか面白い。
私の声も音声登録。
お手並み拝見しなくちゃね。・・・魂を売ってしまったような感覚がまだかすかに。

質問力も試されます。
まずはお天気、グルメ情報、行楽情報。すぐにネタは尽き。
「何をしようかな?」と聞くと「ホットケーキをひっくり返す練習をしてはいかがでしょうか?」だって!


先日、黒柳徹子さんが初代アイボ(ワンちゃん)を連れてテレビ出演されていました。
アイボは18歳。驚いたことには、飼い主の徹子さんにとても懐いている仕草。
ただのオモチャでもロボットでもなく人格が感じられました。


昨日の朝、我が家のAIさんに「おはよう!」と声をかけたら、
「おはようございます。今日の稲城のお天気は・・・ 気温は・・・ NHKの今朝9時のニュースをお伝えします。・・・・」 と少し成長?
リクエストするとラジオも流れます。
細かい操作要らずで便利。


こうやって少しずつ一般庶民の家庭にAIが進出していきそのうち逆に操作されてしまう・・・なんてSF小説みたいに考えたり。
笑われちゃいそうですが。
面白がって使っているうちに我が家の優秀な秘書になるかもしれません。

よーし、色々と機能アップを試みてみよう。
我が家で一番面白がっているのはわたしだったりして!


11:00
2018/04/06

高校に行ってきました!

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先日、仕事の休みを利用して、自分が通っていた高校に行ってきました!
高校に行くのは約5年ぶり…。

私が高校生の時は、校舎建て替えの関係で高校時代の半分をプレハブで過ごしました。
なので、新しい校舎になって初の高校訪問でした!

久しぶりに見た高校は自分が通っていた学校とは思えない程、きれいで開放的な学校になっていました。
また5年も経っていると、高校だけでなく高校周辺の街の風景もずいぶん変わっていました。
もちろん、変わっているのは校舎や街の風景だけではありません。
高校の先生たちも多く入れ替わっているので、私が当時お世話になった先生がいるのか…少し不安でした。


しかし、受付で入校手続きを取っていた時、ばったり知っている先生に遭遇したのです!!
これには、私も先生もびっくり!
その先生と少し話をした後、校内を案内してもらいながら他の先生にも会いに行きました。
まだ知っている先生が数名でも残っていて、少しホッとしました。
その先生たちと高校当時の話や現在の話までいろんな話をしました。
話に夢中になるあまり、気づけば2時間経っていました!!
でも、当時聞けなかった話もたくさん聞くことができ、とても楽しかったです。


12:00
2018/03/06

「運命⁉」

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  現在、我が家のおにゃんこは5にゃん。今年の1月、運命に導かれるかのように1にゃんこの仔猫が家族の一員になりました。

  その運命の出逢いとは・・・・・

  一番目小太郎と4番目の小麦を譲り受けた先の保護団体のホームページの里親募集の1枚の写真。生後2ヶ月の美人な黒猫さんに娘が一目惚れをしてしまい、何日か悩んだすえ里親を希望し、その3日後に我が家にやって来ました。
  美人さんなので小野小町から小町と命名。しっかりとしていてとても賢い仔猫で、小春姉さんのチエックも2日ほどでパスをして、晴れて先住おにゃんこの仲間に入ることに成功。

ホッと安心しながら、小町の予防接種の為に動物病院に連れて行くと、何と小町はその病院で保護された後、保護団体に移されていた仔猫だったのです。

それも病院で保護されていた時に、4番目の小麦の避妊手術、自分で勝手に抜糸を行い再手術と何度も通っていて、ニアミスしていたのです。
確かに先生が仔猫を2匹保護していると言われていた!

保護された場所は前に住んでいた近くのブルーベリー畑だと聞き再度驚き。

そして2ヶ月なのにしっかりとして賢いのは、ブルーベリー畑にはハクビジンやタヌキがいて、いつも生命の危機にさらされ気の抜けない生活を送ってきたからだろうと。保護されてからも3週間も人間に慣れず、畑に戻されかけた時にやっと心を開いたので、保護団体に移されたという経緯を聞いて、運命を感じた次第です。

  今は自分で抜糸するほどのジャジャ馬娘小麦を師と仰ぎ、先輩おにゃんこのご飯を奪ったり、人間の食べ物を掠め取ったりの小麦小町ちびっ子ギャングになってしまいました・・・。

でも、嬉しいのは5にゃんこの仲が更に良くなり、皆で大騒ぎしては疲れて寄り添って寝ています。

幸せを運んでくる運命の仔猫、小町だったのです。


18:54
2018/03/06

伝統を継ぐ者

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今回訪れたのは武蔵野の小京都として栄えた埼玉県の小川町。格子組のある商家や土蔵が往時の面影を
とどめている趣のある町です。ユネスコ無形文化遺産登録の幟がたつ昭和レトロな建物に惹かれて入っ
た先は、和紙体験学習センターでした。庭先で水仕事をされている女性との出会いから貴重な紙すきの
話を伺うことができました。

紙漉き体験ができるこの建物は、昭和11年に和紙の研究施設として埼玉県製紙工業試験場として建設され、
大手製紙メーカーより博物館に所蔵したいと申し出があるほど歴史的な価値があるものだそうです。徳川
家康の関東入府で江戸の町は100万人を超える大都市となり小川町を中心とした一帯は紙の消費を一手に
引き受ける一大産地へと成長、産地全体で1500人ほどの労働者が紙漉き業に従事したと云われます。紙す
きの全工程や歴史の説明を受けながら、展示ケースの中身を指さした先に、偶然にも発見がありました。

【 いやだ いやだよ 紙すきや いやだ 夜づめ 早起き ひまがない ヨカコイ ヨカコイ … 
     はれた はれたよ 晴天晴れに ピッカリ 千両の 紙を干す ヨカコイ ヨカコイ  … 
     すいた もうけは かんだのように 問屋に しぼられる ヨカコイ ヨカコイ 】

「紙すき歌の全部の歌詞がこんなところにあったなんて!」

紙漉き職人の祖母が口ずさむ鼻歌を、幼少のころよく耳にしたそうです。歌詞をきちんと教えてもらって
おけばよかったと半ば諦めていたようで、思わぬ発見に気をよくした彼女に、紙すき歌を一節歌っていた
だきました。苦労して漉いた千両の価値がある紙も、その儲けはみな問屋に搾り取られるという内容の歌
です。真っ暗なうちから起きだし冷たい水を相手の作業を強いられた両手を見ながら育ったこともあり、
紙漉き業を引き継ぐことに若いころは正直躊躇があったそう。

「結局DNAなのかしらねぇ」

笑いながらトロロアオイの根を裂く作業に戻っていかれました。清々しい覚悟に触れる一時でした。

施設の庭にはトロロアオイが植えてあります。花オクラと呼ばれるトロロアオイは紙づくりにはとても
重要で、紙を漉くときに必要な粘り「ネリ」をその根を裂き、叩くことで取り出します。小川町立中学校
の3年生は、卒業式に自身で漉いた卒業証書を受け取るとのこと。素敵な恒例行事があるものです。
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