| 2009/12/11 | スタッフのおすすめ本!(12月) | | by 図書館スタッフ |
|---|
書名:ボックス!
著者:百田尚樹
請求記号:913.6/ヒ
鏑矢(カブ)、と優紀は幼なじみ。優紀の転校で二人は別れてしまったが、
同じ高校に入学したことが分かり再会した。
カブは中学からボクシングを始め、高校でもボクシング部に所属する体育科。
一方、優紀は特進クラスで、学年二位の成績を持つ優等生。
そんな優紀をカブはボクシング部に誘うが、運動をしたことがない優紀はとまどう。
高校生のアマチュアボクシングを軸に、
タイプの違う二人が、「出会い」「憧れ」「葛藤」「とまどい」「別れ」を経験していきます。
リング上で風のように舞う勘の鋭いカブの躍動感が、目の前に迫ってきます。
自分を厳しく見つめ、努力を惜しまず鍛え上げていく優紀の精神に、心を打たれます。
試合場面は、迫力ある、しかしながら淡々とした文章で表現され、
読み進むうちに、ジャブ、ストレート、フック!などと
自分がボクシングをやっている気分になります。
ボクシングをしたことがない私でも、相手と戦っていました。
また、ボクシングは単なる殴り合いではなく、
神聖なスポーツである、ということを教わりました。
練習は孤独で、地道な苦しい運動の繰り返しです。
努力無くしては、強くなれません。
表だって派手に見える物は、スポーツであれ、何であれ、
実は、地道な努力が底知れぬ力になる、ということを再確認しました。
顧問の耀子先生やマネージャーの丸野(こちらもある意味両極端の二人)、
ボクシング部の先輩達、監督、他校のライバルの選手、
彼らの存在によって二人は大きく成長し、変わっていきます。
しかし、目に見えない根っこの部分は変わりません。
相手を大切に思いやる心を 壊すことなく持ち続けている二人。
カブは、そんな同じ心を優紀も持っていることを知っていたから、
彼にボクシングを勧めたのだろうかと、ふと思いました。
この冬休み、こたつにでも入って、ボクシングに熱くなってみませんか。
タイトル:ブリキの音符
著者:片山 令子/文 ささめやゆき/画
請求記号:726.5/カ
私にとって、社会人になってから絵本の魅力に気付くきっかけを作ってくれた1冊です。
それ以来何かあった時もなかった時も、ついページをめくる機会が多い1冊ですが
そのたびに、自然と元気を貰えます。
著者の片山令子さんの言葉には、不思議な静けさがあり、すとんと心に入ってくるように感じます。
ささめやゆきさんの、こってりしているけれど、
透明感がある絵は好き嫌いが分かれるかもしれませんが
両者の織りなすハーモニーはぜひ、一度手にとって頂ければと思います。
私が持っているのは1994年に出版された第1版ですが
書店にも見当たらず、小さな絵本専門店でやっと手に入れた記憶があります。
それ以来書店でも見ることなく、もう出回っていないのかと思っていたら、復刊されました。
図書館で所蔵しているのは、2006年に改稿・新装されて復刊されたものです。
詩集・画集・絵本 色々な性格を持っている1冊です。