| 2015/01/23 | ティム・バートンの世界展に行って | | by 図書館スタッフ |
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私の忘れられない本の一冊に、ロアルド・ダールの
『チョコレート工場の秘密』があります。
小学生の頃、担任の先生が教室で毎日少しずつ読んでくれました。
私はワンカさんのチョコレート工場のめくるめくお菓子よりも、
その前の、チャーリーがチョコレート工場に行くまでの部分に
毎日ハラハラドキドキしていました。 チャーリーは金色の券を手にして、
チョコレート工場へ行くことができるのか。
貧しい家に生まれたチャーリーは、一年に一度のお誕生日にしか
チョコレートがもらえず、でもその日はすぐ近く。
家族みんながこの日のために少しずつ貯めたお金で、
チャーリーにチョコレートをプレゼントする。
そして、家族全員が見守るなか、チョコレートを開封する。
誰もが金色の券が入っている事を願いながら…
この作品を『チャーリーとチョコレート工場』のタイトルで映画化したのが
ティム・バートン監督です。
色彩豊かな映像でワンカさん(映画ではウォンカさん)のチョコレート工場が
表現されていました。おかげで、すっかり忘れていたワンカさんの工場の
素晴らしいお菓子の数々を堪能する事ができました。
この作品がきっかけで、ティム・バートン監督の作品に興味を持った私は、
先日六本木ヒルズで行われていた「ティム・バートンの世界展」に行って来ました。
(もう終わってしまいましたが)
メモ帳や紙ナプキンに描かれた、ティム・バートン監督の絵。
立体作品。写真の作品もありました。
周りからは「かわいい」なんて声も聞こえてきましたが…
私は正直怖いと思いました…
何か、見てはいけないものを見てしまったような…
いつもは見ないように気をつけている、影に隠れているものを見てしまったような…
帰りに映画のグッズのウォンカさんのチョコレートをおみやげに買いました。
五感を刺激された、楽しい一日でした。