| 2009/11/12 | あ・な・た かわりはないですかぁ | | by 図書館スタッフ |
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毎年寒くなってくると編み物がしたくなる。
家庭科全般苦手な私だが、編み物だけは別。
おさんどん付きなら、一日中でも編んでいたいくらいだ。
子どものものならあっという間に編めるが、大人のものだとそうはいかない。
それにせっかく手間隙かけて編むのだ。
めったにお目にかかれないようなすごいのを編みたいではないか。
なんて、意気込みだけがすごすぎるためか、ここ何年かは途中まで編んで春になってしまい、
そのままお蔵入り、また秋には違うものを編む、また放置、を繰り返していた。
もう当分編むのは止めておこうと思っていた昨年末、
返却された本の中に『ニットコンチェルト』(嶋田俊之著)を見つけた。
表紙のフェアアイルのセーターがとても素敵だ。
ひきこまれるようにめくってみると、どのページの作品も繊細で美しい。
すかし編みのショールも多彩な色使いのフェアアイルのセーターも
編みこみ柄の凝ったアランセーターもため息がでてしまう。
こんな素敵な一冊に出会ったのは初めてだ。
眠らせようとしていた「編み物好き」の魂に一気に火がついた。
とりあえず年賀状で「今年こそセーターを編む!」と勝手に宣言した。
とはいえ、そこは私のこと、毛糸を買い、図柄を決め、
ゲージを取ったところで暑い季節になってしまった。
たまたま10月にNHKで放映されている『おしゃれ工房』に
嶋田俊之氏が講師として出演されていた。
めったにテレビを見ない私が、何気にスイッチを入れたらその番組だった。
何たる偶然、何たるご縁。年頭の「今年こそ・・・」の言葉を思い出した。
嶋田先生に大きく背中を押されたようで、いそいそと編み針と毛糸を探し、編み始めた。
大丈夫、今年はまだ終わっちゃいない・・・
というわけで、毎日せっせと編んでます。
一段編むのに16分。「そんなにがんばってるのにまだそれだけ?」という家族のそしりにもめげず。
必ず完成させて図書館へ着ていきます。楽しみにしていてくださいまし。