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2014/10/31

宇宙を知ることは過去と未来を知ること

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館スタッフ
みなさんは「はやぶさ」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
「新幹線のはやぶさ」でしょうか、「鳥のはやぶさ」でしょうか。
どちらも美しい流線形と速さを持ち合わせた格好いい「はやぶさ」ですが、
私は2010年に地球へ帰還した「小惑星探査機はやぶさ」を思い浮かべます。

ドラマチックな展開と、数々の新しい技術に挑戦して一躍有名になった
小惑星探査機はやぶさのミッションには、打ち上げ前から注目していました。
その後継機にあたる「はやぶさ2」の打ち上げが今年11月30日に決まりました。
打ち上げは種子島宇宙センターから、先日打ち上げ成功した気象衛星「ひまわり8号」
と同じH-ⅡA型ロケットで行われます。

「はやぶさ」の成功があった今ではそう多くないと思いますが、
“宇宙開発に莫大なお金を投じても、自分たちの生活には関係ない”
そう思っている人もいるのではないでしょうか。
気象衛星など自分たちの生活と関わりのあるもの(天気予報)ならばともかく、
宇宙に行って石を持ってくるなんて・・・と。
ですが、宇宙を知ることは地球の過去と未来、私たち人間を知ることにもつながる
となったら、少し興味を持ちませんか?

宇宙空間にある物質は、地球のように熱を加えられたり、空気による風化がなく、
誕生した時のまま真空状態で保存されています。
もちろん何らかの影響はうけているでしょうが、地球の石よりも原始的な状態です。
その石を調べれば地球を構成する物質のおおもとがわかり、
地球誕生の謎が解けるかもしれません。
逆に、地球のような星が砕け散ったものがあるかもしれません。
それを調べることが出来たら、地球の未来を推測できます。
有機物がどのように宇宙空間に存在しているかがわかれば、私たち人類誕生の謎を
解くカギになるのです。

また宇宙開発で得られた技術は、身近な製品に取り入れられています。
その利用は寝具や形状記憶、エアバック、GPS、防音・防火布、医療器具など
多岐にわたります。
「はやぶさ2」にも多くの技術や発見による成果が期待できそうです。
ミッションスケジュールは、2014年 打ち上げ、2015年 地球スイングバイ、
2018年 小惑星到着・サンプル取得など、2020年 地球帰還という
6年間の予定になっています。

打ち上げとミッションの成功を祈りながら、宇宙開発について調べてみてはいかがでしょう。

【参考】
小惑星探査機はやぶさ2特設サイト
http://fanfun.jaxa.jp/countdown/hayabusa2/
『小惑星探査機「はやぶさ」の奇跡』的川泰宣/著 PHP研究所
『はやぶさ、そうまでして君は』川口淳一郎/著 宝島社
『小惑星探査機「はやぶさ」の超技術』 はやぶさプロジェクトチーム/著 講談社
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