書名:誰でも手話リンガル
著者:松森果林
出版社:明治書院
請求記号:378.2/マ
政府の記者会見の傍らで手話通訳が行われていたり、
大学の講義に手話を行う学校が増えていたり、
最近では徐々に手話が音声言語と同じように、もうひとつの意思疎通の手段として
とらえられるようになっています。
英語ができればいろいろな国の人たちと話ができるように、
音声言語でも手話でも会話ができれば“聞こえる、聞こえない”に関係なく、
幅広い人たちとコミュニケーションができます。
そんな“聞こえて手話もできる=手話リンガル”の楽しさを教えてくれるのがこの本です。
手話によるコミュニケーションは、声を使う会話にない楽しさがあります。
例えば、手話であれば閉まった窓を挟んでも話ができるし、
水の中でも自由に意思疎通ができます。
また手の動きを見ないと話がわからないので、必ず顔を合わせて話すために親密度も増します。
さらには指や手を盛んに動かすので、脳の活性化につながるかも・・・という話まで及んでいます。
手話はやってみたいと思う人は多いものです。
でも難しそう、と思う人がほとんどでしょう。
しかしこの本を読むと“意外と簡単かも”と思えてきます。
実際に使う簡単な会話をイラスト入りでわかりやすく説明しているので、
基本的な会話を身につけることができます。
そうなると、実際に手話を使って会話をしたくなってきます。
そして、気がついたときには「手話リンガル」になっている。
そんなことが期待できる1冊です。
書名:がばいばあちゃん 幸せの教え
著者:島田洋七
出版社:ヴィレッジブックス
請求記号:159/シ(第三図書館所蔵) 全ての家庭に1人、がばいばあちゃんを!
貧乏を厭わず、笑顔を忘れず、ふとくふとくたくましく、
常に前向きに生きる佐賀のがばいばあちゃん。
芸人・島田洋七は、小学校2年生のときに母と別れ、
その後8年間をばあちゃんと一緒に過ごしました。
この本はその時に過ごしたばあちゃんとの日々を語ったもの。
「ホンマにこんな漫才みたいなかけあいを毎日やっとんたんか・・?」
と思ってしまうほど、爆笑連発の生活が書かれています。
例えば、ばあちゃんの手作り保存食にきゅうりをつかった
“がばい漬け(洋七少年命名)”というのがあるそうです。
作り方は簡単。1センチくらいに切って塩に漬けて水気を抜いて、また塩をして
水気を抜いて、と繰りかえして1年保存できる。
食べたいときに出して水気を切って、ごま油としょうゆと白ゴマをかける。
あぁ美味しそう。ばあちゃんが作ってる姿まで見えるようです。
読んでるだけで、ばあちゃんと幼少の洋七少年が、肩を並べてきゅうりを切ったり
漬けたりする和気あいあいとした姿が浮かんでくるではないですか。
そんな洋七少年、曲がったきゅうりを手にしてばあちゃんに言いました。
「ばあちゃん、輪切りにするの難しいよ」
「じゃあ、切るときお前が回れ」
・・・どうしてこの返しがくるのでしょう。
ひたすら電車の中で笑いをこらえました。
ユーモアという表現では足りない、がばいばあちゃんの前向きな言葉ですが、
ばあちゃんが持っていた信念と、貧乏の中でこそ生まれた大切な生き方を
笑いのなかにそっとしのばせて教えてくれます。
笑いありツッコミあり、そして思わずじんときてしまう言葉あり。
家庭に1人、がばいばあちゃんを!はできませんが、
この本なら、開けばいつでも笑顔のばあちゃんに会うことができます。
本当におすすめの1冊です。