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 火~土曜日:9:00-18:00
 日曜日:9:00-17:00
 

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2011/02/12

わたしと図書館

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館スタッフ
昭和48年(1973年)、私が稲城市に勤めた4月には、
まだ図書館がありませんでした。
同年6月16日、中央文化センターが開館し、3階の図書館も貸出業務が始まりました。
稲城市で初めて図書館が出来たのです。
職員は、区部から館長として来た男性職員と新卒の女性職員3名。
何もかもが初めてで、まっさらで、体当たりの図書館運営でした。
起案は?図書の選択は?備品の購入は?社会人一年生には難しい仕事です。
挙句に図書の納品の日は、なぜかエレベーターが使えず、
3階の図書館まで人間の鎖になって、バケツリレーよろしくみんなで持ち上げました。
(若かったなぁ)

約1万冊の蔵書で開館した図書館に、まず好奇心の塊の子どもたちが押し寄せてきました。
開館を待ち望んでいた地域文庫に団体貸出したこともあって、
3日目には児童室の書架はがらがらになってしまいました。
子どもたちにとってもうひとつの魅力は、エレベーターです。
稲城にはじめて出来た誰でも使えるエレベーターは、子どもたちの格好の遊び場でした。
この子どもたちを追いかけるのもカウンターの仕事の一つでした。
貸出はブラウン方式で、児童室はしばらくの間、返却日のトレーの中を名前順で並べていました。
常連さんの名前を職員が覚える頃には、子どもたちといろいろ話をすることになります。
「大きくなったら本を書きたい。書いたらこの図書館に置いてくれる?」と読書好きなK君、
「私は、保母さんになるんだ」面倒見の良いYちゃんは、教えてくれました。

2年後には、初めて出来た分館(第二図書館)に、一年後輩のUさんと転勤しました。
今度は、ランド通りの子どもたちが利用者のメインです。
次から次へと面白い本を求める子どもたちに、すっかり鍛えられたUさん。
児童奉仕を重点に地域に根ざした図書館奉仕を展開しました。
その後は、第一・第三・第四・第二と総ての分館を巡って、地域の皆さんの図書館員として
カウンター業務をこなしてきました。

そして、この3月31日に定年退職します。
図書館のお姉さんから、図書館のおばあさんになれたのも、
地域の皆さん(文庫の皆さん)や、私を支えてくれた同僚・家族のおかげです。
感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
20:06