小さい頃は苦手だったのに、大人になってから
好きになった食べものってありませんか?
味覚が変わったと言えばそれまでですが、あんなに嫌っていたのに
不思議になるくらい大好物になってしまうことがあります。
私の場合、今まさにはまっているのがアボカドです。
昔はあの舌触りと味のない味とでもいうような独特の青臭さが苦手で
サラダに入っていてもよけていたのですが、
ある時知らずに食べた料理に入っていたらしく、何この新しいおいしさ!と、
以来やみつきになってしまいました。
森のバターといわれるアボカドですが、野菜なのか果物なのか、おかずなのかデザートなのか、
調理法に迷う代物ではあります。
けれど、サラダくらいしか思いつかなかった私の目を開かせてくれたのが、
図書館で借りた『アボカドのちから』(日東書院本社)という本なのです。
前菜やどんぶり物、おかずからデザートにいたるまで、
ありとあらゆるアボカド料理が紹介されています。
あまりにもおいしいので、書店を探し回って購入してしまいました。
そんなわけで、今では冷蔵庫に必ずひとつはアボカドが鎮座しています。
味だけでなく、見た目はゴジラみたいなのに切ってみるとなんとも鮮やかな黄緑色という
意外性のあるところも気に入っています。
ちなみに。
小さい頃好きだったのに何らかの原因で嫌いになり、
今でも苦手な食べものというのがいくつかあります。
ひとつはキウイフルーツ。
おいしくて調子に乗って食べ過ぎた結果、舌がしびれだしなかなか治らず、
それ以来キウイを見るとそのしびれた感覚が舌に甦ってきて、どうしても食べたくはならないのです。
もうひとつは、サラダに入っているクルミ。
小学校の頃初めて給食に出たのですが、そのときの私はクルミというもの自体
あまり食べたことがありませんでした。
そのため「わーい、大きい干しぶどう入ってる!」もぐ…「…苦っ!何これ!」
という悲しい思い出になってしまいました。
ドレッシングでよく見えず、甘いと思って食べたぶん衝撃も2倍で、
献立表を見て初めてクルミの存在に気付く、という有様でした。
“食”にまつわる思い出。あげだしたらきりがありませんが、みなさんはいかがでしょうか。