『
佐藤愛子の役に立たない人生相談』
著者:佐藤 愛子
出版社:ポプラ社
請求記号:159/サ
資料コード:611857496 他
今回この原稿を書くにあたり、どの本にしようかと迷うこと数日…いや数週間。
図書館の「人生相談」の特集展示で見かけたこの本の表紙に目を奪われて、思わず手に取りました。
佐藤愛子さんと言えば、御年100歳の小説家でベストセラー作家。直木賞や菊池寛賞も受賞しています。
表紙には佐藤愛子さんの弾けるような笑顔に、吹き出しには「佐藤愛子の役に立たない人生相談」の文字。
役に立たない人生相談って何?どれだけ役に立たないの?と興味を持ち、本を開いてみました。
20歳のアルバイト学生が「人生に夢は必要?」と聞いていたり、20代の女性が彼氏の悩みを相談したり、30歳の主婦が母親の干渉について相談したり、45歳の母親が中学生の娘がどうすれば勉強に本気になってテストの点数を上げられるようになるか相談したり、62歳の主婦が「定年退職した夫がうっとうしい」と相談したり、75歳の男性が「老いらくの恋」について相談したり、あらゆる年代の人の悩みに、佐藤愛子さんが時に厳しく、時に温かいユーモアあふれる回答をしています。
佐藤愛子さんの顔のイラスト付きでズバッと答える一言は、「あんた、ナニ寝言いってんの!」「こりゃあかん!もう手オクレです。」「よくよくヒマなんだねえ、あなたは。」「そんなことでガタガタいいなさんな。」など、痛快で清々しくもあります。
タイトルに「役に立たない」とことわりを入れてますが、一度悩み始めると延々と悩み続けることもある私には、「こういう考え方もあるのか…!」と、目から鱗が落ちる思いです。
佐藤愛子さんのような人が身近にいたら、悩んで落ち込んでる時にズバッと言ってもらいたいな…と思います。
2巻目の『役に立たない人生相談 2』も出版されており、図書館に所蔵しています。
こちらはまだ読んでいませんが、近々借りて読んでみようと思います。
図書館には佐藤愛子さんの小説やエッセイも多数所蔵していますので、ぜひご覧ください。
エッセイとお悩み相談の展示コーナーもあります。

参考資料
『
役に立たない人生相談 2』
著者:佐藤 愛子
出版社:ポプラ社
請求記号:159/サ
資料コード:612013133