タイトル: 『どのはな いちばん すきな はな?』
著者: いしげまりこ ぶん わきさかかつじ え
出版社: 福音館書店
資料コード: 612215596他
請求記号: E1/イ
3月も中旬に入り、ようやく冬の寒さが緩んできました。くすんだ色だった風景も,花壇やプランターの花々の鮮やかな色に縁取られるようになりました。やっと「春が来た!」という感じです。
春になったら、いつも読みたくなるのはこちらの絵本、『どのはな いちばん すきな はな?』です。
白い表紙に鮮やかな花の絵が印象的なこの絵本は開くと、画面いっぱいのビタミンカラーの美しい花があらわれます。描かれたのは脇阪克二(わきさかかつじ)さん。フィンランドのマリメッコ社ほかでテキスタイルデザイナーとして活躍されてきた方です。庭先で咲く花々が軽やかで美しい色とりどりの色彩で、力強く描かれています。
“ぱーっと”、“ぴゅーんと”、“ぐん ぐん ぐーんと”、“おおきく おおきく”などと、ダイナミックな花の絵にそえられた文章にも勢いがあります。春をむかえた喜びがほとばしるかのようです。
一方で、白い釣鐘型の花には“りん りん りーん”、風にそよぐ花には“ふんわり そよそよ”だったり“ゆうらり ゆうらり”とやさしいことば。声に出して読むと、そのやさしさがこころに沁み込みます。
“さいたよ いっぱい はな いっぱい
どのはな いちばん すきな はな?“
最後のページのことばです。
私たちは、日々、身近な風景の中にある花々に季節を感じたり、癒されたり、なぐさめられたりして過ごしています。どうぞこの絵本を開いて、力強くも美しい花から幸せと喜びを受け取ってください。