| 2014/10/17 | 砂の彫刻展を見てきました。 | | by 図書館スタッフ |
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先日、横浜で開催されている「ヨコハマ砂の彫刻展」に行ってきました。
砂の彫刻とは、砂を固めてピラミッド状に積み上げた塊から彫り上げられた彫刻作品の
ことで、砂を固めるのに使うのはなんと水だけだそうです。
今回は鳥取砂丘から1000トン以上(!)の砂を横浜に運び、会場で砂像アーティストの
方たちが一から創りあげた迫力のある作品が展示されていました。
会場に入ると2メートルはありそうな竜と鳳凰の砂像が出迎えてくれます。
日本、中国、韓国の世界遺産や歴史的建造物や人物がテーマとなっていて、
まずはハングル文字を作ったという李氏朝鮮の世宗(セジョン)大王の像がある韓国ゾーン。
「朝鮮通宝」という通貨の像と南大門などとあわせて高さ約3メートル横約5メートルに
わたって展開される見応えのある展示です。
続いて中国ゾーン。高さ約3メートル、横約6メートルの規模で万里の長城と秦の始皇帝、
そして始皇帝の墓を守るために墓の周囲に置いた兵馬桶、紫禁城などが彫られていました。
最後は日本ゾーン。世界遺産の富士山を中心に、左に黒船とそれに乗ってきたペリー提督、
右に開港当時の横浜の風景が展示されています。
とにかく彫刻が細かいことに驚きました。衣服の細かな模様から世宗大王の穏やかな表情や
始皇帝の凄みのある顔、ペリー提督の顔の彫りの深さなど、サラサラとした砂から彫られた
とは思えないような精巧さです。思わずじりじりと作品に近づいて確認してしまいました。
迫力の中に繊細な技が見え隠れする作品が集結している砂の彫刻展。
間近で作品を見られた楽しい時間でした。