梅雨の到来は梅の季節がやってきたということ。梅で保存食を作られる方も多いことでしょう。
梅干し、梅シロップ、梅酒などなど。梅干しに挑戦したいと思っても、土用干しのころお天気が
安定せず、作るのを躊躇してしまいます。
私はもっぱら、材料をまぜあわせるだけでできる梅酒を毎年作ります。
我が家では梅酒をいつも青梅3キロ分仕込むのですが、夏が近づくと前年の残り少なくなった
梅酒を惜しみながら飲むことになります。
そう、夏本番に梅酒を楽しむためには、前年のものを1年以上もたせる必要があるのですが、
家族そろって梅酒好きのため、それがとても困難なのです。
レシピなどを見ますと「最高の飲み頃1年以上熟成」とよくありますが、我が家ではそこまで
待てないと2ヶ月くらいで飲み始め、かろうじて夏に間に合わせています。
2年、3年ものといった古(?)梅酒を楽しむのは夢のまた夢といった有様です。
梅にはクエン酸、リンゴ酸、コハク酸などが豊富に含まれ、特にクエン酸にはエネルギー代謝を
スムーズにし、胃腸のはたらきを活発にする作用があるそうです。梅はアルカリ性食品の王様、
酸性に偏りがちな食生活をバランスよくするためには有効な食品なのです。
ぜひ暑いあつーい夏の日の終わりに梅酒のソーダ割り、水割り等々楽しみたいではありませんか!
というわけで、青梅が入手できしだい、大急ぎで梅酒づくりにとりかかります。
今年の梅は開花が2週間ほど遅れ、そのため小玉傾向にあるとか。今年は6月も下旬になって
から、ようやく梅を入手し、急いで梅酒を仕込みました。
まず梅を洗い、それから梅のヘタをひとつひとつ竹串で取り除きます。3キロ分となると、一生
ヘタ取りを続けているかのような気がしてきます。この工程を終えると心底ほっとします。
それから丁寧に水分を拭き取り、瓶にハチミツと焼酎とともにつけ込みます。
2ヶ月後ということは、8月終わりには飲めるはず。日々の疲れを吹き飛ばすおいしい梅酒、
一日も早く飲めるよう、材料をなじませるため瓶を上下にふる毎日です。