稲城市立図書館で働き始めて10ヶ月位になりますが、市外在住者の私にとっては、
まだまだ稲城について知らないことがいっぱいあります。利用者の方へ、分館のある
場所をご説明する時や、市内各所から中央図書館へのアクセス経路について電話で
お伝えする時など、頭の中に稲城の地図が浮かばず四苦八苦してしまうことも度々
ありました。
しかし、図書館員としては、やはり自分の働く土地のことをもっと知らなくてはいけません。
そこでとりあえず、市内を歩いて土地勘を養うことにしました。といっても、ただ闇雲に歩い
ても意味がないので、市内の図書館関連施設の所在地確認と、趣味の寺院巡りをセット
にしたコースを辿ってみました。
小雨が降る5月のとある一日、午前10時半、JR南多摩駅近くの国宝山医王寺がスタート
地点です。境内にある大きな不動明王像や、伝教大師像、十二神将像などにご挨拶し
出発。中央図書館を右手に眺めながら、長峰・坂浜方面へと向かいます。稲城第5中学
校、向陽台小学校を通過し、稲城中央公園総合体育館の図書館ブックポストも通過。
さらに長峰小学校近くの交差点を曲がり、最初の目的地、権現山宝蔵院に約40分程で
到着しました。宝蔵院は真言宗の寺院で、境内では弘法大師像や慈恵聖観音像を見る
ことができます。毎月28日はご本尊である不動明王の縁日だそうです。
来訪者用の駐車場からは、駒澤学園の校舎を背に京王線の通過してゆく姿が目を楽し
ませてくれます。
宝蔵院を後にすると、今度は鶴川街道を百村方面へと進みます。JRの貨物線の高架を
くぐり、京王線稲城駅近くの樹光山常楽寺に約25分で到着しました。常楽寺は、立派な
山門がある天台宗の寺院です。境内では寛文四年(1664)長沼新田の人々が造立した、
現存する市内最古の地蔵菩薩像や、大きな慈眼平和観音像を見ることができました。
三沢川を渡り、市役所方面へ向かうと、そこには第一図書館があります。
ここから、さらに矢野口方面へ向かい、本日最後の目的地、雲騰山妙覚寺に約20分程
で到着しました。私が訪れた日は境内の修繕が行われていたため、じっくりと見学でき
なかったのが残念です。また、日を改めて訪れてみたいと思います。
この後、妙覚寺の(というより、京王よみうりランド駅の)近くにある第二図書館の横を通り、
JR矢野口駅へ向かいましたが、なんとなく歩き足りなかったので、多摩川を渡り調布駅まで
足を伸ばしました。調布駅着が午後1時30分頃ですから、寺院の境内を見学する時間も含め、
全行程約3時間というのが、今回のウォーキングコースということになります。携行した歩数
計には21,615歩、11.89㎞、917.1kcal(消費カロリー)というデータが残っていました。
ただ、3時間ずっと歩き続けたわけではないので、それほど運動になっていないと思いますし、
調布で野菜炒めとシュウマイを食べさらにビールを飲んだので、歩く前より太って帰るという、
反省すべき結果となってしまいました。