| 2015/11/03 | ヴァーチャルリアリティ体験 | | by 図書館スタッフ |
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久しぶりにお休みが「国立天文台」の一般公開日に当たったので、
三鷹の国立天文台へ行ってみました。
調布駅からバスで10分ほどで到着。
熱心な方は、オープン前から並んでいた方もいるそうです。
一般公開の内容は、おもな観測・実験設備の公開、展示、講演会、それから天体観測会。
難しいことも多いのですが、最近は子どもたちにも楽しめるように、クイズやスタンプラリー、
カードゲーム、子どもたち向けの実験、観測会も行っていて、親子で来ている人も多く、
学園祭のような雰囲気です。
興味関心のあるプロジェクトを見るもよし、なんとなく見て回るだけでも、
知らない世界が広がっていて楽しめます。
展示を見ていると、気さくに声を掛けて解説して下さるスタッフの方がいるのですが、
よくよくお名前を見ると、テレビに出たり、本を出している専門家ご本人だったりするので、
ビックリします。
私が今回注目したのは、「アルマ望遠鏡」。
パラボラアンテナ(白いお皿みたいな形のアンテナと言えば、思い浮かぶでしょうか?)を
大きくするのは限界もありますし、あの曲面を精密に作ることが大変難しいそうです。
そこで考え出されたのが、パラボラアンテナをたくさん使って、大きなアンテナとして利用する、
という方法。小さな魚もたくさんあつまれば、大きな魚のように見えて敵を追い払うことができる…
『スイミー』の絵本を思い出しました。
砂漠にパラボラアンテナがたくさんある様子が、地球ではない他の星のように見えてSF的だな、
と思ったのが興味を持ったきっかけなのですが、これで本当に宇宙のことを探るのですから
ファンタジーですね。
展示会場では、ヘッドマウントディスプレイを使ったヴァーチャルリアリティー体験が出来ました。
実際の観測所はチリの標高5000mという高所。簡単に行ける場所ではないのですが、
このディスプレイを使えば、実際に現地に立っているように映像が見られます。
パラボラアンテナの間を通り抜けながら、星空とアルマ望遠鏡運用の様子を見ることが出来ました。
人間の眼では見られないような宇宙の様子を、アルマ望遠鏡が発見して私たちに伝えてくれるのを
楽しみにしながら、仕事帰りに夜空を見上げようと思います。
ちなみに、iプラザ図書館の今の展示は「宇宙」がテーマの本がそろっています。
講演会(11/7)も小惑星探査機「はやぶさ」に関連したものです。そちらもぜひお楽しみください。
おすすめ図書:『アルマ望遠鏡が見た宇宙』(440/ア) 平松正顕/監修 宝島社