2012/01/27 | 「フェルメールからのラブレター展」を観てきました。 | | by 図書館スタッフ |
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先日、「フェルメールからのラブレター展」を観てきました。
フェルメールは作品≪真珠の耳飾りの少女≫で有名な、オランダ美術の巨匠ですが、現存する作品数は30数点しかないそうです。そのうちの、手紙を主題とした3作品を一度に観ることができる、
貴重な展覧会でした。
フェルメールの絵は、光や色彩、精緻な空間構成などがその魅力であるといわれます。
絵画技法の知識のない私から見ても、≪手紙を書く女≫の、女性が身につけているサテンのリボ
ンや真珠の耳飾り、毛皮でふちどりされたモーニングコートなどは、たしかに光がその輝きを演出していると思える見事なものでした。
そこに描かれた女性の、手紙を書く手を止めてこちらに向けた微笑がほんとうに美しく、見とれてしまいました。
ウルトラマリンブルーが美しい≪手紙を読む青衣の女≫は、日本初公開であるとともに、2010~11年の修復作業後、世界にさきがけ公開されています。また、同時代の他の画家の作品もあわせて観られるので、フェルメールの絵画との違いや、当時の手紙事情(「手紙」は17世紀にコミュニケーション手段として発達し、オランダの室内画のテーマとして新ジャンルになるほど、流行したそうです)についても知ることができました。
3月14日まで渋谷東急・Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されていますので、ご興味のある方はぜひおでかけください。
渋谷は遠いのでちょっと…という方は、その代わりに、iプラザで開催されている「大河原邦男作品展」に足を運んでみてはいかがでしょう。
大河原氏は稲城市生まれで、日本のメカニックデザイナーの第一人者として活躍中です。
有名なアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』や『機動戦士ガンダム』のメカデザイン、最近では稲城のイメージキャラクター「稲城なしのすけ」も、氏がデザインしました。
稲城の市制40周年と、大河原氏のデザイナー活動40周年の両方を記念して実現したこの展覧会で
は、氏の原画や立体作品をご覧いただけます。少しでも多くの原画を観られるように、会期の前期(~2/7)と後期(2/8~26)では、展示作品も入れ替わるそうですよ。
土日を中心に、上映会や講演会などのイベントもあります。
iプラザ図書館でも、関連展示「アニメーションとその周辺」を行っています。
この機会にぜひ、お立ち寄りください。