秋が深まるにつれ、木々が色づきはじめました。
毎年繰り返されることなのに、季節の移り変わりはその都度新鮮です。
昨年と全く同じではない移り変わりの様子に新しい発見をすることもあり、
また、毎年変わらない景色に安堵を感じることもあります。
美しい紅葉と高い空をバスの車窓から眺めていると、
あの苦しいほどに暑かった夏も北京オリンピックも記憶のかなたに遠ざかって感じられます。
むしろ、この秋から冬へ向かう時特有の風のにおいは、
遠い昔にこの地を吹いていた風を連想させます。
10月26日に多摩・武蔵野検定が行われたということで、
2008年度の検定問題を見せていただきました。
100問の問題はなかなかの難物で、全く聞いたことがないような質問もありましたが、
多摩地域への関心を確かに強くしました。
新田義貞が鎌倉攻めに向かう時、徳川家康の棺が日光に運ばれる時、
土方歳三が剣の修行に励んでいた時、
近くで、今と同じようなこの風を感じていたかもしれないと考えると、
タイムスリップしたような歴史のロマンを感じます。
大規模な開発で姿を変えてきたニュータウンには、
ことさらに、遠い過去に思いを馳せることは魅力的ではないでしょうか。