一昔前に、「NOと言えない日本人」という言葉が流行ったけど、
これって日本人の優柔不断な国民性をうまく表した言葉だなー、なんて思っていました。
日本人の性格でよく言われるのが、真面目で勤勉で几帳面。
って、この性格、昨今うつ病にかかる人が多いのもうなずけます。
そんな人たちのために、アサーティブトレーニングというのがあって、
これは簡単に言うと、言いづらいことをやんわりだけど
はっきり上手に相手に伝えるための訓練みたいなもの(だと私は思っている)。
なるほど、元来内弁慶で、思ったことをなかなか言えない
我々にぴったりなトレーニングだと思いました。
ところが、先日、ある大学講師の話で、「6語族」なる若者の存在を知りました。
最近の若者の上司に対する言葉が6語しかないことを表しているそうなんですが、
その6語というのが、
「知りません」、「できません」、「聞いてません」、「言いました」、
「まだです」、「帰ります」、って、・・・言えてるじゃん!!
きっぱりNOって言っちゃってるじゃん!!
しかもこの言葉、最近の言葉かと思ったら、1990年の言葉なんだそうで。
なぁんだ、景気は底なし沼だと実感するずっと以前に、
現代人は現代を生き抜く術を見つけていたわけですね。