赤か青か、運動会の応援合戦ではありません。梨の話です。
梨は甘くて酸味の少ない赤梨系と、汁気がたっぷりで甘みと酸味の
バランスのとれた青梨系に分類できます。
さて、私は岡山県の出身、梨といえばお隣、鳥取名産の
青梨の代表格である二十世紀梨です。もちろん一番好きな梨は
さわやかでジューシーな二十世紀梨。意外にも郷土愛が強いのでした。
というふうに断然、青梨派のはずだったのですが、最近
風向きが変わってきました。まずあまり二十世紀梨に執着
しなくなってきました。幸水、豊水、新高などの赤梨がおいしい!
と感じられるようになったのです。
もともと私以外の家族は、甘いもの、柔らかいものが好きで、
そして酸味のきいたメリハリのある味には、あまり興味がありません。
その家族の絶大なる支持を得ているのが稲城の地の名産、
その名も「稲城」という梨です。
一口、食べるなり「この梨、すごくおいしい。
いつもと違うね。どこで買ったの?」と大絶賛。
8月のお盆前後から稲城の街には「梨」ののぼりが
たち、直販所の所在を知らせてくれます。
そののぼりを巡って、あちこちで梨を買い求めては舌鼓を打っています。
ポピュラーなもの以外に少量、珍しい梨を作っている果樹園もあり、
今まで知らなかった種類の梨との出会いも楽しみです。
私が赤梨派になる日もそう遠い日ではないようです。