若い頃から、多少その傾向はあったかもしれない。
初めて入った映画館から出るとき、反対方向へ歩いてしまったことがあるから。
でも、当時は自分が方向音痴だと思ったことはなかった。
旅行が好きだったから、時刻表と首っ引きで計画をたて、
ガイドブックと地図片手に名所、旧跡を訪ね歩いたし・・・。
(友人たちと一緒ではあったが・・・)
あの頃は地図に対しても苦手意識はなかったと思う。
それが今では私は自他共に認める方向音痴だ。
方向感覚抜群の夫との長年の生活で、少しはあった能力が消滅してしまったのだろうか?
もちろん地図も読めない。
家族と出かけても、ナビは夫や子どもに任せきりで、私はトコトコついて行くだけ。
旅の楽しみ半減だわと思いつつも、地図を理解するのに
ものすご~く時間がかかるのだから、仕方がない。
こんな私が、先日80代の知人と二人で出かけることになった。
初めて行く場所だ。
迷うことがないよう、事前にインターネットで調べ、地図を拡大コピーし、
何度も確認した。
当日も、ランドマークに注意しながら歩き、なんとか無事目的地に
たどり着くことができた。
冷や汗ものの道案内ではあったが、このような経験を重ねることで、
方向感覚は養われていくものなのかもしれない。
方向音痴だからといつも誰かを当てにしていた自分を反省した。
これからは、脱方向音痴めざして苦手な地図にもチャレンジしてみようかと思う。
ルーペ片手にだが・・・。