2013/09/06 | 我慢強い?いいえ、鈍いんです | | by 図書館スタッフ |
---|
ひそかに自分は痛みや熱に強いと自負しております。
若い頃は頭痛もちでしたので、頭が脈動するぐらいズキズキするのですが、
ふらふらと学校や仕事にいっていました。
38℃くらいの熱でしたら、普通に家事や買い物をこなします。
どうしてこんなに無駄にがんばりやなんでしょう?
私は年齢のくっついた4人兄弟の、上から2番目です。てんやわんやの毎日を送る中、
母は私たちが学校に行っているときだけが、一人でほっとできる時間。
熱を出しても顔色もかわらず、食欲のある私は、
少々つらくても「行ってらっしゃい」と見送られて登校していました。
登校後、2時間もたつとなぜか身体のつらさがなくなり、
熱も下がるという基本的に頑健な身体の持ち主だったのです。
痛みや熱を我慢する自分。えらい!誉めてあげたい!と言いたいところですが、
最近、いささか様子が違ってきました。
きっかけは虫歯の治療です。詰め物がとれて大穴があいていても、
虫歯が進行して神経をやられていても、チクッと痛むような気がするぐらいにしか感じず、
歯医者になかなか行こうとしません。
もちろん虫歯は自然治癒しないことなど重々承知なのですが、
しばらく我慢していると痛みも治まり、歯医者に行く気持ちが薄れてしまうのですね。
痛みが忍耐を凌駕して、ようやく治療に行った時には、
虫歯もひどく進行していて、根管治療に至ってしまいます。
「こんなに大きな穴があいているのに、痛まなかったですか?」と歯科医に聞かれて、
「さあ、少し痛む時もありましたが、私は痛みに強いみたいです」と答える私。
「あなたの場合、痛みに強いというよりは、痛みを感じにくいのではないでしょうか?
もっと早くに来てほしいのですが…」と歯科医。
がーん!衝撃です。私は我慢強いというより鈍感だったのか?
痛みを「痛い」と感じず、病状を悪化させてからやってくる悪い患者だったのか?
そういえば、アレルギーをこじらせて耳鼻科に行った時も、
医師に「これはアレルギーの発作ですよ。なぜこうなるまで放置していたのですか?」
と言われたことを思い出しました。
いくつかの事例を経て、我慢すればよいというわけではないのだと、
最近ようやく理解し始めた私です。
というわけで、これからは少しの痛みも我慢せず「痛い、痛い」を連呼して、
まわりに迷惑をかける所存でございます。めざせ、脱鈍感!