| 2010/02/08 | 栗・Chestnuts・栗子・marron・률 | | by 図書館スタッフ |
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最近、お菓子に「栗」が使われているのをよく見ます。
かたや、昔から街中でよく、栗を売っていますが、あれはなぜでしょうか?
以前から不思議だなーと思っていましたが、海外でもやっぱり栗を売っている事に気づきました。
私が見たのは、(当たり前ですが)中国、韓国、フランスです。
←他の国でも見かけられた方は図書館へ是非ご一報ください!(^^)!。
フランスでは、突然目の前に大きな男の人が飛び出してきて、
「ヤキグリダー」と叫ばれ、一瞬何のことか分かりませんでした。
きっと、売っているのを見た日本人が口々に「焼き栗だー」と言うので、
覚えられたのだと思いますが、「だ」ではなく「焼き栗です」と覚えてもらいたかったですね・・・。
図書館で「栗」について調べてみたところ
(世界大百科事典/平凡社・果樹園芸大百科クリ/農村漁村文化協会)、
原生分布温帯地域で12種類くらいで、実を食用としているのは、
4種でアメリカグリ・チュウゴクグリ・ヨーロッパグリ・ニホングリのみだそうです。
このあたりは街のクリ売りのともつながる気がしました。
しかし発祥まではまだ分かりません。継続調査していきたいと思います。
古くからクリは栽培もされていたようで、
食べ方や迷信などいろいろないわれも分かり、楽しかったです。
食べてばっかりでなく、そのものについて知ることも必要だなと思いました。
ただ、"クリ"ということばが短いので、図書館で本を探すとき、
分類(平たくいうと、ジャンルの番号、といったところでしょうか)を入れるなど、
ちょっと工夫が必要でした。
そんな中「栗の樹」という小林秀雄氏の随筆が見つかりました。
読んでみるととても短い章で、でもタイトルにされるくらいに意味の深いお話で、
それを見つけられたことが嬉しかったです。
街で売っているクリで、わたしが一番美味しいと思ったのは、
京都の某坂で売っている山栗です。
買ってすぐ、歩きながら食べ、すごく美味しかったので、引き返してもう一袋買いました。
年中売っているものではないと思いますが、だからこそのオススメです。