南多摩駅も半分高架になりました。
駅舎は変わりませんが、トイレはとてもとても綺麗になりました。
しかし、そのトイレの案内を聞いて、やっぱり違和感を覚えました。
「左がたきのーといれです」というアナウンスです。
おそらく、いえ絶対『「多機能トイレ」です』と言っている(と思われる)のですが、
どうしても「タキノオトイレ」つまり「滝のトイレ」ですと聞こえてしまうのです。
これは、6年前に初めてこのアナウンスを聞いた時から始まっているのですが、
自分ではだいぶ聞き慣れて「多機能トイレ」と聞こえるようになっているつもりでした。
しかし、南多摩駅では、エレベーターの乗降時にすぐ近くで聞こえるために、
久しぶりに「滝のトイレ」を意識したのだと思います。
「滝のトイレ」なんて、おかしいとは思うのですが、
最初に「ふうん、ずっと水が流れているトイレかな」なんて思ってしまったことも、
このアナウンスが正しく聞こえない原因があるとは思います。
しかし、あのアナウンスは機械的な音声のためか、
多少イントネーションがおかしいように思うのは、わたしだけではないと思いたい。
音声、いえ字面だけとはいえ、トイレの話題で失礼しました。
外山滋比古氏の著作『日本語の作法』にもJRの日本語が少々疑問があると書いてあり、
機械音声とは思いつつも、意を強くしてこの件を書くことにした次第です。
その本には、少し前のことと思われますが、新幹線で「〇〇様、おりましたら車掌室まで」
というようなアナウンスが流れ、著者には、この「おりましたら」がひやひやさせられるとのこと。
そういえば、乗車のアナウンスの際に、「降りる方(人)」とよく聞きます。他のことは随分
丁寧なのに、なぜ「お降りになる方」とは言わないのか、これも気になっています。
南多摩駅の完全高架、楽しみです。