昨年、メルボルン郊外のある地域の図書館を利用する機会がありました。
図書館はショッピングセンター近くのコミュニティセンターにあって、広さは稲城の第三図書館くらいでしょうか。書架の間隔が広いので、蔵書数は第三図書館よりも少ないのかなという印象でした。
その図書館の乳幼児向けのおはなし会に参加しました。
おはなし会は絵本書架で囲まれたスペースで行われ、始まる時間が近づくと、ママとお子さんたちが続々と集まってきます。20組程度になり、スペースはいっぱいです。乳幼児向けおはなし会はどこでも人気なんだぁと思い、ワクワクしてきました。
時間になると、担当される方が登場。何やら挨拶をされていますが、全く聞き取ることができません。英語を勉強してくるべきでした。
ご挨拶が終わり、いよいよおはなし会が始まるようです。
担当の方が手を動かしながら語り始めましたが、聞き取れたのは“アボリジニ”という言葉だけ。手の動きから、太陽と大地をたたえている詩のようなもの??と想像しました。
読み聞かせは、絵本と手遊びの繰り返しです。乳幼児向けの絵本は、シンプルなセンテンスの繰り返し、1~10までの数、動物当てっこなど。このくらいの英語ならわかります!
絵本に手袋人形が付いていて、絵本から動物が飛び出すような“しかけ絵本”が登場したのには驚きましたが、幼児さんたちは大喜びです。
手遊びは、くすぐり遊び、船こぎ、手をたたいたり、ふったり、日本のわらべうたに近いものもあり、見よう見まねで楽しめます。
私が日本人だとわかったからか、担当の方が♪上を向いて歩こうを歌い始めると、ママたちの大合唱になり、驚きと同時に感動しました。
おはなし会が終わったら、希望者に手遊びの冊子が配布されました。そして、シールをもらいました。このシール、毎回もらえるものと思い、次に参加した時ももらいに行ったのですが、初回だけと言われてしまいました。
不思議に思ったのは、参加するのは圧倒的に0~1歳児が多いのに、日本の赤ちゃん向け絵本のような「ぽん」「ぎゅっ」「きゅっ きゅっ きゅっ」「がたんごとん がたんごとん」など、オノマトペで構成された絵本が登場しなかったことです。たった数回の体験でしたので、たまたまなのかもしれませんが、英語が話せたら図書館員の方に色々お尋ねできたのにと、残念でした。
後から聞いたことですが、おはなし会の始めに語られた言葉は、オーストラリアの先住民族の人々に敬意をはらい、彼らの土地に生活することへの感謝を表した言葉だったそうです。
次の機会がありましたら、図書館体験続編、メルボルンのお誕生会事情などお伝えしたいと思っています。
