森林浴というと、すぐ思い浮かべるのはフィトンチッドです。
フィトンチッドは科学的物質で抗菌・消臭効果があります。人の病気を治し、健康を維持する
働きがあるらしいですね。
精神を安定させ、解放感を与え、ストレスの解消にも役立ちます。
フィトンチッドだけではなく、自然の中に身をおいて、五感で感じる心地よさが
森林浴の効果と言えます。
運動不足解消のため、私も暇を見つけてウォーキングするよう心がけています。
どうせするなら気持ちがよくてリラックスできる場所がいい、ということで、緑の多いところを
コースに組み込んでいます。
その中から3つほどご紹介しましょう。
我らが中央図書館と隣接するのが城山公園。
自然の緑と白いコンクリートの対比が美しいと自負しております。
今、公園周辺ではセミの鳴き声がひっきりなしです。夕暮れ時に聞こえるヒグラシの鳴き声に
寂寥感がひしひしと迫ります。
そして少し公園の奥に足を踏み入れるだけで高い木立に囲まれ、野鳥の鳴き声が聞こえてきます。つい100メートルほど先には道路があるのに、まるで避暑地に来たかのようです。
深呼吸をして別天地を楽しみます。
中央図書館の南側の歩道橋を渡ったところが、羊さん公園の北端です。
木陰にベンチがあって、ここからは多摩川からその向こうの府中市まで見渡せます。
ベンチにすわってお弁当を食べたり、本を開いてのんびり過ごされている方々をよく見かけます。
子どもたちが虫取りをしているときもあります。先日は山に戻ったウグイスの鳴き声を聞きました。
羊さん公園のある、山の別の側が大麻止乃豆乃天神社(おおまとのつのてんじんしゃ)です。
一度下って、再度昇るかたちになります。
鳥居をくぐって階段をトントンと上っていくと小さなお社があり、
その先が森となっています。
この森が、月並みな言い方ですが、とてもいいです。
神社という場所柄でしょうか、清らかな静謐な、そして不思議に明るい空間なのです。
木々のあいだから空を見つめていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
身近な自然に接するたび、もっと植物の名前がわかったら、野鳥の鳴き声で種類を判別できたらと痛感します。
とりあえずは植物図鑑と鳥の鳴き声のCDを図書館で借りるとしましょうか。