2012/03/11 | 東日本大震災を振り返って | | by 図書館スタッフ |
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東日本大震災から一年がたちました。
マグニチュード9.0という大規模な地震、10メートルを超す想定外の大津波。
死者1万5854人、行方不明者3155人という想像を絶する被害。
昨年の今頃は、刻々と報道される被害状況に、こんなにも恐ろしいことが起きるのかと、
ただただ呆然とするばかりでした。
また、それに伴い発生した東京電力福島第一原発の事故は経済にも打撃を与え、
私たちの日常生活にも影響しました。
計画停電でいつ電気が止まるかわからない生活。
節電で電車は間引き運転、お店は休業や短縮営業。
もちろん図書館も当初は休館し、その後しばらくは時間を短縮しての開館でした。
日用品もお店からなくなりスーパーの棚はガラガラ、ガソリンスタンドの長蛇の列。
こんなことははじめての経験でしたが、被災された方々に比べれば、ささやかでも
平穏な日常を送れることに幸せを感じ、便利さに頼りすぎていた今までの生活を
反省したものでした。
被災地には直後から多くの人々や企業がボランティアとして入り、支援活動をしています。
国内外から人々が支援のために動き出したというニュースは、暗い中に1つずつ希望という
明かりが灯っていくようで、人の力や暖かさに感動。人間関係が希薄といわれるこの時代に、
「絆」はまだ健在であると感じました。
現在では、被災しなかった私たちの生活は震災前とほぼ同じレベルに。
被災地では復旧も進み、ボランティアも減ってきているとのこと。
支援といってもたいしたことはできないのですが、被災地を忘れないことも支援の一つでは
ないかと思います。
瓦礫の処理や就労、放射能汚染の問題など、被災地ではまだまだ課題は山積みですが、
2月には復興庁も立ち上がり、本格的な復興へ向けてスタートしたようです。
被災地の一刻も早い復旧、復興を願うばかりです。