| 2008/06/30 | ある意味図書館戦争・・・ | | by 図書館スタッフ |
|---|
久しぶりのスタッフコラムです。
他のコラムを見渡せば、贅沢三昧・・「り」が発音できない・・図書館の酒豪王・・の話など、
個性的かつ面白いものばかり。何を書こうか迷ってしまいますね・・。
さて、ここ最近興味を持っていることを書きましょう。
近頃の私は休日になると絵画や写真、建築、はては仏像などの展覧会に足を運んでいます。
先日、上野で開催されていた「薬師寺展」。みなさんご覧になられたでしょうか。
うちの図書館は何を隠そう、隠れ仏像オタクが存在するのです。
それも一人二人の話ではありません。もちろんそんな輩にとっては平城遷都1300年記念、
はるばる奈良からやってきた薬師寺の国宝、月光菩薩立像・日光菩薩立像は見逃すべくもなく、
休日になると交代でいそいそと上野・東京国立博物館まででかけておりました。
例にもれず私も行って参りましたところ、
薄ぼんやりとした明かりの下に堂々と立つ日光・月光に目を奪われてしまいました。
緩やかな曲線を描いたあの体のライン、やわらかく印を結んだ手、
やんわりと捻った女性らしい腰つき、前から斜めから、後ろからと角度を変え楽しんで参りました。
いつまでもぼんやりと見ていたいような心持ちになりました。
さて図書館に戻り、嬉々として「日光最高~!」と声高に主張したところ、
「いやちょっと待て。月光最高!」の声が。
そこで起こるは日光VS月光(「がっこう」とよぶのですよ)戦争。
左右対称であるかのように見えて実は顔や体の肉付きが違うのです。
日光派、月光派、異なる好みは相容れず、主張は平行線をたどるのでした・・・。
展覧会は6月8日までで終了してしまいましたが、
奈良に旅することがありましたら、是非ご覧ください。
また最近では、ワイン付きフランス映画鑑賞会なるものに行ってきました。
何とこれはワインをたしなみながらフランス映画を楽しもうというなんとも贅沢なイベント。
用意されたのは赤ワインとタルティーヌ。タルティーヌとはなんぞやという人。
あのフルーツたっぷりのタルトではありません。
それは食べやすい大きさに切ったフランスパンにパテをつけたもの。
このタルティーヌがまた赤ワインに合うのです。
映画はシュールなものあり、ぷぷっと笑えるものあり、
日本映画では味わえない内容の年代物映画を5作品ほど鑑賞しました。
鼻につまったような独特の発音をするフランス語が、
映画全体をおしゃれな雰囲気にしていました。
全国を巡業して映画鑑賞会を開いているシネクラブ「キノ・イグルー」主催のイベント。
ご興味のある方はぜひ参加してみてくださいませ♪
先日店舗デザインの仕事をしている相方が、あるデザインコンクールに作品を出品し、
一次審査を通過したので、公開審査に行ってきました。
全国の気合いの入った作品を一挙に目にする機会にめぐまれました。
機能性とデザイン面を考慮した素晴らしい作品を目にし、
また著名なデザイナーの批評を耳にし、普段感じることのない刺激を受けました。
この感動を忘れず、どのように自身に還元していくかこれから考えようと心に決めました。
じめじめしたこの季節。部屋にこもりがちですが、新旧すてきなアートを見ることは、
日々の充実をもたらし、これからの人生に影響を与えてくれます。
みなさんも展覧会やイベントに足を運んでみてはいかがでしょうか。
☆ おすすめ展覧会情報☆
上野・東京国立博物館 「対決−巨匠たちの日本美術」2008年7月8日(火)~8月17日(日)
(Y.Y)