辞書を引けない子供が増えているといわれます。
電子辞書やweb検索の台頭が影響しているようです。
我が家では、何かわからない言葉があったら辞書を引くように教えられました。
親が必ずしも正しい答えを知っているとは限らないし、
自ら辞書で調べた言葉は忘れにくいから、という教育方針だったようです。
ですから、家族でクイズ番組でも見ようものなら、大変でした。
知らない言葉が出題されると、「辞書を引け!」の合図とともに、
各々、愛用のMy国語辞典で調べにかかります。
それぞれの調査結果から、辞書による解説の違いを比較検討出来ますし、
誰が一番早く、且つ正確に辞書を引けるか、ゲームとしても楽しんでいました。
紙媒体の辞書の魅力は、調査目的以外の言葉との出会いにあると思います。
目的の言葉の周囲を何気なく見て、新しい言葉を知ったり、
適当に開いたページで美しい言葉に出会って日本語の奥深さを感じたり。
ちなみに私の愛用の国語辞典は、独自の解説でファンも多い『新明解国語辞典』です。
図書館には各種辞典がそろっていますので、自分に合った辞書を見つけてみるのも
楽しいと思いますよ。
(T.N)