9月になってようやく秋の気配が訪れ、朝晩は涼しくなってくるこの季節。
私の中でお菓子作りへの欲求が、ケーキのようにむくむくと膨れ上がります。
暑いとバターはすぐに溶けてしまうし、オーブンを使えば部屋はサウナ状態に
なるので、夏の間は抑えられていたのですが、これからの季節は何をするにも最高ですよね。
食べることはもともと好きなのですが、いつの頃からか作ることに、はまってしまいました。
その方が自分好みの味にできるし、お財布にもやさしいからです。
といっても、混ぜて焼くだけ、が基本の焼き菓子ばかり作ってしまうのですが。
生ケーキもたまにはいいけれど、(年齢のせいか)焼き菓子の方に魅力を感じます。
日持ちもするし、気軽につまめるところがいいですよね。
それに、焼いているときに部屋中に広がる甘い香りや、焼きあがったときのこんがりと
きれいなきつね色など、食べる以外の楽しみがたくさんあるのもいいところです。
焼きあがったお菓子はわが子のように愛でたくなり、しばらくは一人撮影大会(携帯)です。
お菓子作りが趣味の方が全員そうなのかはわかりませんが、私はひとつのものにこだわると、
狂ったようにそればかり作り続ける傾向があります。
マフィンにクッキー、パウンドケーキ、マドレーヌ・・・作り始めると、あれを入れたらどうなるか、
次はこれもひとさじ入れてみよう、などと試さずにはいられなくなり、
ひととおりの味を作りたくなってしまうのです。
多いときは週一ペースだったので、それが普通なのかそうじゃないのかはわかりかねますが・・・。
お菓子を焼くと、料理もそうですが、やっぱり誰かに食べてもらいたくなりますよね。
家族や友人、職場の方々、お菓子好きの方なら誰にでも。
おいしかったと言ってもらえたら、それだけで自分が食べるより何倍も嬉しくて、
幸せな気持ちになります。
そして、またもっとおいしいものを作ってあげたくなる・・・と、この繰り返しです。
次は大好きなスコーンに挑戦しようとずっと思っているのですが、好きすぎて
失敗したときのショックも大きかろうと思うとなかなか手が出せず、今に至っています。
でも、自分好みの味と食感が出せるようになるまで、図書館で借りたレシピ本を読みあさりつつ、
きっとまた憑かれたように作り続けるでしょう。