おととしから毎年富士登山に挑戦しています。
登山ルートは須走ルート。
富士山特有の砂礫(砂と小石)の道だけでなく、さわやかな樹林帯の道もあり
富士山の自然を満喫できるルートです。
5合目から登り始め7合目の山小屋で一泊しご来光を堪能してから、
頂上を目指し下山する体に優しい計画です。
現在の主人と出会うまで山登りなどは自分とまったく縁が無い世界と思っていました。
おしゃれに興味のある大学時代、友達が山岳部に入り、
さらに山岳部の素敵な先輩に一目ぼれもしましたが、
それでも化粧もしないような登山なんて自分には無理だと入部を諦めていました。
三十近くなって主人と出会い、都会よりも車と自然に興味のある彼のお勧めのドライブを
楽しむうちに、自然と触れ合う機会が増え、山に親しみを持つようになりました。
そのうちアウトドア専門店にて登山の装備を少しずつ買いそろえ、
化粧なしで富士山を目指すようになりました。
初めてのチャレンジとなったおととしは暴風雨に阻まれ、7合目の山小屋で一泊しただけで下山。
去年は急遽決まった主人の韓国出張のため中止。
そして今年、3度目の正直でようやく登頂に成功しました。
今年のチャレンジは天候にも恵まれ、影富士や満天の星、雲海、ご来光をしっかり堪能できました。
山頂まで特に不調もなくやってきたのですが、
下山時に高山病か持病の頭痛か区別がつかなかったのですが頭痛と吐き気に襲われました。
幸い頭痛薬を飲んで少し休んだら症状が緩和して無事に下山できました。
富士登山を経験した人間はまた登りたいと思う人と二度とごめんだと思う人に別れるそうですが、
私は前者でした。
南多摩の駅から歩いて図書館までの坂を登る時、
自分よりずっと高齢の方にまで追い越される私ですが、
図書館で登山の本を借りて登山スキルを向上させ、
来年は浅間神社の目の前にたどり着く富士宮ルートで挑戦したいと思います。
成功してもしなくても、毎年挑戦するものがあるということは
人生を少し楽しくしてくれたように思います。
来年はどんな富士登山になるでしょうか、今から楽しみです。