2010/10/25 | 先日、福島に行ってきました。 | | by 図書館スタッフ |
---|
会津若松から猪苗代湖、磐梯山、五色沼などを巡る…2日間の小旅行でした。
紅葉にはまだ、少し早かったのですが、ちょうど米が実って稲穂が頭を垂れていました。
どこかで見たことがあるような…田んぼが目の前にひろがる様は、
まさに絵本「むぎばたけ」の1ページのようでした。私の大好きな絵本の一冊です。
夜、山道を車で走っていると、タヌキが大慌てで道を横切っていきました。
暗かったので、尻尾が道の脇に消えていくところしか見えなかったのですが、
ふさふさした尻尾が逃げていく様子は、茶釜に化けていたタヌキが、
熱さにがまんできなくなって、あわてて逃げだした…
あの「文福茶釜」のタヌキを連想しまいました。
猪苗代湖を見下ろすホテルに宿泊し、のんびり温泉につかって…2日目は五色沼を散策…
沼の水面は、とても神秘的な不思議な色彩を放っていました。
ある沼は赤茶色の水面、またある沼はエメラルドグリーン、次はコバルトブルー…。
そんな水面を見ながら歩いていると、
ふと「なら梨とり」の太郎と次郎をげろりと飲み込んだ沼のぬしは、
どんな沼に住んでいたのかしら…なんて考えたりして…。
久しぶりに娘と一緒に、自然の中で過ごした楽しい2日間でした。
※参考図書
「むぎばたけ」同名絵本 アリソン・アトリー 文・片山健 絵
「文福茶釜」 『日本昔話百選』(三省堂)
「なら梨とり」 『おはなしのろうそく6』(東京子ども図書館)