先日、歯茎の中に埋まっている親知らずを抜くという手術をした。
以前から右側のあごが重かったり鈍い痛みがあったりしたのだが、
2ヶ月ほど前から時々本格的な痛みが襲ってくるようになり、
やむなく近所の歯科を受診。
レントゲンを撮ってみると、生えてこなかった親知らずが
もたれかかるようにして臼歯を圧迫している。
これはもう抜いた方がいいという事で、口腔外科を紹介してもらい
抜歯することになった。
当日は、まず顔に口のところだけ空いている布がかけられ、
麻酔をしてスタート。
すぐに例のキィーンという音。
「骨を削っていますからね」と先生。
「えっ!!どこの骨???」(もちろん声にならない)
深呼吸していくら肩の力を抜こうとしても、力が入ってしまう。
その後は唇の端がきれそうなほど思い切り引っ張られて
ガリガリ、ギシギシという音が頭に響き渡り、
さらに、身体が動いてしまうほどぐいぐいと物凄い力で引っ張られると
もう限界。
痛かったら上げてくださいと言われていた左手を思わず上げてしまった・・・。
それでも約30分で歯が抜け、4針縫って手術は終了。
帰り道、昔の人はどうしていたのだろうか・・・と考えてしまった。
古代エジプトやギリシャでは歯の専門医がいたそうだし、
日本でも江戸時代には木製の義歯があったというから、歯の悩みは
いつの時代にもあったのだろう。
麻薬などを用いた麻酔もあったと聞く。
でも私のようにレントゲンを撮ってみないとわからない場合は・・・
薬草を貼ったり神仏に祈ったりしながら、一生を痛みと共に
過ごしていたかもしれない。
そう考えると大変な思いをしたけど、現代でよかった!
でも眠っているうちに終わっているというのだったら
もっとよかったのに・・・。