先日、小さな会場のお芝居を見に行きました。
「小劇場」とは知っていましたが、ほんとに小さなところで、初めは入り口が分からず、
建物の周りを3周してしまいました・・・。やっとたどり着いて、地下の階段を下りると、
ほんとにココデ!?と思うくらいの狭さ。舞台はドコ?ともう頭の中は「?」だらけです。
座席はパイプイス。それが60席あるかなという感じです。
舞台らしきものの前方突端には、大きな柱があります。
どこから見ても舞台までの距離は変わらない狭さなのですが、
鑑賞中柱が邪魔にならないのか気になる気になる・・・。
実は、原作者が有名な小説家というだけで決めてチケットを買ったので、
行ってみてポスターがアニメであることに気づき、
かなりの不安を覚えつつも、手元にあるチケットを見つめ返し、覚悟を決めて席を選びました。
お芝居が始まってみたら、あの狭さでよくもこんなに、
と思うくらいにスペースを十分に生かした演出で、
真ん中にある柱も気にならず、話にどんどんはまっていきました。
話の筋はサスペンスながら、活動弁士役が自分の役割をいいことに、
俳優さんをちょっとずつ動かしたり、
目に見えないセットをネタにボケてみたりと笑い満載のお芝居でした。
私は自分では結構笑ったつもりでしたが、
カーテンコールで俳優さんの一人が「ここは深海ですか」と裏で話しましたと
言われたくらい笑いの手ごたえがなかったようで、観客として反省しました。
初日ということと来場されていた原作者の方の目があったためか、
俳優さんたちの緊張感も心地よく、あっという間の2時間でした。
テレビにも出演される俳優さんも何人か出られていましたが、
どんなに小さくても舞台というのは、テレビとは違った魅力があるのだろうなと感じました。
最後に舞台に上がって紹介された原作者の方も満足気で、
そういういい雰囲気のお芝居が見られたことを嬉しく思いました。
そして、また何か探して行ってみようと思いました。