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2014/09/05

いや~芝居ってほんとにいいもんですね、と見直した話

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館スタッフ
先日「たちかわ真夏の夜の演劇祭」のお芝居を観に行きました。
お芝居なんて30年も昔にたった一度観たっきり。
ずいぶんとご無沙汰して、このたび人生二度目の観劇です。

30年前に観たお芝居というのは、超・有名な俳優さんの主演、大きな劇場、
ジャン・コクトー原作、という格調高い贅沢なものでした。
が、どうも私には格調高過ぎだったようで、どこが良いのか今ひとつわからなかった。
わざとらしいほどおおげさな動き、まるでお芝居のような大仰なセリフ
(…あ、お芝居なのか^^;)になんだかあちこち痒くなってきそうで、
どうにも落ち着かなかったものです。
私って芝居と相性が悪いのよきっと、と心に決め、
以来演劇と私はお互いに干渉し合うことのない歳月を過ごしてきたわけですが。
今回は、高校時代の友人が出演女優さんの一人とお友だちということがあって、
「久しぶりに会うついで(失礼!)にお芝居観ない?」
 
と誘ってくれたのです。

それほど大きなホールではなく、席も指定でなかったので、
前から2列目の席に陣取りました。首が痛くなりそう、と思いましたが、
これ大正解でした。

友人のお友だちである女優さんの独白の場面。登場するや、
隣席の友人にひたと視線を合わせ(なにしろ前から2列目です)、
彼女ひとりに語りかけるような、にっこり笑いかけたよう…な。
舞台の上から客席って意外によく見えるんだな、
悪戯かなサービスなのかな、と思ったのは私の過剰な思い込みと
勘違いかもしれませんが。
派手な殺陣のシーンの足音のばたばたも、荒い息づかいも、飛び散る汗も、
すぐ目の前の席ならではの迫力です。
そして一番印象的だったのは、主役の一人を演じた女優さんでした
(ちなみに劇団の主宰なんだそうです)。
この芝居では男の役だったのですが、これがぞっとするような色気があって、
目が離せなくなってしまいました。
きれいな女性が男装していると、色気があって、凄みがあって、妖しく美しい。
エッセイストの酒井順子さんが、歌舞伎の女形について
「あまりに美しい女形は不吉な感じがする」
という意味のことを書かれていたのを思い出し、逆もまた然り、
と独りうなずいたり。
色気、妖し、凄み、そして不吉。雑念+妄想がちょっと入りつつも、
もう釘づけでした。いやあ、特等席で良かった!

せっかくなので、○○さんの演技は役の解釈に深みがあって良かったとか
美術が独創的だったとか照明がどうとか、わかったようなことを
言ってみたかったのですが、実は全然わかってないので、
偉そうなことは何も言えません。
けれど、前の時と違って体が痒くなることもなく、すんなりとお芝居の世界に
入っていけた。楽しめた。
…ということがとても嬉しかった。友よ、誘ってくれてありがとう!!

ストーリーもとても面白かったので、原作というか戯曲の本が図書館にあったので
読んでみました。
『髑髏城の七人』というのですが、
このお芝居、元々は今たいへん人気の劇団 の演目だったのですね
(演劇の世界に疎いのでそんなことすら知らなかった)。
戯曲だけでも面白いので、興味があれば読書の方でもぜひどうぞ。

○『髑髏城の七人』中島かずき作 (912.6/ナ)
19:44