先日、友人が無事に出産をし、月1回、遊びに行くようになりました。
子どもがいる友人宅へおじゃまするときに、おみやげとして絵本を持っていくことが多いのですが、
今回は親しい友人ということもあり、「布絵本」を作成してみました。
多少、縫い目が粗くても、友人なら許してくれる(だろう)と思い、初めてのチャレンジ。
参考になる資料を探してみましたが、あまりないことが判明。
このあたりの資料を増やさなければ、と購入資料の方針を考えつつ、なんとか無事に完成し、
渡してくることが出来ました。
友人曰く「何でも作れるよねぇ」とお褒めのお言葉。その友人の結婚式のときにはフェイクスイーツ
でマカロンタワーとウエディングケーキ付きウェルカムボード、ウェルカムドールなどを作成してあげ
たこともあり、どうやら彼女からみると、手芸が趣味の人だと思われているようです。
しかしながら、たまにしか作成しない、しかも大抵の場合、ぶっつけ本番、初めて作ったものが
ほとんどという人間の趣味が「手芸」なのでしょうか?
結婚前までは「お菓子作り」を趣味ということにしていたのですが、日々の食事づくりをすると
お菓子作りまではしなくなり、日常的に一番よくすることで、なおかつ長く続いていて、好きなこと、
など条件を考えていくと「読書」が当てはまりそうです。
しかし、大学時代に「国文学科に所属しているのだから本を読むのは当たり前。趣味を読書という
のだったら、それなりの量と質のものを読んでいてしかるべき。安易に読書が趣味ですなどというものではない」と教授たちに言われていました。一理あるな、と素直な(?)大学生であった私は思い、その後の履歴書の趣味欄に「読書」とは書かなくなったのでありました。
さて、この理屈でいくと、司書である今もやはり趣味は読書というわけにはいかないような気が
してきました。純粋に読んで楽しんだり、知識を得たりする読書もしますが、仕事に関連しそうな
ものや、読んでおいたほうがいいもの、話題のものには、目を通して置いて損はないので、あらゆる
分野の本を見るのも事実です。“見て”“知って”いる本が増えていく状態は、趣味ではなく、やはり
仕事の意識もあるのでしょう。
ながながと書きましたが、今のわたくしは履歴書を書くこともなく、「ご趣味は?」などと聞かれる
ようなお見合いの場の予定もすでにない気楽な身分。難しい定義はなしにして、好きなもの、
楽しいと思うこと、よくやること、ぐらいの広い範囲で、秋の夜長に自分の“趣味”探しをゆっくり
してみようかと思います。楽しいことは、減らす必要はないですからね!?