蔵書検索


 
詳細検索
新着資料検索

利用方法
 

休館日

開館カレンダー


 中央 第四月曜日
 (祝日の場合は翌日)
 年末年始・特別整理期間
 第一
 第二
 第三
 第四
 月曜日
 祝日・年末年始
 特別整理期間
 iプラザ
 第二・第四月曜日
 (祝日の場合は翌日)
 年末年始・特別整理期間
 

開館時間

中央・iプラザ 9:00-20:00
第一~第四 10:00-17:00
*7月21日~8月31日 
 火~土曜日:9:00-18:00
 日曜日:9:00-17:00
 

iブラリブログ

スタッフコラム >> 記事詳細

2023/11/15

渦潮

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館管理者

 少し前の話になりますが、今年の夏は関西方面へ家族旅行に出かけました。

USJや姫路城に行きたいと言う子ども達の希望を聞きながら旅行計画を立てる中で、個人的にどうしても行ってみたかった場所がありました。

 

「鳴門の渦潮」です。

 

子どもにそんな話をすると、社会で日本地理を勉強した小5の子が、「明石海峡大橋を渡れば大阪方面からでも徳島に行けるよ~」と言うので、ちゃっかり旅行日初日の旅行ルートに入れてもらいました。

 

 さて、行くと決まったものの、本当にその日に渦潮がちゃんと見られるのか?

急に不安になりました。早速調べてみると、やはり渦潮はいつも見られる訳ではなく、発生には潮の満ち引きに大きな関係があるようです。

 

そもそもなぜ、鳴門海峡限定で渦潮が出来るのでしょう?

瀬戸内海から太平洋へ海流が流れる鳴門海峡は海峡の幅が狭く、強い潮流があるそうです。海峡の中央付近にある速い流れと海岸付近の遅い流れとの差に、さらに潮の満ち引きによる海面の高低差が加わることにより、渦潮が発生するようです。自然が生んだ奇跡的な現象ですね。

 

つまり、渦潮を見るチャンスは一日2回の干潮、満潮時しかないことが分かりました。

おそるおそる旅行予定日の潮の満ち引きをチェックすると…干潮午前10時半、しかもラッキーなことに大潮です!これであとは、てるてる坊主に晴天を願うのみとなりました。

 

 旅行当日、日の出前から東京を出発して関西を目指します。吊り橋の美しい明石海峡大橋を渡り、淡路島に入ると急に不安になってきました。天気は晴天、時間も干潮まであと2時間弱、コンディションはバッチリですが、そうはいっても自然現象。本当にうまく発生してくれるのか。鳴門海峡大橋にさしかかり、ひたすら左側の海を見つめていると…

 

「あ!渦潮あったよ!」

先に子どもが見つけました。そう、鳴門につく前に高速道路の上から渦潮を見つけてしまったのです。でもせっかくなので、鳴門に到着後は「渦の道」という高速道路の下を歩ける遊歩道で、真上から渦潮を観察することにします。

 

 高速道路下の遊歩道から見下ろして渦潮を観察するのはとても面白いものでした。気が付くと、あちらこちらで発生してぐるぐる巻いている渦潮。例えると、海の中に巨大洗濯機がたくさんある様な感じです。そして、遊歩道はところどころ地面がガラス張りになっており、自分の真下で渦潮が巻いている様子も見られます。誰も高所恐怖症でない我が家は、しばらくガラスに張り付つくように見ておりました。

 

 潮の流れがくると突然発生して、そのぐるぐる巻いている様子にしばらく見とれていると、いつの間にか巻きが消えてしまう。かと思えば、また斜め上の方で新しい渦が巻き始める。そんな不思議な渦潮の様子を小一時間堪能することが出来ました。

 

関西方面へお出かけの際は少し足をのばして鳴門方面への寄り道もおすすめします。

運が良ければ、海の中の巨大洗濯機が見られますよ。




10:05