| 2014/10/01 | スタッフのおすすめAV!(2014年10月) | | by 図書館スタッフ |
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題名:ドヴォルザーク;チェロ協奏曲/サン=サーンス;白鳥 他
指揮:ズデニェク・コシュラー/チェコ・フィル/チェロ:堤剛
請求記号C7CQ /ド /緑
ブラームスにして
「人の手がこのような協奏曲を書きうることに、なぜ気づかなかったのだろう。
気づいていれば、とっくに自分が書いただろうに」
と言わしめたチェロ協奏曲の最高傑作です。
この曲が書かれたとき、チェコの出身であるドボルザークはアメリカにおり、
帰国を延期せざるをえない状況で、ホームシックになっていたそうです。
そんな望郷の想いが強く表現され、アメリカ民族の黒人霊歌やインディアンの音楽と融合し、このような傑作を生み出したと言われています。
このアルバムは、チェロは日本を代表するチェロ奏者である堤剛、
指揮はチェコの名匠ズデニェク・コシュラー、そしてオーケストラがチェコ・フィル
という素晴らしい組み合わせです。
落ち着いたチェロの響きがオーケストラの美しい旋律ととてもよく溶け合っていて、
心地よく聴くことができます。
私がこの曲を生で聴いたのは20年以上の前のことになりますが、
この時のチェリストが堤さんでした。
ノスタルジックなメロディにチェロがとてもマッチしていて、感動したのを覚えています。
その後、チェコに旅した時、プラハから南へバスで下って行く途中、
ガイドがこのあたりがボヘミアと呼ばれる、という説明をしてくれました。
この曲を聴いているとあののどかで、緑豊かな雄大な風景が思い浮かびます。
他に収録されている小品も素晴らしく堤さんのチェロの魅力を満喫することができます。
補足ながら、堤さんの著書が稲城の図書館に所蔵されています。
興味のある方は是非ご一読を。
『チェロを生きる』(762.1/ツ) 新潮社
題名:グーグーだって猫である
監督:犬童一心
出演:小泉今日子、上野樹里、加瀬亮、森三中、マーティ・フリードマン他
請求記号:D7AF/グ
現在、稲城市立中央図書館のAVコーナーでは動物をテーマにしたDVDを特集展示している。
そこで私も大好きな猫のDVDを紹介したいと思う。
これは大島弓子の同名のエッセイコミックを原作にしている。
原作は猫まみれのドタバタな生活を書いている。出会った猫の前を素通り出来ない私は共感するところが多くて、グーグー本を愛読していたので実写化は嬉しい。
映画は原作を取り入れながらのオリジナルである。なので、期待していた猫どっさりの映画では無く、
小泉今日子演じる漫画家の話しになっている(まあ猫は人の思い通りにはならない生き物だから仕方ない)
監督と脚本は大島弓子ファンである犬童一心、共演にはアシスタントに上野樹里、森三中、
ちょっと不思議な青年役に加瀬亮が出演している。
周辺にはうめづかずお、小林亜星、でんでん、リリィなど個性派が顔を出していて楽しい。
日本大好きギタリスト、マーティ・フリードマンが吉祥寺の案内役や死神で登場、何これ的に
作品に変化を与えている。細野晴臣の音楽も軽やかでおしゃれでとても素敵だ。
話しは吉祥寺に住む、売れっ子漫画家の児島麻子と飼い猫のグーグー、それを取り巻く人々の
関わりを描いたものである。舞台は吉祥寺、井の頭公園の風景が作品にとてもマッチしている。
前半はゆるく楽しげに話しは進むが、後半麻子に病いが見付かってからは、少しトーンが変化し
生と死のテーマが顔を出す。
私が心を打たれるのは、麻子とサバの話しである。グーグーが主猫(?)であるが、
実は前に飼っていて今はいないサバが重要な役どころで、麻子はグーグーを飼っても
サバの喪失感から抜け出せないでいる。麻子は病床にある時にサバと再会をして癒される
このシーンはとても美しい)。麻子はサバを描く時は擬人化していたので、再会した時も
サバは人の姿をしている。 タイトルのグーグーだってのだってはサバを前提として付けたものだ。
犬童脚本の感心するところは、大島作品を深く理解しているところである。楽しいだけではなく
哀しみの部分も描いている。
小泉今日子もいつも静かな口調で、とても良い雰囲気を出していてはまり役である。
それにしてもグーグーは可愛い!村上春樹がうずまき猫と名付けたアメリカンショートヘアー、
走る姿は楽しく見惚れてしまい、渦まきの部分に惑わされてしまう。
小泉今日子は撮影後この子猫役の猫を貰い受けたという。
この秋に“グーグーだって猫である”は同じ犬童一心監督でテレビドラマ化されると言う。
主演は宮沢りえ、今度はどんな切り口か楽しみであるが、問題はWOWOWというところである。
※原作コミック版 『グーグーだって猫である1~5』(Y726.1/オ) 角川書店