一人暮らしをはじめてから○○年。
今では簡単な料理なら自分で作れるようになりました。
そうなってくると料理がなかなか楽しく思えるもので、
月に1,2回ですが一日かけてカレーを作ったりします。
たまねぎをアメ色になるまで炒める。(これが思いのほか時間がかかる作業なんです)
具はジャガイモやニンジンなど大きめにカットした野菜と豚肉で間違いなし。
良く煮込んでトロトロになったものが私の好みです。
食事を終えて、ふとせまい台所を振り返ったとき私は愕然とします。
今までどこにあったのかというような調理器具と食器とごみの群れ。
後片付けのことを考えながら「カレーはレトルトで十分だな」と反省する私。
結局そんなことはすぐに忘れて来月には同じようなことを繰り返してしまうんですけど…。
台所の惨状を見ていると私は父と母のことを思い出します。
私の父も月に一度くらいでしょうか、休日に朝食を作ったりすることがありました。
当然のことですが父も後片付けができません。父が料理をするたびに母は
「後片付けまでが料理ですからっ!!」「余計な仕事が増えた!!」と怒っていたものです。
最近はあまり実家に戻っていませんが、今も変わらずこんなやりとりをしていることでしょう。
後片付けを前に途方にくれている私の耳に母の怒鳴り声が響きます。
「後片付けまでが料理ですからっ!!」 はいっ!すぐやります!!