四季のうち秋と並び、寒暖のバランス良く過ごしやすい季節。
深夜のジョギングも然程寒さを感じなくなってきました。
近所をぐるりと一周して、以前お世話になった中学校にさしかかると、
其処には日本の春の象徴とも言うべき桜が咲き誇っています。
その淡い色合いと黒く塗りつぶされた夜空との対比が、えも言われぬ情景を描き出していました。
乱れた息を整えながら、夜桜を独り占め。と満喫していましたが、
折角なのでデジカメを取りに家へ戻り、記念に一枚。
この原稿がホームページに上がるのが四月の二週目頃。
入学式などの新年度の始まりには桜と共にと思いますが、
どうもそれを待たずに桜は散ってしまう予想のようです。
人の思い通り・願い通りにはいかないあたりが、自然の自然たる所以のようです。
さて、この場で春の桜の美しさは語るに及ばず。
個人的には悪魔のような花粉に襲われる季節であるのが悩まされます。
目がかゆかったり、くしゃみだったり、鼻がつまったり垂れたりと…。
この原稿を打っている最中にも、集中が途切れてなりません。
症状が酷いうちの母は花粉の飛散量が多い少ない、の報道に一喜一憂するものですが、
私的には程度の多少はともかく。
杉も二、三日ぐらい飛散の休暇でも取ってくれたら喜ばしい限りと、
大自然の営みに無粋な思いを馳せております。
けれどもそんな思いはよそに、鼻はずるずると止め処なく。
憂さを晴らすにも、それをちり紙に包み込んでやるあたりが精々なのが、
自分が如何に矮小なものであるかを思い知らされるこの頃です。
(Y.M)