2月から3月にかけては、晩柑類の美味しい季節。
伊予柑、文旦、ネーブル、はるみ、不知火(デコポン)、
はるか、パール柑、タンカン、八朔、せとかなどなど。
最近では百花ならぬ百果繚乱、あまりにも種類が
多すぎて正直よくわからないものもあります。
たくさんある中、我が家で人気なのは甘くて
ジューシーで香り高いせとかです。
皮が薄くてすぐ剥け、とても食べやすいみかんです。
もちろんお味もデリシャス!
数年前、園芸店の果樹売り場でせとかの
苗を見つけ、購入しました。ところが期待に反して
待てど暮らせど花は咲かず、当たり前ですが
実をつける様子もありません。
みかんの葉は香りが高いせいか、毎年決まって
小さなお客様が来ます。アゲハの幼虫です。
存在感ありすぎのイモムシくんの姿は
ユーモラスですが、その食欲は侮れず、
あっという間に葉の筋だけ残して食べつくされます。
せとかの自家栽培への道はなかなか険しいようです。
さて、大変身近なみかんという果物ですが、
『みかんのひみつ』という写真絵本を見てみると、
みかんの実の一房の中には270以上の小さな粒
があることや、蜜柑の筋は栄養を運んでいる
ことなど知らないことばかり。ページを
めくるごとに「へェ?」と新鮮な驚きがあります。
自給自足の夢はついえましたが、今年もせとかを
美味しくいただきながら春の訪れを感じています。