タイトル 『461個のおべんとう』
出版社 ハピネット
資料コード 630329791
請求記号 D7AF/ヨ
子どもたちのお弁当を作り始めて4年めに突入しました。
とにかくお腹がすかないこと、彩りを考えたおかずをつめることを心がけているつもりです。
ところが、お弁当ぐらいは好きなおかずを、と思うと、全体的に茶色っぽくなってしまうのが悩みです。
そんな時に出会ったのがこの作品です。
『461個のおべんとう』は、ミュージシャンの「TOKYO No.1 SOUL SET」の渡辺俊美さんの実話を元に作られた作品です。
主人公は妻と離婚し、息子とふたり暮らし。
高校受験に失敗し、1年遅れで高校生となった息子の「お父さんのお弁当がいい」とのひと言から、主人公には「3年間、毎日お弁当をつくる」、息子には「3年間、休まず高校へ通う」という親子の約束が交わされます。
当たり前ですが、お弁当づくりは毎日のこと。
疲弊せずに可能な限りおいしいお弁当を作るために主人公は、
(1)調理の時間は40分以内
(2)1食にかける値段は300円以内
(3)おかずは材料から作る
というルールを導入します。
とにかく主人公の作るお弁当がすごいのです。
息子のクラスメイトも毎日チェックするぐらいのクオリティ。
旬の食材や調味料だけでなく、料理道具やお弁当箱にもこだわり、ライブでへとへとな朝も二日酔いの朝もどんな朝もお弁当を作り続ける姿には頭がさがります。
そしてその父の頑張りに感謝し、きちんと言葉にして伝えている息子の姿もとても素敵です。
「おいしいものは毎日食べてもおいしい」、「おいしいお弁当を食べたらその時間だけでも幸せな気分」、「食べることは大事。きちんと食べればなんでもうまくいく」。
作中で心に響いた言葉です。
私の今後のお弁当作りの目標にしたいと思います。
小さな箱から生まれるコミュニケーション。お弁当の力ってすごいですね❢
こちらの作品は図書としても所蔵があります。
タイトル『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』
著者 渡辺 俊美 著
出版社 マガジンハウス
資料コード 211087820
請求記号 596.4/ワ