| 2012/07/11 | 「継続は力なり」と信じたい | | by 図書館スタッフ |
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7月1日(日)、稲城市合唱祭が中央文化センターホールで行われました。
毎年7月初めの日曜日に開催されます。合唱団に所属している私も参加してきました。
歌好き、合唱好きな仲間と共に自分たちの女声合唱団を創立したのが、10年ほど前の
ことです。ソプラノ、メゾソプラノ、アルトの3部、曲によっては4部に分かれてハーモニーを
奏でます。低音のリズムの響き、中間の微妙な音の響き、高音の旋律の響きが綺麗に
重なった時は、この上ない幸せを感じます。
団創立当初は、3パートの響きがなかなか合わず、しかもなぜか1つのパートの中でハモって
しまうこともありました。今もたいして上達していませんが、指揮者の先生からの指導は年々
厳しくなっています。もっとお腹を使って、体を落とさないで、声じゃなくて息を回すように、作者
の意図を感じて、歌詞の意味をよく考えて、音が下がってる!など、挙げたらきりがありません。
合唱祭が近くなると猛特訓の日々です。腹式呼吸から始まり、体を動かしながらの声出し、
きっちりと発声練習をして歌に入ります。少しでも音が違っていたり、歌詞の意味を考えて
いないと容赦なく指摘されます。
練習日だけでは追いつかないので、各々自主練習も行い、歌って、歌って、歌って・・。
とても疲れますが誰一人根を上げず、「うまくなりたいね。上手にハモりたいね。」とみんな
積極的に練習に励みます。歌が好きで、上達したいという同じ目標を持った仲間がいるから
続けられるのかもしれません。
今年で39回目の合唱祭、当日は9団体が参加。さすがに年季が入っている合唱団ばかりで、
綺麗なハーモニーが後ろの席まで響いてきます。衣装も美しく、それぞれ特色が出ています。
いよいよ自分たちの番になると、心臓がバクバク緊張もピークに達し、すでに汗びっしょりです。
着慣れないドレスの長い裾を 履き慣れていない高めのヒールの靴で踏まないか心配で、
余計に緊張し顔も引きつったままステージに上がりました。
しかし、あれだけ練習してきたのだし、周りには仲間がいるんだと思うと少し肩の力が抜け、
自然に笑顔になり、ほかのことは何も考えず、仲間の歌声に重ねるように歌い始めました。
自然体で最後まで歌うことが出来たのは、今までで初めてかもしれません。
最後の曲を歌い終わると、ピアノ伴奏が終わる前に盛大な拍手が聞こえました。
ああ、終わってしまったんだ、と歌い終わった安堵感と寂しさが入り交じり、同時に暖かい
拍手に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
悔しいことに私たちの先生は滅多なことで褒めません。今回はまだ批評は聞いていませんが、
たぶん指摘の方が多いでしょう。だから信頼できるのかもしれません。
先生の希望のレベルになかなか達しませんが、それでもやっぱり歌が好き、褒めない先生が
好きです。
来年もみんなと一緒に参加できますように、と祈っています。