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2015/08/14

歌舞伎NEXT

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館スタッフ
久しぶりに歌舞伎を観に行きました。
新橋演舞場の「阿弖流為」という演目です。

「アテルイ」と読みますが、
これは実在した人物で、
平安時代初期の蝦夷(えみし)の軍事指導者です。

蝦夷は、日本列島の東(現在の関東地方と東北地方)や、
北(現在の北海道地方)に住む人々の呼称。
大和朝廷は彼らを恐れ、支配下におこうと侵攻しますが、
うまくいかず、英雄 坂上田村麻呂を征夷大将軍に任命します。

物語はこの二人のヒーローを軸に展開、
歌舞伎の花道は通常一本ですが、
この演目は両側に花道を通し、
アテルイと田村麻呂が所せましとかけまわります。

2002年、劇団新感線と七代目 市川染五郎さんが
タッグを組み、大好評を得た舞台が
歌舞伎として演舞場に帰ってきたのです。
その初演を観て大感激してしまった私は
今回もぜひ!と花道横の席を確保したのでした。

「歌舞伎NEXT」と銘打たれた今回の芝居、
染五郎さんが「誰も観たことのない新しい歌舞伎」を
目指して上演されました。

見得や飛び六法といった
歌舞伎ならではの見せ場もありながら
台詞は現代の舞台と変わらないわかりやすさだったり
殺陣も猛スピードのアクションと
歌舞伎の型を組み合わせたものだったり、
すべてが格好良く、夢のような時間でした。

舞台のときは女優さん二人が演じていた役を
中村七之助さんが演じていましたが、
美しさと哀しさ、強さを兼ね備えた熱演に涙がとまりませんでした。

『アテルイ』(この舞台の原作)
中島 かずき/著 論創社 912.6/ナ

『火怨 北の耀星アテルイ』上・下(アテルイを描いた小説)
高橋 克彦/著 講談社文庫 913.6/タ

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