先日伊勢の方に旅行に行きました。
お寺や寺院は好きですが、きちんとお参りするのは初詣の時ぐらいなので
参拝の作法もよく知らず・・・旅行ガイドや現地の人の見よう見まねでお参りしてきました。
鳥居の前で一礼、神前で二礼二拍手一礼、出るときに鳥居を振り返り一礼・・・
1日の間にこれほどおじぎをしたのは、何かの式以来、久しぶりの経験でした。
お参りをしながら、頭を下げる角度や目線、目は開いたままでよいのか、
閉じていたほうがよいのか、何だか腰が引けている気がする・・・
と細かい所が気になり、改めてお辞儀について調べてみました。
おじぎには正座で行う「座礼」と立ち姿で行う「立礼」があり、
どちらにも3種類あるそうです。
「真」(最敬礼)大事なお願いやお詫びの際に用いられるおじぎ。
「行」(中間礼)もっともよく用いられるおじぎ。
「草」(会釈)道ですれ違ったときなどのおじぎ。
この「真・行・草」は元は漢字の書体の種類だそうですが、
日本の伝統文化の美意識をあらわす概念でもあるようです。
ただ、形式だけにとらわれず「草」のおじぎでも「真」の気持ちを持って
行えば、決して軽いおじぎにはならないとのことです。
作法の本を読みながら、子どもの時に卒業式や何かの式典の折に触れ、
おじぎの仕方や挨拶の仕方を学校や両親から言われた事を思い出しました。
その時は、何だかボーっとしながら聞いていましたが、
大人になって、色々繋がってくるものだな・・・と感じました。
お参りでも、姿勢がスーッと伸びていて所作が美しい方が多く、
見ていてとても素敵で気持ちの良いものでした。
所作一つ意識するだけで、気持ちも引き締まり、清々しい気持ちになりました。
参拝の時だけでなく、日常生活においても日々意識して
所作・気持ちの美しい(?)大人になりたいと思います。
「すてきな女性のための上級マナーレッスン」塩月弥栄子著 2005.10 D385.9/シ
「美人の心得」岩下宣子監修 2006.10 D385.9/イ
「巫女さん作法入門」神田明神監修 2011.8 175.7/カ