私は小学生の頃「百人一首」の競技カルタの大会に出場した経験があります。
きっかけは小学5年生の時に担任だった先生のおかげです。
先生は百人一首が大好きな方で、
毎日学校終わりのホームルームの時間を使い百人一首をやっていました。
最初は先生が読む上の句を聞き、生徒が下の句を答えるという簡単なゲームでした。
しかし、皆が歌を覚えるようになると実際に並べた札を取る形式に変わっていきました。
先生は生徒が取った札の枚数を記録し順位を付けており、
当時の私は夢中になって上の順位を目指したものです。
そのおかげもあり、先生を通じて競技カルタの大会に参加するまでになれました。
結局大会で良い成績を修められたわけでもなく、
カルタ自体も小学校卒業と同時にやめてしまいましたが、強く印象に残る思い出です。
家でひさしぶりに百人一首をひっぱり出してみました。
私も含め当時のクラスメイト達は、歌の響きや絵札などでそれぞれ好きな歌があり、
その札は誰にも譲るまいと必死になったものです。
何気なく札を眺めていると、その歌が好きだった友人たちのことまで思い出され、
非常に懐かしい気持ちになりました。
ちなみに私が好きだったのは後鳥羽院の歌です。
99:人もをし 人もうらめし あぢきなく
世を思ふゆゑに もの思ふ身は 後鳥羽院