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 日曜日:9:00-17:00
 

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2012/10/01

スタッフのおすすめ本!(10月)

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館スタッフ
タイトル:ヌれ手にアワ
著者:藤谷 治 
出版社:祥伝社
請求記号:913.6/フ

 
暑い夏の午前10時30分、渋谷はとんでもない人であふれかえっています。
なんでも、首都高速で事故があり、「闘牛まつり」に向かっていたトラックから牛が15頭逃げ出した
とかでJR全線も運転見合わせの状況。
そんな中、モヤイ像の前で杖をついた老人が体調を崩して倒れてしまいました。
介抱しようしようとした若者を自分の孫と間違え、息も絶え絶えに言うには「お前にわしが島で建て
た観音様の下に眠る『金のなる木』をやろう・・・あれさえあれば世界一の金持ちになれる・・・」
 
いくらなんでもそんな話、にわかには信じられません。しかも、孫を間違ってしまうのですから、
ちょっとボケたじいさんに違いありません。
 
でも、その老人が救急車で運ばれた後、本当の孫と社長という人が現れ、その老人はつい数年前
まで超有名なアメリカの大学で物理学と航空力学を教えており、おまけに特許もたくさんとっている
(それだけでもすごいお金)ようなすごい人だと聞かされたらどうでしょう?
 
『金のなる木』ねえ・・・いやいやまだ無理。それに「島」ってどこ?
 
しかし、傍らでそのやり取りを聞いていた人が一攫千金をねらって我先にそのお宝を探しに行こうと
したら?そんな・・・大金持ちになれるかもしれないのに、出し抜かれていいの?
 
そんなこんなで様々な理由でお先マッ暗になった人たちが船で飛行機で、「島」にある『金のなる
木』を求めて決死のドタバタ珍道中。ここに逃げた牛もからんでモー大騒ぎ。
 
果たして『金のなる木』は本当にあるのか? そもそも『金のなる木』とは? 
最後に若者が得たものは?
 
「えー、そんなぁ、いくらなんでも!」「いやいや、ないからないから!」とツッコミをいれながら、
それでもなんだか気になって最後まで読んでしまっている、そんな一冊です。 
 


タイトル:いるのいないの
著者:京極夏彦 絵:町田尚子
出版社:岩崎書店
請求記号:Y726.6/カ

 
人気作家の「怖い」をテーマにした絵本を出版されました。それが「怪談えほん」シリーズです。
第一弾 『悪い本』宮部みゆき×吉田尚令
第二弾 『マイマイとナイナイ』皆川博子×宇野亜喜良
第三弾 『いるのいないの』京極夏彦×町田尚子
第四弾 『ゆうれいのまち』恒川光太郎×大畑いくの
第五弾 『ちょうつがいきいきい』加門七海×軽部武宏
の5冊がでています。
 
どの本もじわじわとくる怖さがあるのですが、特におすすめといいますか、一番怖かったのは
『いるのいないの』です。
 
おばあさんの家に暮らすことになった「ぼく」。家はとても古く、天井がとても高い。
上の方には梁がわたっていてそれもまた高くて暗い。「ぼく」は暗がりに誰かがいるような気が
して…という内容です。「ぼく」と同じように「何か」がいるような、いないような、どこか
ソワソワさせられる気持ちが続きます。
漆黒の柱の色と全体に影を落とす暗い日本家屋や、はっきり顔が描かれないおばあさんなど、
絵だけでもなんとも言えない雰囲気があります。
初めて読んだ時は鳥肌が立ちました。後半は思わず息を呑む終わり方です。「怖い!」と思い
ながらもつい再読してしまいました。
文だけ、絵だけではこの怖さは半減してしまうのかなと思いました。両方揃ってのこの怖さ!
実際に読んでいただかないと伝わらないものがあります。
 
大人でも充分に楽しめる(怖くなる?)「怪談えほん」シリーズ。
是非一度全巻読破してみてください。
19:37