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2012/04/06

春の出発(たびだち)に古典を

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館スタッフ
 今年の冬は寒さが例年よりも厳しく、春が来るのを待ち望んだ方が多かったのではないでしょうか。ようやく桜も咲き始め、春めいて来ました。この春、入学・就職にと、新しいスタートを切った方もいることでしょう。そんな皆さんに一冊の古典をお薦めします。
 それは、シェイクスピア作の戯曲「ハムレット」です。「ハムレット」を知らない方でも、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」(To be, or not to be, that is the question.)の有名な台詞をご存知の方は多いと思います。
 春に出発(たびたつ)人たちに、この本をお薦めする一つの理由は、次の台詞にあります。ハムレットの恋人オフィーリアの父ボローニアスが、息子(オフィーリアの兄)レイアーティーズがデンマークからフランスへ旅立つ時に、伝える台詞です。
 「・・・(前略)腹に思っても口には出さぬこと、突飛な考えは実行にうつさぬこと、つきあいは親しんで狎(な)れず、・・・(中略)どんなひとの話しも聞いてやれ、だが、おのれの事をむやみに話すではない。他人の意見には耳を貸し、自分の判断はさしひかえること。・・・」(『ハムレット』福田恆存訳 新潮文庫)
 いかがでしょうか。シェイクスピアがこの戯曲「ハムレット」を書いたのは、1600年頃と推定されています。でも、今聞いても違和感がない台詞だと思いませんか。シェイクスピアと聞くと、なんだか近寄りがたく、ついつい敬遠しがちになると思いますが、新刊の啓発本よりも、現代にも通じるところがある「ハムレット」を、ぜひ一度読んでみて下さい。映画や劇団四季の舞台もお薦めします。

 図書館のハムレット関連資料
 ・『ハムレット』(野島秀勝訳 岩波書店 2002年)
 ・『ハムレット』(永川玲二訳 集英社 1998)
 ・『ハムレット』(福田恆存訳 新潮社 1981)
 ・映画「ハムレット」(ローレンス・オリビエ監督 1992年 ※ビデオ)
 
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