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 日曜日:9:00-17:00
 

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2012/10/18

ときどき、無性に…

Tweet ThisSend to Facebook | by 図書館スタッフ
その瞬間は、いつも突然やってくる。

つり革につかまって、ぼうっと電車に揺られているときかもしれないし、秋の夜長に一冊の
長編小説を読み終えて、ほっとひと息ついたときかもしれない。
あ。カレーが食べたい。
なんだかわからないが、ときどき無性にカレーが食べたくなるのである。おそらく妊娠中の
グレープフルーツとか、ストレス発散のチョコレートに近い感覚で、一度思うといてもたっても
いられなくなる。
自分で作るか、母親に作ってもらうのもいいのだが、外でカレーを食べるならここ、と決めて
いる店がある。中央線沿線のとある駅から、歩いて数分の商店街にある「本場印度カレー」
の店だ。
初めて入ったときは、食欲より不安が勝っていた。辛いのが大の苦手なのである。
子どもの頃に入った某カレーチェーン店では、お子様カレーを頼んだのにもかかわらず、
辛すぎて食べられたものではなかった。味のないごはんの白い部分と付け合わせの
ポテトのみの昼食という、文字通り味気ない記憶として脳裏に刻まれている。
が、その店は本当においしいからと信頼のおける知人に勧められ、数年前に入って以来、
すっかりはまってしまった。まず、辛さが四段階で選べるうえ、辛いのに辛くない。
なんというか、辛さより味のよさが勝っているので、気にならないのである。そして、
店員さんが全員インド人。オーナーらしき髭ダンディなおじさんは日本語ぺらぺら。
「辛さは」「ナンかライスか」「飲み物は」
字面だけだとおそろしくぶっきらぼうな印象だが、変に丁寧すぎて日本語がおかしくなって
いるどこかの店より、よほど好感がもてた。適当に放置、でもきちんと親切。
極めつけは、生まれて初めて食べた巨大なナンだ。まずその大きさに度肝を抜かれた。
下の皿が見えない。40センチは優に超えている。そして焼きたての小麦の香り。ふんわり
ぱりぱりもっちもちの食感。参りました、と誰にともなくこうべを垂れたくなるような、まさに
絶品の一言である。しかもランチはおかわり自由。だが、そのボリュームにいつも一枚で
満腹になってしまう。無念。
明らかにせり出したお腹をなでていると、絶妙のタイミングで食後のホットチャイを出して
くれる。辛いカレーのあとに甘いチャイを飲む。至福のひとときである。

これを書いている今も、次に行ったときは何カレーにしようかと考えている自分がいる。
おそらく3日以内に、私はあの店に行きます。
 
16:29