JRの「青春18きっぷ」をご利用になられたことはありますか？

「青春18」といっても若者以外でも使えるとか、ＪＲ全線の普通、快速列車に
一日2,300円で5回分乗り放題（注：消費税が5％だった時のはなし）とか、
お詳しい方には不要な説明かとは思いますが、とにかくのんびり旅するのに
お得なきっぷです。
（ただし、移動に時間をかけられない方や、頻繁に乗り換えがあるのはつらい
という方は、迷わず特急や新幹線などを選択されることをおすすめします）

今年の春は、私もこの乗車券を買って4回分利用し、残すはあと1回分。
いつもなら、前の晩に夜行バスで遠くまで移動しておいて、翌日1日かけて
途中下車しながら東京に戻ってくる、なんてこともするところですが、
今回はそんな気分ではありません。

そこで、通勤に利用しているJR中央線で、いつもの乗り換え駅で降りずに
もっと先へ（ひとまず甲府）行ってみることにしました。目的地は特に決めては
いなかったのですが、移動中に携帯端末の検索で（便利な時代になったものです）、
甲府から乗り換えて12駅ほどの所に酒蔵があることがわかりました。
お酒の売店もあるようです。

甲府駅で身延線に乗り換え、30分ほどで市川大門駅に到着しました。
地図を見ながら一路、酒蔵へ向かいます。途中、大きな川（注：後で調べたら
笛吹川と釜無川が合流し、富士川となるあたりだったようです）を渡るなど、
ちょっとした遠足気分で気持ちよく歩けました。

目的地の酒蔵は、親交のあった歌人与謝野晶子の歌のことばに由来する銘柄を
持つ、という由緒あるところで、蔵に併設されたギャラリーではコンサート
なども開催されているそうです。試飲もさせていただけて（もちろん有料）、
試飲用の綺麗なグラスは記念にもらえます。季節限定の商品や吟醸酒を楽しみ、
純米酒と春限定のお酒をお土産に買いました。

この後、身延線でさらに静岡方面へ移動するという選択肢もありましたが、
日本酒ですっかり気分がよくなってしまったので、甲府駅に戻り、駅弁とお茶を
買って帰路につきました。市川大門駅から先の身延線沿線へは、夏になったら
ぜひ行ってみようと思います。